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老父と娘の"ちょっといい時間"

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認知症の実父と娘の"ちょっといい時間"を綴ったエッセイ。介護の中には、幸せがいっぱいでした。
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#修行

お風呂、それは長い長い修行のような道のり②

お風呂、それは長い長い修行のような道のり②

※これは、「お風呂、それは長い長い修行のような道のり①」のつづきです。まだの方は、こちらからどうぞ↓

こうしてやっと、父の入浴がスタート。

服を脱いで裸になると、父は体を流し、粉末の入浴剤を風呂に投入。そして、まずはゆっくりお風呂につかる。

この時、身体が温まっていないと、いつも以上に長~く風呂につかってしまうか、さらにはそれでも温かいと感じられなくて、風呂の温度設定を「ピッ!」とあげてしま

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お風呂、それは長い長い修行のような道のり①

お風呂、それは長い長い修行のような道のり①

認知症になると、なかなかお風呂に入ってくれないという話をよく耳にするが、私の父は入浴好きで、妄想モードが激しい時以外は、基本的に、今も毎日入浴する。

けれど、昨年の夏あたりから、どうやら頻繁に、体の洗い方がわからなくなってきているらしいことに気がついた。

介護している友人の話を聞くと、認知症の進行がとても早い人も結構いるのだが、父の認知症の進行は比較的ゆっくりタイプ。

だから、それは突然そう

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