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「しなきゃいけないこと」なんてこの世にはなにひとつない

毎日の生活は「しなきゃいけないこと」に溢れている。でも本当は何かをしなきゃいけないことなんてこの世に何一つとして存在しない。
自分の人生を生きているのは自分しかいないんだから,するもしないも決めるのは自分。

したいからする。
したくないからしない。

そのどちらかしかない。なのに「しなきゃいけない」と思ってやる時というのは,

自分はしたくないけど自分以外の何かのせいで渋々やらされている

という思考。自分の言動に責任を持つことを端から棄て去るこの発想は他責思考そのもので,結構危うい。
自分の決断の拠り所を自分の外側に求めることはすごくラクなので,無意識に続けていると,どんどんと自分自身と向き合うことが億劫になり,結果的に生きるエネルギーが失われていくし,緩やかに当人を死に至らしめることさえある。
だから「しなきゃいけない」ことをする時には,自分がどうしたいのか,本当にやりたいことなのかどうかを自分に問いかけることを習慣化した方がいい。

ちなみに,子育ては「しなきゃいけないこと」に溢れている。だから親子そろって苦しくなることが多い。

子どものためにしなきゃいけないとか,それをやらないと子どもにとってよくないとか,そういう考え方の下に親が行動することは,子どもを思い通りにコントロールするものでしかないし子どもからすれば「余計なお世話」以外のなにものでもない。

自分に置き換えてみれば分かる。「あなたのためにやってるんだ」と言われながら他者から何かをしてもらって嬉しいだろうか?そんな相手に対して愛情を感じたり心の底から喜びを得られるだろうか?本当に自分のために何かをしてくれている人は口が裂けても「あなたのために」なんてことは言わない。ドラマチックに正面切って「私はあなたのことを大切に思っていますよ,愛していますよ」なんて言ってくる人がいれば,それはただの相手の自己満足であって自分への愛なんかじゃない。間違えちゃいけない。自分に向けられている愛情というのはいつもさりげないものなのだ。だから私たちは時にそんな誰かからの愛情を見過ごしてしまうこともあるし,何年も経ってから,あぁあの時のあれは自分への愛だったんだな…なんていう風に「しみじみと」感じたりするのだ。そして,さりげないからこそ他者からの愛情を受け取るトレーニングも必要で,溢れる愛情の中に生きているのにそれをキャッチする力が低下していると,自分に愛情を注いでくれている人に対して不平不満ばかりをぶつけてしまい,気づいたらひとりぼっちで不幸のどん底,なんてことにもなるのでご用心。

そんなわけで,子どもの意思と無関係に何かをやらせる時には,子どものためにやっているという発想は捨てて,親である自分がやりたいからそうしてるんだという意識でやってみる。そうやって意識することが習慣化していくと,やらない方がいいこと,やらなくてもいいことが少しずつ分かるようになってくるし,子育てへの迷いも少なくなるはずだ。
ただしここで気をつけたいのは,子どもというのは親の無意識を感じ取って親の望んだ行動をしようとするので,一見すると子どもが自ら望んでやっているように見える場合もある。こういう時に子どもの観察を怠って,勘違いしたまま親のエゴを押し通してしまうと,後々必ずどこかで歪みが出るから気をつけて。

したくないことを「しなければいけない」と思いながらやっている時には,必ずそこに怒りや不満といったネガティブな感情が発生する。こうした感情を「仕方ない」とか「ちょっとしたことだ」と放置していると,あっという間に体の中に溜まって心の不調になる。

私も以前はその不調にすら気が付かなかったけど,自分自身と向き合い内観が習慣化してからはこういう違和感に気がつけるようになった。
今回はそんな違和感に導かれるように,良いコーチとの巡り合いもあり,ちゃんと大切なものが引き寄せられた。

コーチから出された自己分析課題に取り組み自分の過去・現在について向き合う過程で,最近少しずつ溜まってきていた心の澱の全てがこの「しなきゃいけない」の積み重ねからきていたことに気づけた。
こんな風に偉そうに書いている自分でさえもそんなもんなのだから,いかに日頃から無意識でやっているか,ということでもある。

私自身これまでにやりたくないことを手放す過程で,離婚したり,子どもを犠牲にする働き方をやめたり,色んな決断を重ねて心の健康を取り戻して自由に生きられるようになった!はずなのに,ちょっと油断するとこんな風に「やるべき・やらなきゃ」思考に囚われてしまう。

でも,別にそれでいいの。、
そういう風にしか生きられないんだから,定期的に気づいて心に溜まったキャッシュ(ゴミ)を捨てるようにクリーニングすればいいだけ。
だからこそ,どんな人も心のメンテナンスは絶対に必要。ゴミが溜まって重くなると,実際に身体も重くなるので,日頃の運動以上に心のメンテナンスは怠らない方がいいのです。

ママの心を定期的にメンテナンスするコーチングを行っています。

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ご質問・感想などもぜひお送りいただけると嬉しいです。

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