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適応障害になって初めて、疲れるという感覚を取り戻せた

新卒で入社した会社を5年勤めて辞めた。辞めた理由は「適応障害」と「突発性難聴」を併発したから。次の転職先も決めず、まずは療養ということで傷病手当をもらいながら過ごす毎日。現在離職5ヶ月目。

退職したあとは、これまでの緊張の糸が切れたように、体調が悪化し寝込む毎日。夜は眠れない、大好きな友達からLINEが来ても何故か不安に襲われ泣いてしまう、吐き気も頭痛もめまいもある。どん底だった。

それでも毎日、日は過ぎて行くので、薬を飲みつつ、自然を眺め、散歩をしていると少しづつ回復していった。今では、友達と遊びたいという気力もあるし、ご飯も美味しく食べられている。マジで、成長した私。

電車に乗るだけでも不安に襲われ、冷や汗と腹痛があったけど、今では遠出もできるまでに。

最近は働く意欲も出てきたので、傷病手当から失業手当に切り替え、転職活動中だが、この転職活動を通して一番大きな変化があったのは【きちんと、自分の疲れに気づけるようになった】こと。

昔は、キャリアを積み上げたくて、優秀になりたくて、負けたくなくて、毎日毎日がむしゃらに働く日々だった。だからこそ、少しだけ疲れていても「まだ自分はやれる」「まだ大丈夫」と自分を鼓舞していた。そんな毎日を過ごしていたら、どんどん、どんどん、自分が疲弊していることさえも気づかなくて、先生に「君、多分ね、失体感症に近い状態になってるよ」と言われてしまった。

失体感症」聞きなれない言葉だが、調べてみると疲労感、緊張感、身体疾患症状など身体感覚への気づきが乏しいという心身症患者の特徴を示した概念らしい。

確かにそうだなとも思ったし、自分のことなのに、自分のことがわからないという悲しさに襲われた。でも、今は違う。転職活動をして緊張して、終わった後に物凄い疲労感に襲われる。

適応障害で体力が落ちて、ストレスにあまり耐性がない、無茶をできない体になってしまったと言えば、その通りなのかもしれないが、それでも自分の疲労やこれ以上何か詰め込んでやるのはやばい、という状況をきちんと把握できていることが嬉しかった。

おかげで、何が今重要なのか、優先順位を高くするべきかということを、きちんと考えられるようになったし、今日は早く寝よう、リラックスするためにどうしようか、ときちんと自分の体のことを考えて動けるようになった。

人より踏ん張り切れないし、キャパは小さいし、無理はできない体でも、もうこれが私だからしょうがない。それでも、自分を把握してコントロールできることは、私の大きな大きな一歩だと思っている。

就職しても同じ状況にならないか?きちんと働けるか?まだまだ不安はたくさんあるけれども人生まだ先は長いので、何が自分にとってベストなのかじっくり考えながらマイペースに頑張っていこうと思う。頑張れ私。

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