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バイクを置ける家を探したのに入居1ヶ月でバイクを手放す事になった

思い立ったが吉滅。都内の私立に通いたった2つほどしかない校則を僕は破りました。まず一つ、バイトをしてはいけない。したければ自分の貧困さ貧乏具合、自分のカーストのワーストを晒せよ。僕は気にせずバイトをしてました。

この二つ目。そうそう破る人はいない。大抵破る人は高校3年生の卒業間際。車の免許の取得。僕は16歳でバイト仲間と夏休みを使い免許合宿に行き、2番目の速さで途中の効果測定96点を取った。そして、卒検も一発合格。

少し時間が空いてから鮫洲に行きました。結果は3回落ちました。ほとんど一点、二点足りない。恥ずかしかった。

そんな僕はエリミネーターかドラッグスターが欲しかった。ガタイとフォルム、ミカケに囚われていた僕にはあの二つがトップボディビルダーのように感じてました。

でも、なんだかんだ免許を取ったものの中古で出回っていなくて諦めてしました。その頃たただ恋をして恋愛して受験をする。一般人のその瞬間にしかできないことに夢中で今とこれからを生きるのに必死だったからです。

猿から人間へと進化を遂げたのが高校時代でした。挙句浪人をして、バイクどころではなくなりモヤがかかったような高校3年間の記憶となりました。卒業式はサボり、14時間ローカル電車を使い秋田に行き野宿したり、死にそうな思いも体験できました。

心機一転とはいかず、ただ周りがそうだからと自分は大学行ってやりたいことがある。この二つの不純と夢のミックスが心を満たして心のエンジンとなっていた為バイクなんて夢のまた夢。

そして、受験失敗。

さぁ、一回死んだ。失うものは何もない。その代わり底辺。代償を先に将来を手に入れた感じがしました。将来の為に犠牲をしたのではないと思っています。

それからはフリーターの日々。バイトして帰ってきて寝て本読んでその日を消化する毎日。人と合わない生活も少しは飽きてきた頃、誰とも連絡を取らなかった為死んだと言う噂も...久しぶりに会う人たちに「生きてたのか」と何度も言われました。蘇生した気分です。死んだことないんですけど。

その為お金だけは貯まる生活。貯金しなくて椅子を囲えるぐらいの紙が気付けばありました。

そこに、知り合いからバイクが入ったとの連絡。ドラッグスター400ccクラシック。夢だった6年前が現実となり今になってやってきました。それが去年の11月ごろ。

バイクを運転できるはずもなくそんなになる機会がなかった為通算1ヶ月程で破壊しました。しかも、知り合いのバイクを修理に出すから帰りに足として俺のバイクを使い俺の道路練習、この二つの目的でした。その願いは散り散りなりバイク修理に行ったところに修理しなければいけない俺のバイクが途中で“完成”しました。

僕は愛しいバイクのために帰ってきても迎え入れる準備をするために家を探しました。それが一ヶ月前です。そこはなんと、駐車代がかからない。ありがたかった。

そして、昨日!!バイクが帰ってきた!!!僕のバイク。職場から家に持ち帰った深夜1時前。実家からスロープを持ってきてエンジンを切り、いざ仕舞おう!!







無理でした。スロープを用意してても急すぎて持ち上がらず上げることができません。さらに、道は人が2人しか通らないぐらいの狭さの奥にあるアパート。住宅街。こんな真夜中にエンジンを入れることもできずしまうこともできず、振り向き自職場に持っていこうしたところ....

僕の家は坂の中間にありそしてまた軽い坂になっているため押し出すのも一苦労です。バイクを倒してしまいガソリンは漏れ、冬場のはずなのに滝のような汗が出ていました。

もう自暴自棄になりバイクのために借りた家、バイクを売ることを決心。しかし、現状をなんとかしなければ。同じアパートに住んでいる人には白い目で見られる。

だけど、、そこに隣のアパートに住んでいるお兄さんが助けてくれました!!どっちに曲がって後ろに出すか指示を出してくれ、さらにバイクを思いっきり引っ張ってまくれる。なんとも人ができた方だ。僕は申し訳なくなって1000円を渡そうとしました。しかし、なかなか受け取ってくれません。僕の罪悪感も半端ない。

その代わりに今度飲みに行こう!LINE交換しようと!僕は返報性の原理が働いてしまいNOなんて言えませんでした。今週の木曜日行きます。狙われているんじゃないかそんな気だってしています。だけど、あそこまでしてくれた親切を無碍にできない。あそこまで優しいひとをしらない。僕は人の優しさという本物に出会った気がします。

そして、バイクとはおさらば。1ヶ月の命。家も努力も全部台無し。高校から計画性のなさ何をやってもうまくいかない。失ってばっかりです。だが、優しさに触れることはできました。今の僕にはバイクよりバイクとの等価交換、「人の繋がり」それが大事なんじゃないかと感じています。バイクが教えてくれた人間関係。


今を立派じゃなくても幸せに生きて明日の俺にバトンタッチ!!