思い出にエール

あの頃の私に会いたくなったから、懐かしい街を訪ねた
変わった景色と変わらない景色
変わらない景色が私を覚えていてくれる、そんな気がする

キラキラ輝いていた日々
青くて尖った感性で世の中を切っていた
正義感が強くて、真っ直ぐで、怖いもの知らずだった
私は何にでもなれると思っていた
諦めなければ夢はかなうと信じてた

そのくせ、強烈なさみしさを抱えていた
不安定な年頃、ぎゅっと抱きしめてくれる腕が、胸がほしかった
あの時の私を抱きしめたい

制服姿のあの人
今でも笑顔と声を覚えてる
大好きだった、今でも好き
いま会えたならどんな話ができるだろう
どんな大人になっただろう
今もあの笑顔でいるだろうか
どうか、幸せでいて

今の私をみたら、あの頃の私は何と言うだろう
呆れるだろうか、怒るだろうか、それとも笑ってくれるだろうか

過去のすべての私に、これだけは言える
私は幸せ
だから、大丈夫だよ
一緒に生きてくれる人と出会えるから、大丈夫
どんなに泣く夜があっても、大丈夫

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