オリンピックの開催は高リスク?!
2020年には東京オリンピックが開催されると、どうなると思いますか?
もちろん、オリンピックを開催すれば世界中からたくさんの人が集まり...
経済が活性化すると考えられていますが、実は過去の開催地をみてみると
無残な結果に終わっている国がたくさんあります。
本日は、オリンピックの開催地になることが高リスクである理由をご紹介します。
オリンピック開催地が直面することになる最大の問題は...
費用です。
オリンピックにいくらのお金がかかると思いますか?
答えは、約3兆円です。
実際にロンドン五輪では2兆円、ソチ五輪では4兆2000億円の費用がかかりました。
2020年開催予定の東京オリンピックは当初、約7000億円で開催される予定でしたが...
予算が3兆円にまで膨らんでいます。
そして、スポンサーやチケット収入などで集められる資金は約4500億円と想定されています。
つまり、費用が3兆円で収まれば、赤字が約2兆5000億円でることになります。
もちろん、オリンピックは、日本の文化や技術力を世界にアピールできるまたとない機会なので...
開催後の観光客の増加によって大きな経済効果が期待されています。
しかし実際は...
五輪を開いた後に景気が悪化した国の方が多いのです。(USAのアトランタのみ上がっている)
その中でも、特に大打撃を受けたのが、1976年開催のモントリオールオリンピックです。
物価の高騰や段取りのずさんさなどが重なり、約1兆円もの赤字が出ました。
この赤字額はカナダ連邦政府やモントリオール市などが負担することになり、モントリオール市は返済するために、不動産税を増税するなどして、税金を集め...
返済が完了したのは大会から30年後の2006年でした。
つまり、市民たちは30年もの間、オリンピック開催のツケを支払ってきたことになります。
実はこうした費用面の問題から、開催地に立候補する都市が減っているという現状です。
オリンピックを開催したい国は意外に少ないのです。
そして、オリンピックで使われる豪華なスタジアムも1つのネックです。
世界ではこのオリンピックスタジアムのことを..
「white elephant」
つまり、大会が終われば全く使われることのない、無用の長物という皮肉めいた名前で呼ばれています。
世界各地には、オリンピック後にボロボロになり、草の生えたい放題になったスタジアムが残っています。
約2週間のために、スタジアムを作ることも非常にリスクだと考えられています。
しかし、オリンピックは「平和の祭典」です。
スポーツを通じて平和な世界の実現に寄与することが、オリンピックの本来の目的なので...
お金や経済的な意味合い以上の何かがあるのかもしれません。
ただ現実的には、かなりの「賭け」だということがいえます。
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〜次回予告〜
「スティーブ・ジョブズの成功のルール」
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