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つんの詩

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詩を書いています。ゆっくりしていってね。
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2024年5月の記事一覧

穏やかな慕情がゆらゆらと光りを放つこの関係性が、どうか永遠に近い年月として過ぎていきますように。

桃🍑| じゅくじゅくした桃にキスをする。甘ったるくて夏みたいな味がする。君は桃の割れ目をなぞって挑発的にこっちを見つめてくる。わたしはそんな君に釘付けになる。君の虜。

自分の肌と肌が擦れ合うとき、私は自分の肌の柔らかさで気持ち良くなる。脂肪がふわりとついた太腿が離れては近づき、わたしは自らを愛撫したときのような快感が襲った。

キス💄 | 唇のやわらかい感触がした。君と触れ合って身体を触られたのに、嫌な気持ちにはならず境界線が緩やかに溶けていった。満月の光の元で君に恋する。まろやかな月の光が君の頬を照らす。

早く大人になりたいと願っているうちは子どもで、守られている不自由さもやさしさにも気づかないまま、ふらふらと漂っている。

からめて | 貴方は2本の指でわたしのくびれをなぞって、腰骨を撫でた。そのまま手を下に伸ばし、指は陰部へと向かう。貴方が掻き出していくたびに熱を持つ。私は気持ちの良さに声が出る。貴方の背中に脚を絡めキスをする。

わたしという人間|夢みがちなわたしは何度だって現実のきびしさに打ちひしがれる。その度に起き上がってまた甘い夢をみる。きっとそれの繰り返し。

思索| わたしが零した涙を掬い上げてくれる人が何処にもいないように、人は所詮1人なんだ。みんな嘘を付いている。本当は分かり合えたりなんてしないのに、期待して裏切られて悲しみに果てる。僕らはみんな等しくよわい。

しにたい気持ちも夜景に溶けて無くなって何処かへ行ってしまってね、

別れ|多分もう会えないのにまたねという時の胸の痛みを瓶に入れて眺めていたい。