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驚異の207分『アラビアのロレンス』を語ってみる。

こんにちは。ぽんずです。

突然ですが、『アラビアのロレンス』という作品をご存知でしょうか?

映画好きであれば1度は耳にしてるであろう本作。
アカデミー賞も受賞している名作です。

ミーハーな僕としては、是非見てみたいと思ってましたが、難点が1つ。

上映時間が驚異の3時間越え。
正確には3時間47分と、四捨五入ったら4時間。

見ようと思ってやっぱやめて、今日こそ見ようと思ってやっぱやめて。
上映時間にけん制され続けること、約1年。。。。
遂に見ることを決心。

果たして、どんな作品であったのか。
解説とはいかずとも、感想を交えながらゆるーく映画を紹介していけたらと思います。
暇な時間に、適当に見ていただけたら幸いです。

まずは、超簡単に映画概要をまとめてみます。

『アラビアのロレンス』(Lowrence of Arabia)

上映日:1963年
上映時間:驚異の207分
制作国:イギリス
ジャンル:伝記/アドベンチャー

主人公はこの男。

その名も”ロレンス”
ざっくり言えば、アラビアの地で行われるアラブ人とオスマン帝国(トルコ人)の戦争を、ロレンスがアラブ人を導くことで、解決していくといったお話。
故に、アラビアのロレンス

アラブ人の背後にはイギリスの影があり、イギリス人代表としてアラブにロレンスが派遣され、オスマン帝国(トルコ)と戦っていく。ロレンスは戦地で結果を残すことで、アラブ人にも信頼され、アラビアでの勝利に貢献するといった話ですね。
ストーリー展開的には大雑把にこんな感じで、史実に基づいて描かれた歴史映画(戦争映画)になっています。

見どころを簡単にまとめますと。
①風光明媚で大迫力な映像。
②まさかの主人公闇落ち映画。
③初回から画面真っ暗、今では考えられない映画作り。

個人的に印象に残った3つの点ですね。

①風光明媚で大迫力な映像。

とにかく砂漠、砂漠、砂漠。どこ見ても砂漠。
砂漠の自然美に魅せられる映画でした。
どこまでも広がる砂漠、炎天下の中よう撮影したなと思います。

あとは、大量のラクダと馬。
100頭以上は居ましたね(同様にエキストラも)
あんな砂漠によく集めたなと思います。
物語の中で、「アカバ」という都市をアラブ人が攻めるシーンがありますが、これはもう大迫力。馬とラクダが思うがままに走っていく、やり直しは許され位ほどの規模間。

あとは、貨物に乗った馬を強奪するシーン。
大量の馬を貨物にのっけて、貨物にのっけた馬を砂漠に放し、放った馬を馬に乗った男たちで囲む。
馬!馬!!馬!!!!!!!!!!
どうやって撮影したのか、段取りも含めていくら予算がかかったのか聞いてみたいほど、大量の馬でした。

このシーンだけでも見てほしいです。

②まさかの主人公闇落ち映画
主人公は先ほども紹介した、ロレンスさん。
とても聡明な男であり、カリスマ性をもった正義感に溢れた男。
徐々にアラブ人に信頼され功績を挙げていきます。

しかし、この男、功績を挙げるにつれ天狗になります。
「あーあ。大丈夫かな。」と心配をしたのもつかの間、トルコ人将校に捕まり拷問を受けてしまうのですね。
そしたら、一転、自信喪失です。「もう、アラビアに行きたくない!嫌だ。。」と言い始めます。
当然、要望が軍の上層部に通るわけもなく、嫌々戦地で指揮を執るのですが、かつてのロレンスさんはそこには存在せず。
以前は、人殺しを嫌った男が無意味な虐殺に手を染めるなど、徐々に闇落ちしていきます。

結果、ロレンスは物語の最後まで闇落ちしたまま戦地を去ってしまいます。
まさかの、3時間以上見させられて後味が悪くなる結末。
最後はハッピーエンドで終えるであろうという儚い希望打ち砕く、戦地のリアルを描いていた気もします。
綺麗ごとは通用しないのですね。

③初回から画面真っ黒、今では考えられない映画作り。
初回から画面真っ黒というのは、その言葉通りで、冒頭約5分ほど音楽が流れながら画面が真っ黒でした。
私は、Netfrixで本作を鑑賞していたのですが、TVが壊れたかと思いました。
でも、こういった「間」を駆使した映画作りなのでしょう。

また、約2時間が過ぎた後、画面に「Intermission」との文字が。
文字通り休憩です。休憩を挟んでくるのです。
こちらも、今では見られない演出。
『2001年宇宙の旅』とかもありましたよね。

両社とも、当時だから可能な柔軟な映画作りだと感じ受けました。
商業的な要素が強い昨今の映画作りでは、実現しえないような箇所でもあります。
同時に、現在の映画に当てはめたら逆に面白いんじゃないかとも思います。
映画の見方として、新しい発見を得れました。

何度も言いますが、207分。。
Youtubeショートなどで短い動画に慣れてしまった自分の、ある種デトックス的な映像体験でした。

今回、強く思ったのは、名作と謳われている映画にはそれなりの所以が必ず存在するということ。ストーリーないし映画作りそのものでも、何かしらの発見があると思います。それが、昔の作品であろうが、映画をもっと知りたいと思う人は積極的に見るべきだと思います。また、過去作がオマージュされるパターンもあるので見ておいて損はないかと。

以上です。
疲れたー-----。(笑)

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