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婚約者に捨てられた、ボロ雑巾のように捨てられた。よりによって、あんな女に彼を奪われるなん…
あなたは心の中に、灯りを持っています。それは小さいけれど、人の心をあたためることのできる…
君がそこにいるのを初めて知ったのは、いつだったかな。驚いたよ、こんなところに可愛い可愛い…
「わかった、友達紹介するよ」気が付くと俺、北城裕人はそう言っていた。通話の相手は大学時代…
「はい、これプレゼント」 カフェの席につくなり彼が小さな紙袋を差し出した。驚いて記憶をた…
「人は平等」なんて、学校で教えなければいいのに。なぜ、そんな嘘を教えるのか。 どう考えた…
「暑・い・・・・、水・・・・水・・」 老婆が独りさまよっている。 耳鳴りのように、何十匹もの蝉が叫ぶ白昼の街。焼き付ける太陽、乾ききった地面のアスファルト、ギラつく窓ガラスの反射。暑くて息をするのも苦しい。 今でも倒れそうに、クラクラする頭。ぼやけた視界には、動くものは何もない。誰もいない。すべての物は熱のまえに色を失い、ただ、白く光る。 何時間迷い続けているのだろうか。バッグのペットボトルはとっくに空。日陰もない、店はおろか自動販売機もない。 汗も枯れはて、乾ききった喉が
ふぁふはペンギンのぬいぐるみです。なまはげ村のまさる君の家にいます。 ある日、まさる君が…
彼のぬくもりを感じながら眠りに落ちるのが好きだった。愛する人の腕の中は落ち着いて、ほっ…
物陰に眠り姫を見つけた。すっかり存在を忘れ去られた姫は、10年以上も眠り続けている。 も…