どんぐりの家

小学校低学年のときに母に連れられて映画を見に行った。
ずいぶん内弁慶、勝気で荒れた小学生だったと思う。
映画館など滅多にいかなかった私は地元の文化会館で上映される子ども映画会にいくというのだけでとてもうれしかった。
ドラえもんとか、クレヨンしんちゃんの劇場版が見られると思っていた。

どんぐりの家という作品を見た。
ショックだった。
当時、私の通う小学校には彼らのような児童はいなかった。

それから駆け足が早いとか、算数ができるとか、
そういったことよりも大事なことが人生にはあると思うことがしばしば増えた。
誰かより優れているから良いとか、優れていないからよくない、じゃない。
今でもそう思うことがよくある。

何度、もう一度観ようと思っても、なぜか見られない作品。
実家の母の本棚には今もどんぐりの家のコミックスが置いてある。


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