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親・親予備軍・保育教育者のあなたへ/未来の礎を子どもたちに「今」贈る

vol.19【ワタシノ子育てノセカイ

愛するのくり返しが心の成長。愛するとは想いを問うて叶えてゆくこと。叶わない怖さがあるから愛するには勇気がいる。だからまずは自分に問うんだ。自分を愛するんだ。
 
ーーー
 
2023年3学期、密会。
ジロウが私にお知らせをする。
 
 校長先生にプリントお願いしたから。
 お母ちゃん、参観日これるで!
 うれしいやろ!?
 
ジロウ、またやらかす。

先生プリントもう一枚は5回目。
校長先生バージョンは2回目。
 
ジロウは逆境もなんのその。
 
たぶんこれがジロウの、アタリマエの日常なんだ。
 
ーーー
 
ジロウ冬休みの宿題。
 
プレゼン資料作りがあったらしい。そしてジロウのプレゼン内容が、学校でチョイ物議をかもす。
 
物議内容↓↓↓
お母ちゃんに久しぶりに会えて嬉しかった
 
子の連れ去り母子分断状況を既知の先生は、発表の是非をジロウに問うたとか。 
 
ジロウへの配慮だそうだ。 
 
ところがジロウは先生の配慮にどこ吹く風。
クラスみんなの前でプレゼンする。
 
とりあえず、私、号泣←
 
この出来事への解釈でわかること。
おのおのの、単独親権脳の度合い。

ーーー
 
ジロウは今の自分に自信を持っている。
みんなのアタリマエと違っていてもだ。
 
両親の離婚どころか、母子分断の日常もだ。
 
ジロウが恥じないのはアタリマエなんだ。
だっておかしいのは世界のほうなんだもの。
 
多様化する社会で、同じカタチを求めると、社会の不寛容さは増してゆく。
 
思考停止の同調圧力というやつだ。
 
毎日400人の子どもたちが親と生き別れる。
毎日600人の子どもたちが親をひとり失う。
 
なんで?
 
さらには少子化となり、国が粛々と衰退へ。
 
2022年の出生数。
80万人を切った。
前年比-5%。
 
-5%が20年つづくと、子どもは日本に誕生しなくなる。
 
ーーー
 
単独親権家制度は少子化と、ものすごく親和性が高い。
 
家族のカタチを画一的にするからだ。 
 
「婚姻している男と女と子ども」という家族のカタチのみが、日本の家族として認識され保護される。
 
社会が認めないカタチ以外はどうなる?
日本では心身共に子育てしにくくなる。
みんなと一緒じゃないといけないから。
 
数値にも表れている。
 
日本の婚外子率2%。
欧州先進国は50%超も。
OECD平均は40%。
※婚外子:両親未婚で生まれる子ども
 
日本が婚姻と親権を紐づけているからだ。
 
多様化する社会には多様性のある家族のカタチがいる。どんな家族のカタチであろうと、子どもが生まれれば、育ててゆける社会が必要なんだ。
 
つまり、多様性のない社会は少子化しやすい。
だから、日本には多様性が、ほぼ、ない。
 
今、私たちには何ができるのか? 
 
