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#11 クラスの優等生が学年一位を取ることができるたった一つの理由

「今月の売り上げはちょっと少なかったかな。」
「家の用事で動けない日が多くて。」
「リピートの人が少なくて。」

事務所に訪問された方から漏れるこれらの言葉。
新規事業の立ち上げ間もない方々から聞こえてくる。

自信を持って始めた仕事。
初めは順調に進んでいたけど、小石はそこらじゅうに落ちている。

それらの小石につまづくたびに、
そこに潜む難しさというものに囚われていく。

始めた9割の人が3年以内に辞めていくという事業の現実。
でも、そんな中で成功していく方がたくさんいる。
その秘訣はなんなのか?それが語れるほど経験は深くないが、ふと思い出す生徒ならいる。

「この子でもこんな間違いするんだ」という捉え違い

学校で教えていたとき、ひときわ優秀な生徒が学年に1人か2人在籍しているものである。これを読んでくれているあなたにも思い浮かぶ人がいるだろう。もちろん僕が担当したクラスにもそんな生徒がいた。

成績優秀で、定期テストでは学年で常にトップ。
周りの誰からも一目置かれる存在だった彼のクラスの授業を担当していたときのこと。

授業中、いつものように問題を出した後の生徒の思考時間。
僕は机の間を回りながら生徒がノートに書いている内容を確認している。

問題の内容は回答の根拠を求める説明式の問題だったのだが、その彼のノートを見ると何も書いておらず真っ白。腕組みをして考え込む。

長い思考の後、ノートに何やら書き始めた。
しかし、その内容を見ると、完全に間違っている。
的外れな式を作り、計算し、答えになり得ない結果が出る。
そして、その結果を見てふと「この子でも・・・」と思ったことを覚えている。

しかし、その後のテストで同じような問題を出題したとき、僕が「この子でも・・・」と思ったことが完全に捉え違いだということに気がついた。

ゴールに向けて歩くことは経験の積み重ね

その彼は、さもはじめからわかっていたかのように非の打ちどころのない答えを解答用紙に記入していた。

結果だけ見ると、優秀な彼だから当たり前。と考えるかもしれない。
しかし、当たり前であるが最初から完璧ではなかった。
きっと努力を積み重ねたのだろう。現にテスト期間の勉強時間を記録したシートには周りの生徒から頭ひとつもふたつも抜けるくらいの時間が書かれていた。

人生80年とすると、約4000週間。
この時間を長いと捉えるか短いと捉えるかは人それぞれだと思う。
それでも、ゴールを明確に捉えている人にとっては短く感じてしまうのが常ではないだろうか?

目指す先があるのであれば、例えば一つ失敗しても、その失敗を経験にして力をつけていくだろう。
積み重ねが高ければ高いほど、人はゴールに近づいていく。
そして、一度ゴールに辿り着いたら更なるゴールへと進んでいく。

立ち止まっている時間などないのだ。

1つダメなら次の方法を探し、1日1ミリでも前に進むために今できることをひたすらに続けていけばそのうちとんでもないところまで行くことができるのであろう。

話に来ていただいたクライアントの方と一緒に、今できることを探しているときふと思い出した生徒のこと。
スキルとは違うかもしれないが、大事な経験として今の仕事に生きていると感じた瞬間だった。


朝のランニングが気持ちいい季節になってきて、つい始業が遅れてしまう今日この頃。運動していると、その後頭が回る感じがするので辞められないですけどね。

先日、ブログにコメントをくれたHisablogさんいつもありがとう。
Noteでのコミュニケーションの取り方がわからず、返事が遅くなってごめんなさい。過酷な環境と状況の中で、もがきながらでも前に進んでいる報告に元気をもらいました。今の挑戦をやり切った先に何を感じるか、またゆっくり話を聞きたいです。

それでは、また。
ここまで読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。

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