やっと君が食べられる
君がそこにいるのを初めて知ったのは、いつだったかな。驚いたよ、こんなところに可愛い可愛い君がいたなんて。一目で君のとりこになってしまった。初めて見た時の君は、信じられないくらい小さかった。そのくせ生意気に、一丁前にツンツンしていた。
幼子は好きじゃないから、君が育つのを夢見て見守ってきたよ。だって君の家はすぐ近所、会いに行くのは簡単だから。だから何度も何度も、君の姿を求めて家まで行ったんだ。
会いに行くたびに少しずつ大きくなる君。ツンツンしながら成長していった。
あれは風が