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つうめのショートショート

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見よう見まねの執筆初心者ですが、是非読んでみてください!
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記事一覧

【SS小説】恋愛指南

恋愛は奥手。いつまでも初心者マーク

好きな素振りより
好きじゃない素振りの方が簡単にできてしまう

同じ部署の同僚にいつまでも片想い

さりげなく好みを聞き出しつつも、私からは天気の話と仕事の話
他愛もない雑談ばかり
でも、愚痴は話さず、流行には少し疎いふりをして

お気に入りのキャラを鞄に付けて
「それ何?」と聞かれたら、
「可愛いでしょ?大好きなの!深夜にやってるアニメでね…」と饒舌に、

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【SS小説】憧れの営業部長

【SS小説】憧れの営業部長

営業のJ部長は、仕事もできて優しいので、男女共に後輩から慕われている。
スタイルもよく、大人の色気もある部長は妻帯者であるものの、社外問わず女性に人気があった。

そのうちの一人、入社3年目のA子に彼女の同期のY田が話しかける。

「こないだ休みの日にたまたま商業施設ででJ部長を見かけてさ、」
「へぇ、珍しいー。」
「部長の私服、超ヨレヨレなの。なんかみすぼらしいって言うかなんというか。」
「マジ

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【SS小説】縛られない生活

【SS小説】縛られない生活

私はどこにでもいる専業主婦。

起きたら身仕度をして、お弁当と朝ごはんを作って、旦那さんと一緒に食事。
玄関まで見送る。キスも忘れずに。

洗い物をして観葉植物にお水をあげて、今日はいいお天気だからお布団も干しちゃおう。
お洗濯の合間にお気に入りの革小物も磨いちゃおうかな。

家が楽しい。
旦那さんのためと思うと、家事も苦ではなくなった。
仕事は楽しかったが未練もないし、このご時世専業主婦でいさせ

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【SS小説】親友の結婚式

【SS小説】親友の結婚式

歌手を志して10年。

今日ほど緊張する日はないかもしれない。

高校からの親友が結婚する。

大切な日にふさわしい天気だ。
空も澄んで、まさに秋晴れ。

高校の文化祭を思い出す。
文化祭もちょうどこんな陽気だった。

小さい頃から歌うことが好きだったけど、恥ずかしさからあまり人前では歌ってこなかった。
高校を入学してすぐの音楽の授業で、
「うた、すっごく上手だね!」
と声をかけてくれたのが親友。

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【SS小説】#リアル脱出ゲーム

【SS小説】#リアル脱出ゲーム

私は謎解きや脱出ゲームが大好き。

いつもは携帯のアプリで一人で遊んでるけど、今日はリアル脱出ゲームにやって来ました!
最近は巷でも流行ってるから、ずっと行って見たかったの!

でもまわりの友達は興味がなくて…、だから思いきってオフ会に参加してみた。
みんなでリアル脱出ゲームに挑むのだ!

雰囲気を出すために黒い服も着てみたの!
動きやすい方がいいと思ったからボトムスは黒いジーンズだけど、トップス

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