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【ネタバレなし】 歴史的傑作『TENET テネット』を観た。

凄い。

スクリーンに映る一つ一つの現象が、あらゆる現実を超越していく。そのたびに、既存の価値観が次々と覆され、気付けば、全く新しい世界へと導かれていく。

これこそが、「映画」の魔法だ。極めて原初的で、そして、だからこそ眩くて尊い「映画」の存在意義なのだ。

『既に、あらゆる「映画」は撮り尽くされてしまった。』

いつの時代も、悲痛な諦念として語られるその言説に対して、クリストファー・ノーラン監督は、明確なブレイクスルーの意志を示してくれた。そして、未だ誰も観たことのない「映画」を創造した。

『TENET テネット』は、「映画」の在り方を不可逆的にアップデートする歴史的転換点、そして、新しい希望である。

コロナウイルスの影響により、映画業界全体が未曾有の危機に直面している2020年において、創造力の果てしない可能性を証明する今作は、あらゆる観客とクリエイターの心を鼓舞していくだろう。

そう、「映画」の歴史は、またここから始まるのだ。

僕は、一人の映画を愛する者として、今この作品に出会えたことが何よりも嬉しく、そして、心から誇らしい。

追って、改めてレビュー記事を書きたい。



「ネタバレあり」のレビュー記事は、こちら。



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