ーーー
 
親権制のありかたは、同性婚にも夫婦別姓にも繋がってゆく。
 
結果、日本ではどちらもまだ合法化されていない。 
 
同性カップルは法律婚できないから、養子縁組で子どもを迎えても、共同親権をもつことは不可能だ。 
 
日本は婚姻外単独親権制度だから。
 
ちなみに日本の普通養子縁組は「親の交換」システム。
 
しかも裁判所ではなく、役所でサクっと親交換できてしまう。 
 
非親権者である実親の承諾なしに、子どもがいつのまにか他人の子になれるんだな。
 
そして親権の回復は、単独親権者からしかできない。 
 
つまり養子縁組すると、子どもは共同親権下になるので、実親の非親権者はもう親権者には戻れない。
 
日本の養子縁組は「家」存続のためのシステムだから。
 
日本の家族法には基本、子どもの人権なんかない。そもそも単独親権家制度は「子どもの所有化」システムだし。
 
今21世紀やで←
 
たとえば人権侵害を何十年もサポートする、役所窓口が「あれ?」とも思えないのは、単独親権家制度に生きているから。
 
日本の単独親権制度は家制度。
ちなみに現行共同親権も家制度。
説明割愛。
 
なにぶん私たち日本人のメンタリティ確認がまずは大切。
 
『家制度』だ。 
 
日本は家制度でできている。
 
ーーー
 
ジロウプレゼンでの先生の配慮は、家制度メンタリティだからこそなんだ。
 
大人は子どもたちをしばしば見誤る。 
 
私、耳痛い←
 
つまり「配慮」という耳障りのよい言葉には、「差別と偏見」が詰まっている、ことにすら気づけない。
 
だからたとえば「配慮して止めようとする私たちは正しい」となる。今回のジロウ配慮は、社会の認知をどんどん歪める、ごくごく日常でよくある風景。
 
社会の歪みに気づかせてくれるのは?
未来をよりよくしてくれるのは誰か?  
 
みんなと違う声をあげる誰かだ。 
 
ーーー
 
プレゼンの結果どうだ?
ジロウは「普通」に学校で生活している。 
 
子どもの意見表明をくじいてはならない。
 
子どもは未来なんだから。
 
そもそもジロウは、そんなことでお友達の信用を失う子ではない。 
 
うちの子なめんなよ。
てか子どもなめんなよ。
 
配慮すべきはジロウではないんだ。
 
同じ世界に子どもたちを押し込めて、同調で均質化させようとする、大人の歪んだ心なんだ。
 
ーーー
 
ジロウのプレゼン、観たかったな。 
 
教室に多様性の風を吹き込んだかも。
久しぶりに会うとかなんなん?って。 
 
似たような環境の子が救われたかも。
会えないのは自分だけやないなって。
 
タロジロの成長につれて「これまでの子育てが今」なんだと身に染みる。
 
失敗すれば方法を変えればいい。
成功すれば自分を褒めればいい。
 
そもそも子育てに失敗も成功もない。
ただただ親を人として育ててくれるんだ。
  
子どもとは、なんて尊い存在なんだろう。
 
家族のカタチはいろいろで、
離れていようと親子で家族で、
いつなんどきも愛していて、
誰かと比べる必要なんかなくて、
ただどんな自分にも向き合って、
自分がどう感じるのかが大切で、
だからどうしたいのかを考えて、
考えたことを素直にやってみる。
 
そして、
自分を笑顔にして大切な人も笑顔にする。
大切な人を笑顔にして自分も笑顔にする。
 
たまに、泣いたり、怒ったり。
 
こうやって人は自分を愛してあげるんだ。
そして自分を愛して人も愛してあげるんだ。
 
愛する力は勇気をだしたぶんだけ育まれ、育まれた勇気は愛になってさらなる勇気を育んでゆく。
 
ーーー
 
 ジロウはアンパンマンみたいやね。
 お母ちゃんまで勇気100倍やもん。
 
校長先生プリント話で私が口をひらく。
ジロウは首をすぼめてすまして笑う。
 
プレゼン話はジロウからまだ聞いていない。 
どんな風にお話してくれるのかな。
 
勇気1000倍になる気配←
 
とにかく、一秒でも早く、ジロウを抱きしめたい。
 
ーーー
 
2022年12月、10歳ジロウに夢を尋ねた。
 
 世界征服!!
 
14歳タロウ、苦笑いで固まる。
10歳ジロウ、つっこみ待ち。
44歳まどか、まじめに尋ねる。
 
 めっちゃええやん!
 なんでしたいの?
 どうやってする?
 
タロジロは笑って世界征服計画へ。
しかし果てにはジロウが諭しだす。
 
 いや、無理やでお母ちゃん、普通は。
 
母はタロジロの笑顔眺め、普通で無理なら、ジロウはいけるやろ、と信じきっている。
 
てか、世界征服ってなんなん?
でもなんか幸せやから、まぁええか。
 
母も世界征服たくらんでるし。 
日本中に、世界中に、愛を拡げるねん。
 
家制度解体へ。
真の共同親権導入を。
 
日本の腐った根っこをまずは引っこ抜く。
 
10年後、30年後、100年後のために。
子どもたちの、未来のために。
 
ーーー
 
なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ わからないままおわる そんなのはいやだ!アンパンマンは顔くり返して愛と勇気を友達に。
  
ーーー

ジロウ世界征服くわだて中??
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