頭カチコチ人間に人生を使わない
組織風土改革、組織開発といった仕事にかかわってきた経験から、僕が考える「自分の人生の生き方」と「知らず知らずのうちに奪われる自分の人生を取り戻す」をテーマに書きたいと思います。
会社・組織の中で仕事をするなら誰だって良い雰囲気の中、風通しの良い環境がいいですよね。ハラスメントなんか無くて上司からの押しつけも無い、自分の言いたいことが言えてやりたいことができる、そんな会社ならいいなと誰しもが思います。
就活中の人ならそんな会社に入りたいだろうし、会社勤めの人なら今の会社がそんな風に変わっていけばいいなぁと思いますよね。仕事にある程度前向きに取り組んでいる人(ただ給料がもらえればいいや-という人以外)なら誰でもそうだと思います。
だけど、そううまいことはいかない。
何故うまいこといかないのか?
それは偏に人の感情に帰結します。仕事に対する自信、自分自身のプライド、これまでやってきた歴史、いろいろなものが邪魔をします。
「こんな会社だったら素敵ですよね?」と質問すれば「そうだね!」と返ってくるのに、いざそこに直面すると「これまでと違う」「そんなやり方はうちの会社ではあり得ない」そんな言葉で蓋をしてしまいます。
いかなる環境においても、それを打破し何かを実現してくために泥臭い根回しが必要になってくるケースもあるし、理解してくれない上司に理解してもらうための努力が必要な時もあります。
でも一方で自分自身について「でもそれって俺の人生に本当に必要なのか?」ということを考えてみましょう。
現状を打破する力は絶対必要!でも周囲の環境に気遣ってコトを進めることはどこまで必要?と。そのバランスだと思うんです。
僕の人生を生きるのは僕しかいないし、あなたの人生を生きるのもあなたしかいないです。
頭の良し悪しと頭カチコチ人間
組織風土改革のような変革を促す仕事をしていると、必ず拒否反応があります。特に所謂JTC(Japanese Traditional Company)の役員ともなればもう頭がカチコチに固まってしまっていて、プライドと自信の塊のような人がたくさんいました。
(※あくまで僕の経験則です。もちろんそうじゃない人もたくさんいます。)
そんな人にとっては変革なんかとんでもない。自分が築いた快適空間が崩されるのを何より嫌います。変革によって得られるもの、または変革しないことによって失うものなど考えることができないのです。
でも、どんなに偉い人でも考えることができない=頭カチコチです。
完全に私見だけど、僕はこのカチコチ説は頭の良さに比例すると思っています。頭の良い人ほど変革に柔軟であり、成長に貪欲。
よく考えれば当たり前で、頭の良い人はどうすることが自分にも社会にもメリットがあるのか自然と考えることができます。
一方で頭が悪いけど年功序列や売上実績のみで役員になってしまった人なんかは一番たちが悪いです。部下に対してこれまでの経験則でオラオラやってきたことが正しいと思い込んでしまっているから、別角度から変革の必要性をいくら説いたところで理解できない。
自分の経験と自分を高めてきた今の環境が100%正しいと思ってしまっています。
だから頭の良い人がそんな上司に当たってしまうと、この「何で上司(役員)に理解してもらえないんだろう?」というギャップに苦しむことになる。論理的に、合理的に考えて正しいことが理解されない。
端的に言えば、バカなのに上司、という不幸な現象が起こってしまうというわけです。
環境と自分の人生
そういう人に対して組織風土改革的にどういうアプローチをしていくか、はまた別のテーマで書きます。今回は自分の人生をどう生きるのかという考え方を書きたいと思います。
僕は、
環境を変革すること、そういうカチコチを変えていくことに情熱を燃やせる人はどんどん燃やそう!変えていこう!と思う一方で、そうではない人はすぐにその環境から離れるべきだと明確に思っています。
つまり自分の人生が環境に削られるのは違うということです。
何だか煮え切らない思いで日々過ごしているあなた、せっかく何かの縁でこの文章を読んでくれたあなた、あなたの貴重な人生の貴重な時間をバカなカチコチ人間に使うのはやめよう!と敢えて言いたいんです。
誰しも知っていることですが時間は有限です。それなのに変わらない人を説得することに心血を注いで疲弊していく人が沢山います。
経営者の方はそこに気が付かなければいけません。あなたの会社の優秀な社員は疲弊していませんか?それは本当に組織にとってプラスでしょうか?
