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⑦絆を深めるお喋りは愛の証

第4章タロジロラブレター
慈愛と私。きらきらタロジロ

豊かな人生だから幸せなんじゃなくて、幸せだから人生が豊かになるんだ。 
 
 
今ある幸せに気づいた元子ども。
苦しんだ親子関係を自ら修復する。
 
子からの無償の愛に包まれる親。
愛の贈与に尊い幸せを感じたようす。
 
人の誕生は幸せな世界を創造するためなんだ。
 
自分を慈しむと愛が溢れだす。
すると自然に幸せが伝播する。
 
 
世界平和なんて簡単だ。
ただ自分を愛して、ただ大切な人を愛すればいい。
 
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家事をしながらタロウソングを口ずさむ私。
視線の隅にはいつも穏やかなタロウがいる。
 
タロウ8ヵ月のある日気づく。
母の鼻歌にタロウが手を挙げて笑う。
ご機嫌さんの様子にお母ちゃんも笑顔。 
 
繰り返す鼻歌。
タロウの手は毎回同じときに挙がる。
 
ん?? 
 
歌をやめて「タロ~」と呼びかけた。
タロウは満面の笑みで「あ~ぅ!」と両手を挙げる。 
 
 
 
私とタロウの会話が始まった尊い瞬間だ。 
 
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私はタロウとのお喋りが大好きなんだ。
つむぐ言葉に彼そのものが詰まっている。 
 
吸収した世界を感じ、
心の感情を言語化して、
自分を相手に伝達する。
 
彼との会話は心地よさが私史上半端ない。 
クルクル巡る彼の思考に母は必死についてゆく。 
 
打てば響くような会話に感情が揺れるんだ。 
 
あれ? 
 
 
響かせてもらっているのは私だな。
 
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密会中にカフェオレを飲む13歳タロウ。
学校での出来事をおもむろに口にする。 
 
タロウは事象をひとしきり話し切った。
私は彼に自分の感情を確かめてもらいたい。
 
だけど。
二言三言の相槌で話が移ってしまう。
タロウの会話テンポはとっても速いんだ。 
 
あっという間の密会時間。 
彼の悩みが宙に浮いたままバイバイとなる。 
 
 
伝えたい知りたいが溢れる密会。
絶対的に足りない時間。 
 
考えろ、私。
 
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モヤモヤしたまま一週間。 
タロウが私のもとへ帰宅する。 
 
とめどなく喋るタロウと微笑む私。
蒲焼さんを取りに席立つ時間の空白ができた。
 
 タロウあのな。
 先週聞かせてくれた学校のお話し。
 お母ちゃんな、
 タロウの気持ちに寄り添えたかな。 
 お話ししてくれてうれしかってん。
 せやのに中途半端な気がしてな。 
 その後どう?
 
タロウはキョトンとして私を見つめる。 
 
 そんなん気にせんでええよ。
 もう忘れとったし。
 お母ちゃんはいっつも
 ちゃんと話聴いてくれてるで。 
 ありがと。 
 
嬉しいやら情けないやらの私。 
 
 
 
感謝しかない。 
 
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タロウ4歳。
ジロウが生まれた。
 
誰の子だと笑えるくらい次男もよく喋る。
つたない言語に笑みこぼれる家族。 
タロウはジロウの翻訳家になる。 
 
 お母ちゃんジロウが〇〇やって。
 お母ちゃんジロウは△△なんやで。 
 お母ちゃんジロウ可愛いな。 
 タロウがおるから大丈夫やで。
 
お喋りなタロウはいつしかジロウのお喋りの聞き役になっていた。 
 
 
 
会話は絆だ。
言葉は愛だ。
 
うん、大丈夫。
我が家はずっと愛がめぐってる。 
 
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ーーーー⑧につづくー 
心の声の無意識かくれんぼ
世界を創造するありのままの言葉
百折不撓で今を生きる/つむぐ絆に深まる想い
ココにいる僕は私で私は僕 /そして私は私で僕は僕
夢のみつけかたと優しい負けず嫌い
勉強する意味と鎖国の私たち
サンタとタロウと13歳の誕生日
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Facebook編2021.03.13
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タロジロと遊んだ公園で
大切な仲間と語らう春うらら


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