【ちゃんとオーソドックスなことを通ってみることの醍醐味】
冒頭から全然関係ない、誰にも賛同してもらえなさそう共通点を見つけた小話をしようと思います。
先日、女子バレー日本代表の石川真佑選手のドキュメンタリーで、イタリアにバレー修行に行った際のことが放送されていた。
日本人の彼女よりも大柄のイタリア人の中で、彼女はなかなか成果を出せないでいた。そんな中編み出した手法が、アタックの際ブロックしてくる敵の手にボールをぶち当てて、ボールを場外に出し加点を狙うというもの。
なるほどな〜とせんべいを食べながら眺めていた私(ちゃんと日曜のオカン)。
先日、家族でスイカを食べていた際にふと思った。
あ、この食べ方、石川真佑選手の手法と似ているな、と。
(え)
私は、種を避けて食べたり、あらかじめ箸で種を取り除かず、
あえて大口開けてスイカを喰らい、口内の舌の巧みなスナップにより種を場外に吐き出す手法をとった。
これはもう、あえて敵の妨害を逆手に取り加点(スイカを余すことなく食す様)を重ねる石川選手と差異ないディフェンスではないだろか。
天才的にスイカの食べ方と日本代表との共通点を見出した私は、早速夫にそのことを話した。
すると、
「いいえ、違います!」
と、初級日本語の教科書(『みんなの日本語』)のような文法で真っ向から否定された。
くっそぉ。ツインソウルだと思ってたのに。(ここで求めるな)
小話のくせに異様に前置きが長くなりましたが、ここから本題です。(え)
ある日、気がついた。
「意外とオーソドックスなことってみんなやってないんじゃないか」と。
例えば、
・海に行ってシーグラスや貝を拾ってフォトフレームを使ってみる
・土曜はお父さんがカレーを作る
・ネットテレビではなく地上波番組をみてあーだこーだ話す
・寝る前にみんなでUNO一勝負してから寝る
・八百屋に野菜を買いに行き、肉屋に肉を買いに行き、魚を魚屋に買いに行く
・シンプルに毎晩家族で食卓を囲みご飯を食べる
一見、想像したらすぐに情景が浮かぶようなシーンも、実際に実世界で体験しているかでいうとそうじゃないこともあるかもしれない。
私は、実際再婚し、移住したからこそ上記のようなことを日常的に送っている。前は、憧れの家族像になれるようにどこか無理していたこともあったかもしれない。今は本当に自然に「シンプル」に家族になってきていると感じる。
今日は、金曜日。
仕事にも疲れたし、ご飯を作る気力がない。
「マクドにせぇへん?」
そう夫に伝えると、
「そうしよう!」
と即答。
娘たちも金曜の夜がマクドなんて有頂天でしかない。
マクドをみんなで食べて、夕日が沈んだ後みんなで海辺を散歩。
「明日は晴れたら花火を買って海辺でやろう」
なんて約束をして夏を愛でる。
夜風が湿っぽくて肌にまとわりつく。
でもなんだか爽やかな気分。
散歩の帰り、大きな地震警報が町中に鳴り響いた。
南海トラフの影響か、この辺りでも大きな地震があったようだ。
幸い、特に被害もなく、少し怖がる娘を夫がぎゅーっと抱きしめて家に帰った。
「家族が今一緒にいるから絶対に大丈夫。」とそう自信を持って伝えると安心したようだった。
家に帰ると、
私たちのサボテン、パキラ、ガジュマルも微動だにせず無事、私たちの帰りを待っていた。
幸せって、こういうこと。
なんだかシンプルにそう感じた金曜の夜だった。
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