自分の人生を生きるためにやるべき4つのこと
ではここから、カチコチ人材に時間を使うよりも、あなたがあなたの人生を生きるためにやるべき4つの考えを書きます。
これは組織風土改革に限らず、会社や組織でおかしなこと、理不尽なことに時間を奪われているすべての人に共通することだと思っています。
1.スキルを磨く
当たり前のことだけど、ビジネススキルを磨くのはビジネスの世界で生きていくならば必須ですよね。あなたが余計なことに構っている間に、あなたがせっかくここまで身に着けたビジネススキルは停滞してしまいます。そして停滞=衰退です。
必ずしも新たなスキルを身に着ける必要はありません。これまでの社会生活で培ってきたスキル、営業力、コミュニケーション能力、マネジメント力、ライティング、デザイン、知識、etc何でも良いです。
自分を磨くことを今一度考えましょう。人に余計な労力を使って削られている場合ではないです、そんなことをしている間にライバルたちに追い抜かれ差をつけられてしまいます。
僕が以前ある企業の社内部署でマーケの仕事をしながら組織風土改革に携わった時、ここでいう頭カチコチ人間の相手にかなりの時間を使っていることがありました。
毎日疲弊してあれこれ次の策を考えている時に「何か自分のスキルが衰えている気がする…。」という危機感を感じました。
きっかけは取引業者との打ち合わせで、マーケ施策について議論していた際、先方の言うことがすんなり理解できなくなっていることに気付いたんです。
もしかしたらうまくいかない現状に自分で勝手に思い込んでいただけかもしれませんが、その時は「あ、ヤバイかも」と冷や汗でした。
肌感でビジネスの最前線から置いてきぼりをくらったような、そんな感覚がありました。
他人に疲弊してスキルまで鈍化させられてはたまったものじゃありません。無駄な労力を使う前にさっさと勉強(あるいは復習)して自分のスキルアップに努めましょう。
2.お金を稼ぐ行動をする
時間はお金です。
他人に人生を削られている時間、あなたは本質的に浪費しています。財布からお金は無くなってはいないかもしれませんが、時間という姿に変換されたお金を失っています。
今回の話全体の本質でもありますが、他人に時間(お金)を奪われることは人生にとって圧倒的なマイナスだと僕は思っています。それならばその時間をお金を稼ぐ時間にしていきましょう。
副業するのも良し、そのためのスキルを学ぶのも良し、副業が禁止されている会社に勤めているなら、副業解禁に向けてアクションしてみるのも良しと思います。
とにかく時間(お金)を奪われている状態から、お金を稼ぐ行動に変革することが大事だと思っています。手段は何でも良くて、行動することが大事。それだけで人生のベクトルはマイナスからプラスに反転します。マイナスからゼロじゃなくマイナスからプラスです。
例えばこれまでカチコチ達の相手をしていた時間で一件せどりをしてみたら?利益が100円だったとしても人生におけるその意味はとても大きいです。どんどん失っていくマイナスの方向から、すぐに結果は出なくともプラスの方向に向けるだけで、人生は大きく変わると僕は思っています。
僕自身はこの考え方で変われました。実際にすぐにお金を稼いだわけではないけれど、まず行動を変えました。
カチコチ人間のために使っていた時間は「使っていた」のではなく「削られていた」ことに気付き、自分のために使うことに決め、まずは自らの力で1円を稼ぐには何をどうすれば良いのか考えました。
このマインドチェンジをした時点で僕の人生は大きく変わったと思います。大切なのは人に削られていた時間を取り戻し、自分のために使う決断をできたことだと思います。
3.好きなことを徹底的にやる
趣味でもいい、先ほどの副業でもいい、とにかく好きなことを徹底的にやりましょう。好きなことをやろうではなく、「徹底的に」です。
僕は何でもこの「徹底的に」が大切だと思っていて、それはビジネスでも遊びでも一緒です。とにかく飽きるまで徹底的にやることで何かが見えてきます。
例えば僕は釣りが好きで何時間でもできてしまいます。多分ちょっとした釣り好きとは比較にならないくらい好きだから、僕も好きなんですよ一緒に行きましょうとか言われると困ってしまいます。
僕が永遠と釣りをしていたいので、逆に一緒にいる人はもう帰りたいんじゃないかと気を遣ってしまって楽しめないくらいです。
ちなみに山菜採りもキノコ採りも好きです。この辺はあまり一緒に行きましょうとは言われないし、もし言われても山に入って出るまでの時間はある程度決まっているからあまり問題ありません。僕の好き具合は本題とは関係ないけど。
で、なぜ自分は釣りと山菜採りとキノコ採りが好きなのか考えたわけです。何がこんなに自分を夢中にさせるんだろう?
まず自然が好き、これは間違いない。そして獲物をとることが好き。きっと狩猟本能みたいなものを満たしてくれるのかなと思います。最後にちょっとお得なのが好き。釣りをするのも美味しい魚を食べる前提だし、この魚って買ったら高いよなと思うと嬉しいし、山菜もキノコも同様です。
つまり僕の場合、自然の中で獲物をゲットするドキドキがあってちょっとお得なコンテンツがあればきっとハマる。こんな風に自分がその事柄の何が好きなのかを考えることはビジネスで提供する価値を考える上でも非常に大事だと思います。
人に使う時間があるなら自分のことを見つめてみよう、ということです。きっとそこから本当に好きなことやりたいことが見つかるはず。そして見つかったならそれをめちゃめちゃやりましょう。徹底的に。
4.会いたい人に会いに行く
最後にこれが究極だと思っています。好きな人に会いに行きましょう。これは仕事に限ったことではないし、家族や恋人に限ったことでもないです。
会うだけでパワーをくれる人は必ず存在していて、その人に会うだけで何にも替え難いものを得ることができると僕は思います。そういう人に会いに行くんです。(スピ系っぽいけど違います💦)
そしてその人にとって自分も会いたいと思われる人になるにはどうすれば良いか、です。最近僕はそればかり考えています。
自分が誰かにとってそういう存在になるにはどうすれば良いのか、というのはあまりに壮大なテーマでちょっと考えたくらいで結論が出るものではないけれど、人生において目指すテーマとしてはちょうどいいかもしれないですね。
会いたくない人と話している暇があるなら、好きな人に今すぐ会いに行きましょう。あの人に会いたいなと思っていたら、思っていないですぐ行きましょう。大体のことはこれで解決できます。
限りある時間をどう使うかは人生の選択です。僕たちはその選択肢をより多く持つために、可処分時間をいかに増やすかを考える必要があります。
可処分時間は自ら創り出すものです。人に削られた時間は二度と取り戻すことはできません。
結論
・仕事で変革を否定する人は何が有益かわからない頭カチコチ人間
・頭カチコチ人間に自分の大切な時間を使わない
・でもそこに燃えている人はガンガン変革していこう!
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