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読みました。

村山由佳著

村山由佳さんの珠玉のエッセイ
「猫がいなけりゃ息もできない」
あっという間に読了しました。


ドクダミの花

毒親(母親)に子供のころに受けた傷を抱えつつ
二度の結婚離婚を経て 今のパートナーと暮らす村山さん。
盟友であり飼い猫の「もみじ」を中心に据えて
日々の生活を綴ったエッセイです。
村山さんの文章力は 秀逸ですんなり心に響きます。

麦刈りこの後田んぼになる

このエッセイにはいろんな要素が含まれていて
毒親のきつい言葉による暴力(親本人はきついと思っていないことも問題だと思うけど)親が意味もなく不機嫌でいること・・・
こどもの心は 思いのほか繊細で傷つきやすく
親や周りの大人の顔色をうかがいながらびくびく育った子供は
成人しても、生活の中でいろんな不都合が起こる。
そういう部分も描かれています。

ドライフラワーのたんぽぽボール

中心になっているのは 「いのちの有限性」
生まれた時から17年間育てた飼い猫の「もみじ」
その命の尽きるまでの描写と著者の心の傷の修復過程。
籍を入れず日々の暮らしを営んでいる今のパートナーとの
新しい家族のかたち。
とても読み応えのあるエッセイでした。

麦秋狩る前の麦

猫たちの写真もかわいい。
心温まるエッセイです。
おススメします。

竹林の向こうの月

もうすぐ梅雨。
月が見られる 晴れの日が貴重になってくる。
有限の人生を 楽しく、機嫌よく過ごせるように
日々考えて生きていきたいなと思いました。

〒700-0822 岡山市北区表町 1-2-36
 わがみやうめだ 電話 086-231-3371
              梅田剛嗣



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