罪作り潮風

はじめまして!鬱病サバイバーとして、自分になにか出来ることがあるんじゃないか?と思って…

罪作り潮風

はじめまして!鬱病サバイバーとして、自分になにか出来ることがあるんじゃないか?と思ってnoteを始めました。 現在、鬱病で苦しんでいる方や、鬱病になりそうな方と繋がれるようにTwitterXに専用アカウントも作りましたので、 そちらにもコメントいただけたら嬉しいです。

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心抜き

この記事を読んでくださっている方は きっとこのタイトルに惹かれたのかもしれない。 この心抜きという言葉を私が知ったのは 村上春樹の小説、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」 に登場する架空の世界のなかで、だ。 その国の人々は心を持たないがゆえに争いのない平和な日々を送っている、という設定なのだが、その表現として、「心抜きをされた人々」が使われていた。 (30年ぐら前に読んだのでそう思い込んでいるだけかもしれない) 当時、私は20代前半で恋愛や仕事について悩んでいた

    • 躁転について

      よく、双極性障害の方が躁状態になると とんでもないことをしでかす、と言われていますが、 例えば、 とんでもない買い物をして散財をしてしまう、 性に奔放になってしまう、 ギャンブルで大金を浪費するなど。 えー、私、全然そんなのないじゃん、やっぱり双極性障害じゃなくて、 ただの鬱が治っただけじゃん、と思っていたのですが、 先生曰く、 私が今こうして、午前3:55にnoteを書いている行動や、 徹夜して、クッキーを100枚焼いたりしていることも、 躁転らしいのです。 何も、大金を

      • 鬱が治ったのではなく、躁転なのか?

        私の大好きな主治医が異動でほかの病院へ移られてしまうので、 先月の診察が先生とお会いできた最後のひとときでした。 約2年半、鬱が酷かった間、 開くことさえ出来なかったTwitterXをここ数か月で 再び使えるようになり、 いわゆる「病み垢」というものを作った。 文字通り、病んでる(特に精神疾患)人たちのアカウントのことですが、 そんな病み垢のみなさんと交流して気づいたのが、 私の病名:双極性障害にはⅠ型とⅡ型があるということでした。 先生と最後にお会いしたら聞いてみよう

        • 昔の自分に憧れる。

          私は心抜きされてから、 五感が低電力モードで、いや、それ以下で動いているような感じだった。 感動ってどうやってするんだっけ? 味わうって? おもしろいってどうゆう感情だっけ? ワクワクするってどんな感じだったっけ? 歌うって? 絵を描くって、どうやってたっけ? 笑うってどうやってやるんだっけ? 楽しいってどんな気分だったっけ? 笑顔ってどうやってするんだっけ? 涙ってどうやって出すんだっけ? お腹がすくってどうゆう感じだったっけ? 文章を書くってどうやるんだっけ? 私、も

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          鬱になったらコーヒーが飲めなくなった。

          鬱になってから、そろそろ3年になろうとしているが、 鬱がよくなったのは今から5か月ぐらい前からだ。 それまでは喜怒哀楽を忘れてたし、 音楽を聴く、テレビを観る、本を読む、等、エンターテイメント系は全部、 無理になっていた。 ところが、5か月前から、喜怒哀楽を取り戻し、 エンターテイメント系も楽しめるようになった。 ただ、いくつか戻っていないことがある。 それは、 コーヒーを飲めなくなった、ということだ。 鬱になる前はコーヒーが大好きで、 一日5杯ぐらいは飲んでいた。 鬱に

          鬱になったらコーヒーが飲めなくなった。

          精神病院に入院しますか?

          私に感情がなくなってから、 それまで通っていたメンタルクリニックから 別の病院の精神科に通うことになった。 最初に通っていたメンタルクリニックは 駅前にあったこともあり、とんでもなく混んでいた。 予約の時間通りに行っても必ず、2時間は待つのだ。 ここまで精神状態がおかしい人間にとって、2時間待つのは不可能に近い。 そんなときは、また、デパスを飲んで目をつぶるのだった。 とにかく寝て、現実逃避したかった。 それしか、自分で自分を守るすべはなかった。 新しい精神科は特殊な病院だ

          精神病院に入院しますか?

          心抜きされた世界

          笑えない、 怒れない、 泣けない。 食欲がない。 味がしない。 食べる意味すらわからない。 世界でたった1人の孤独感。 寝ても怖い。 起きてても怖い。 死にたいけど、 生きたい。 大好きだった曲がなぜ好きだったかもわからなくなる。 大好きな愛犬のイラストが描けなくなる。 テレビもnetflixもYouTubeも全く興味がなくなる。 活字が読めなくなる。 今まで使っていたLINEのスタンプが使えなくなる。 ニュースを見るのも怖くなる。 電車に乗るのが怖くなる

          心抜きされた世界

          狂うって、こういうことなんだな

          鬱になり始めの頃は、 「ああ、狂うってこういうことなんだな」 って、実感する毎日だった。 泣きながら近くにいる人をつかまえて、 「母が亡くなったのに、主人がお葬式に来てくれなかったんです」 「実家が妹夫婦に乗っ取られて、ゴミ屋敷になってしまって、 実家もなくなってしまったんです」 「一人娘は来月から海外の大学へ行くからもう、帰ってこないんです」 「私、孤独なんです!!」 と、誰これかまわず、とっつかまえては泣きながらすがりついて、 不安な気持ちを吐き出していました。 とにかく

