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そういえば、影響を受けた人を勝手につらつらと述べるよ 受験時代の

というわけで、
ふと思い出すことがあったので
受験生時代に影響を受けた人たち、先生をつらつらと書いていこうと思う

考えてみたら、
この時お世話になった人たちの考え方や姿勢みたいなものは
今も僕に染みついている気がする

①安河内哲也先生(東進)

予備校で初めて習った英語の先生
基礎クラスだったので、
かなり割り切った授業だった

基礎基本を固めるときには
理屈と演習のバランスは非常にシビアで
理屈云々より
まず頭の中にある英語の世界を広げようぜ
という安河内先生の基礎クラスは
いまだに僕のコアの部分になっている

語彙力の獲得→英文の読解→理解した英文の音読→テキストを丸呑みするまで復習→テキスト一冊覚えこめ
というスタイルは理屈云々を語るレベル以前の初学者には大切だと思う

このレベルの時に、
予備校的な、テクニック的な授業を受けなくて本当に良かったと思う
本当に全ての土台になるトレーニングの仕方を叩き込まれたかなと思う

自分がこの仕事を始めてからセミナー、講演会などでお話しさせていただいた時に
本当に気さくに話していただいたのも良い思い出

②福崎伍郎先生(駿台→東進→代ゼミ)

予備校の宣伝的に言うと、
パラグラフリーディングの授業を押し出されていたが
おそらく本人としてはそこまでパラグラフリーディングを推してはいなかったような気がする

一文単位を文法ベースにきっちり読める力をつけさせる
→パラグラフを読み切れる力をつけさせる
→パラグラフリーディングをベースにしたパラグラフ内の流れを掴ませる
→パラグラフリーディングをベースに英文全体を読み込む力をつけさせる
という、派手さと無縁の人

駿台時代に伊藤和夫先生に仕込まれたのでは?と思うのだが
構文解析、文法説明は見事でした。

パラグラフリーディングも、
テクニック偏重ではなく、
ディスコースマーカーをヒントに真っ向勝負で読む、という感じで
パラグラフリーディングの“テクニック”は
決して万能じゃない
と至極真っ当なことをおっしゃっていたのが印象的でした。

パラグラフリーディングの手法をベースに真っ当に英語を読みこなす
という姿勢を学ばせてもらいました。

③永田達三先生(東進)

越えられない壁

あの時の僕の英語力、理解力では
吸収しきれないところも多かった

けれど、
あの時のテキストも読み返すと
今も得ることが多い
今ならちゃんと理解し、使いこなせると思うのですよ

難解な永田用語(チロリロリン、パンパカパンなど)を濫発されてましたが
一つ一つ理解していくと
なるほど、この項目についてさらに掘り下げる話をしてくださっていたのか
と、今の僕が生徒に説明する時の大いなるヘルプになっています

思い出深いのは
当時は珍しかった前置詞についての授業
圧巻、の一言。
圧倒される授業でした。
ただの暗記から、理解しての暗記
さらに知識と自分を広げるための理解と暗記をさせてもらいました

この時の前置詞特講がなければ
僕の英語力は半分以下だったと思います。

そういえば、スタディサプリで有名になった元秀英予備校、元北九州予備校の関正生先生も門下生らしく、
直接的なつながりはないですが、
関正生先生は自分の兄弟子なのか、と勝手に思っております。
関先生の構文解析の記号の付け方は永田先生に影響受けてますよね
ちなみに僕の記号の付け方は安河内先生と同じです。

④西きょうじ先生(代ゼミ→東進)

当時は謎に派閥があって
受験生の中で○○先生派vs○○先生派という代理戦争がありました
僕はそういうことと無縁なので
良いと思う先生の考え方は吸収していくタイプだったので
どの派閥からも煙たがられてました。笑

西きょうじ先生は代ゼミから出されている参考書でしか学んでいませんが
文法ベースに読解する姿勢を学びました
福崎先生で開眼して、西先生で完結する
みたいな。

テクニックに走ることなく正面から力づくでねじ伏せる、スマートに。
みたいな先生

以前、セミナーで隣の席が西先生でした。
名刺交換し、その後何度かメールのやり取りもさせていただきました。
本当に丁寧な先生です。思った通りの。

⑤上嶋康道先生(東進)

浪人時代に1年間お世話になりました
非常にオーソドックスな授業でしたので
特徴はないのですが、

ガッチリした英語力
きっちりした日本語力
しっかりした読解力
基本的な知識と教養

これらを大切にして、パラグラフリーディング的な考えを手がかりに読み込んでいくスタイル

テクニックを活かすための圧倒的な地力の大切さを毎週気づかされた1年間でした

⑥横山雅彦先生(東進→代ゼミ→関西国際大学)

もっと早く出会いたかったなー
という本音もあるのですが
当時の僕では太刀打ちできる英語力ではなかったです
また、語彙も教養も足りませんでした

当時、横山先生が基礎の文法講座を担当されていて(東進7不思議)
基本的なテキストと例文、演習問題を使いながら、
平易な英文を手がかりに
英文法の本質を教えてくださいました

おそらく、あの講座の有用性と貴重性に気づく受験生は少なかったのではないでしょうか
基礎講座と思ったのに、話むずかして意味わかんねー!って言ってた浪人生仲間がいました
本当に残念すぎる

横山先生の代名詞といえば
ロジカルリーディングなのですが
当時予備校界でパラグラフリーディングがテクニック偏重で形骸化していたので
パラグラフリーディングを正攻法で進化、深化させた読み方を教えてくださいました

テクニック的に捉えることはできるのですが
上っ面をなぞると必ず痛い目にあうロジカルリーディングでした

いまの僕の授業でロジカルリーディング的なことを取り入れたいという野望はあるのですが

そもそもそのレベルの英文に出会わない→真っ向勝負で読み切って勝負がつく英文の方が圧倒的に多い

ということで、
エッセンスというか
おそらく横山先生ならこういうポイントに注目なされるはずだ、
ということを押さえつつ
英文を読むトレーニングを行なっています

横山先生とロジカルリーディングに出会ったことで
パラグラフリーディングのテクニック偏重に違和感を持った僕が
合理的に英語を読み進むことを教えられているのかなと思います

さて、
こう振り返ると
いまの授業、いまの自分のコアに深く刺さっている人たちがこんなにもいるのかと

そして、自分の授業は
オリジナルでもパクリでもなく
ブリコラージュなのだと
再認識をしています

自分は他人によって形成されているのですね

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