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人生の豊かさは、思い出す味の数

「思い出の味」がいくつあるかで、人生の豊かさは決まると思う。
作ってくれた人、一緒にたべた友人、食材にまつわる話、
その時の表情や会話は、料理の味を呼び起こすのに、最高のスパイスになる。
「知る」はおいしい。「おいしい」は楽しい。
そうして、それは思い出の風景に、思い出の味になる。

2019年4月6日に東京とんかつファイターズ(以下、TTF)を立ち上げた。
その数年前から水面下で監督、事務局、山ちゃんという3人で活動をしていたものの、とんかつの夜明けを感じて、この活動を伝えていこうということになった。
(単に、一緒にとんかつを食べる仲間がほしかったのだ)

4月6日には「春のオープン戦」と題して、私たちのとんかつ談義を120分聞きながら、カツサンドの食べ比べをするというイベントに十数人の人が来てくれた。
中には大学生もいたし、得意先の偉い人も来てくれた。
今から思えば、登壇者も明かされない、得体のしれないこんなイベントに、よく来てくれたと思う。

この会をきっかけに、自薦他薦もあり、
監督、山ちゃん、事務局、にわ嬢、ヒレック、とんかつ王子、とんかつ皇太子、ボスとん、Yuri、ゆき姉
…今では30名ほどの部員が全国にいる。
(あだ名をつけたいのに、つけられていない部員の皆様、ごめんなさい)

チームでは、1.5か月に1度とんかつを食べた。
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4月:Ginza1954@銀座、はせ川@両国
6月:大宝@目黒
7月:燕楽@池上
9月:まさむね@赤坂、やまいち@淡路町
12月:忘年会(自分たちでとんかつを揚げる)
1月:けい太@高円寺
2月:とんかつ栄ちゃん@西船橋
3月:あげ福@五反田
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そしてこの1年で、それぞれが行ったとんかつ屋は総計100店を超えた。

TTFに入るのに、特にルールはない。
ただ「とんかつがすき」、「とんかつのことをもっと知りたい」、それだけ。

できれば、とんかつ屋に行ったら「行ったよ」と教えてくれると良い。
メンバーの気まぐれな「さくトン(さくっととんかつを食べて帰ること)」のお誘いも、笑顔でのってくれると、更に良い。
三ツ星だけではなくて、チェーン店も場末のとんかつ屋さんも、
世に存在するとんかつ屋はすべてターゲットになることも共感できると、尚良い。

基本的に顔出しはしていないので、もし、とんかつで名を売りたい人がいたら、他に入ることをお勧めする。

私が東京とんかつファイターズを続けるのは、
自分の人生の中で、とんかつを思い出すことが多かったから。
そして、とんかつの面白さを料理人を通して知ってしまったから。
とんかつが食卓にならぶ風景を、喜びにあふれた味を、メンバーたちともっと増やしていきたい。
私は、とんかつをもっと自分の「思い出の味」にしたい。
そして人生を豊かにしたい。

東京とんかつファイターズは、いつでも仲間を募集しています。
興味があれば、ご連絡ください。コメントでもなんでも。

コロナの影響で飲食店に、なかなか行けませんが、今すぐではなくても、持ち帰りでも、出前でも。近々、とんかつテイクアウトリストも作ろうと思います。

(今日のとんかつ写真)西船橋の栄ちゃんより。味はもちろんのこと豚肉を知りたかったら、えいちゃんへ。肉の巨匠です。

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