          狂うって、こういうことなんだな

          鬱と夜更かしとADHDの関連性

          元、めちゃ元気な人→重度鬱→多分治った?の状態が今の私です。 鬱になる前からもともと、夜型だったのですが、 鬱後の今、さらに酷くなった気がします。 鬱の間、何時に寝てたか起きてたか、記憶がないのですが、 とにかく、今はめちゃくちゃ夜更かしの毎日です。 こうしてnoteを書いている今も朝、3時半。 仕事がない日の前日は、夜明けとともに寝るという感じです。 そして、いつも、 「あーあ、夜がもっと長かったらいいのに」と思うのです。 あとは、ずっと雨だったらいいのに、とか。 多分

          鬱と夜更かしとADHDの関連性

          鬱になってから飲んでいた薬について

          話が横道にそれますが、 もしも、今、このエッセイを読んでくれている方が なんらかの精神疾患を持っている場合、 何かの参考になれば、と思って、 鬱(正確には双極性障害)と診断されてから処方された薬を お伝えしようと思います。 まず、鬱と診断される前に、もともと飲んでいたのがデパスでした。 (エチロザム) これはもともと、私が神経性胃炎を持っていたので、 そのために内科医から処方されたのがデパスでした。 しかし、鬱になってから正式に(?)精神科医を受診した際に、 医師から「今、

          鬱になってから飲んでいた薬について

          鬱が再発したかもしれません。

          ここまで私のエッセイを読んでくださっている方、 ありがとうございます。 私の病名は双極性障害とされていますが、 私はずっと疑問を持っていました。 なぜなら、鬱になってからの2年半、一度も躁状態になったことがなかったからです。 精神崩壊して、初めに受診した際の先生が「双極性障害」と診断したので、 次の先生でもその次の先生でも双極性障害ということで、ずっと引き継がれていた。 昨年の9月ぐらいから、いろいろなことがきっかけで、 鬱がよくなっていった。(と、思っていた) 鬱になってか

          鬱が再発したかもしれません。

          消えかかった心が一瞬だけよみがえる

          A子の「ぽつんと一軒家」風な古民家は いつ来ても、絵になる、自然と一体化したステキな家だ。 自分の力だけで手に入れた、A子の感性だけでできている唯一無二の家。 書道家であるA子は ふたつ並ぶ平屋建ての家の一つをアトリエに もう一つを住居スペースにしていた。 里山に囲まれたその家の前には川が流れている。 季節は夏だったので、 かわせみが川面に飛び込んでいく姿までよく見えた。 緑も水もみんなすべてキラキラ輝いている。 「なんか食べたいものある?」 「ありがとう。でも食欲まったく

          消えかかった心が一瞬だけよみがえる

          死にものぐるいでアクセルを踏む

          よく覚えていないのだが、 多分フェイスブックに自分の気持ちを発信したのかもしれないのだが、 ある友達から電話が来た。 「今からうちに泊まりにおいでよ」 その友達はいわゆる 「ぽつんと一軒家」みたいなところに住んでいて、 里山にある古民家で仙人のような暮らしをしていた。 彼女の家はウチから90キロ以上離れていた。 すごい行きたかったけど、 愛犬がいるから無理だし、 免許はあるものの、 近所しか運転したことがなかった。 しかも、私は自他ともに認める重度の方向音痴だった。 「す

          死にものぐるいでアクセルを踏む

          そして心が崩壊しはじめる

          「ママのこと殺して!!」 私は、気づくと、 台所の流しの前で包丁を持って、一人娘に泣きながら叫んでいた。 母が亡くなってから、 夫とは相変わらず別居が続いており、 留学から一時帰国している娘がコロナの関係もあり、 予定より長く家にいることになったのだが、 9月から、また海外の大学に行くことを娘が勝手に決め、 事後報告で私は聞いた。 それも正直ショックだった。 私になんの相談もないなんて…。 私なんてもう誰からも必要とされていない。 私なんて居なくても誰も困らない。 あと2

          そして心が崩壊しはじめる

          心が少しずつ消えはじめる

          母が亡くなった時、私は結婚していて、娘もいたのだが、 状況は複雑だった。 娘は海外の高校へ留学していたが、大学受験のため、日本に一時帰国していた。 夫は娘が海外の高校へ行っている間に家に帰ってこなくなり、 事実上、私とは別居生活をしていた。 (のちに会社の近くのマンションに住んでいることが判明する) 母が亡くなる前の私は楽天主義だったのと、もともと夫と不仲だったのもあり、夫が帰ってこないなら、こないで、娘も留学していることだし、独身気分を満喫して、好きなようにやろうと、仕事も

          心が少しずつ消えはじめる

          心抜きをされたきっかけ

          私が心を失った一番のきっかけは両親の死だろう。 父はすでに他界していたが、 母が亡くなり、ついに両親が二人ともこの世からいなくなってしまったのだ。 母に病気が見つかってから、たった二か月のことだった。 それだけでも充分ショックな出来事なのに、 母の亡くなる直前に、49歳の妹が、 知り合って間もない10歳上の男性と結婚し、 母が亡くなったと同時に私になんの相談もなく、 実家に住み始めたのだ。 コロナ禍というのを理由に、母も私も、 妹の夫の親戚には誰一人として会ったことがなく

          心抜きをされたきっかけ