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今から周産期メンタルヘルスを学びたい人へ〜お勧めの参考文献紹介します(医療者向け)

こんにちは
つみき助産院〜産前産後訪問専門助産院〜まつふじみゆきです

うつうつした産後をサヨナラできる方法や考え方をお伝えしていきたいと思っています。

今回のテーマは、「参考文献」
主に医療者むけに書いています。参考になれば幸いです。

一人の妊産婦さんへの直接的な関わりが一番の学びになるのですが、その前に基礎的な事は、論文や文献でしか学べません。
注)私のお勧めですので、その辺はご理解ください。また、本を熟読したからと言ってメンタルケアができるわけではありません。

うつを発症した妊産婦さんと関わる上で、希死念慮の言葉や行動を目の当たりにするとこちら側も驚いてしまいます。まずは「正しく知る事」。どのような経緯で、最悪の自体を招いてしまうのか?自分では対応できなかった場合誰に?どこに?お願いすればいいのか?

疾患を知る事は大前提なのですが、うつ状態になった妊産婦さんといかに距離を縮め「信頼関係=ラポール」を築く事ができるか?が何よりも大事だと考えています。

産後うつを理解する

私が「周産期メンタルヘス」を学んだ順番について掲載します。参考になれば幸いです
<知識編>
・うつ病とは?(まずはうつ病の原因、症状、検査、診断、治療、予防、DSM5を知る)
・周産期うつ病とは?(うつ病との違い)
・周産期うつ病に関する、医師と助産師の見解の違い
・周産期うつ病と他職種連携について
・地域の精神科(母子対応可能)を調べる
・緊急事態の時の医療機関(精神科、産婦人科)や行政への連絡フローシート作成

<関わり編>
・まずは自分自身(ケアをする人)を理解する
 自分の価値観が邪魔をする時があります。あなたの心の中に「母親だからこうするべき」「母親なのになんでできないの?」「母親は子どもを愛するべき」などの価値観があると、無意識に母親へこのような声をかけたり、態度で出てしまいます。「医療者だからそんな事はしないはず」と思ってい方もいらしゃるかもしれませんが、医療者も人間です。
なので、価値観だけではありませんが、自分自身がどういう思考癖があるのか?相手の癖を見抜くためにはどのようにしたらいいのか?相手をどこまで理解できるのか?を知る必要があります。👉自分自身を知りたい人はNLPコーチングをお勧めします。
・使ってはいけない言葉を理解する
・感情に飲み込まれないメンタルや距離感を掴む
・対象者だけではなく、他職種間での関わりを持つ

周産期メンタルヘルスについての「お勧めの本」10選

①妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル 公益社団法人 日本産婦人科医会

 医会が出しているケアマニュアルですが、内容や言葉は難しくはありません。
医師を始め妊産婦に関わる医療職(助産師、看護師、SW、心理士など)や、行政(包括支援センター、母子保健課など)との共通認識を深めるために使用するといと思います。冊子は、医会から直接購入になります。3つの質問表についても詳しく説明しており、回答をどう解釈するのか?という指標になると思います。
3つの用紙を使う時期や、使い方なども書いてあるため必読書だと思います。

https://www.jaog.or.jp/news/mental/

②妊娠期から始めるメンタルヘルスケア他職種で使う3つの質問表 日本評論社

3つの質問表のもっと詳しい使い方や事例も含まれています。事例の内容は、出生前診断、ワーキングマザー、統合失調症、第一子にイライラ、10代シングルマザー、NICUなど。社会的・身体的ハイリスクに関する事例が詳しく書かれています⬇️

③これからはじめる周産期メンタルヘルス:産後うつかな?と思ったら 南山堂

この本も上記①と内容はあまり変わりませんが、もう少し優しく記載しています。新人さんや、本当にはじめて学ぶ方にお勧めの本です⬇️

④クロストークから読み解く周産期メンタルヘルス 南山堂

この本は、基礎を学び終わって次はいざ実践!という方向けです。クロストークというのは、ここでは他職種という意味。本の中に登場する職種は、精神科医、産婦人科医、小児科医、助産師、、保健師、訪問看護師、薬剤師、MSW、社会福祉士と一人の妊産婦を支えるために様々な職種が議論を重ねる会話方式で記載しています。冒頭には、疾患や薬剤の事も詳しく書かれています。注)薬剤に関しては病院や医師により方針が異なりますので参考程度に読んでください。⬇️

⑤母親のメンタルヘルス(サポートハンドブック) 医歯薬出版株式会社
※この本はリンクが貼れませんでした。

https://amzn.to/3s5gDfD

この本のサブタイトルに「気づいて・つないで・支える」とあります。まずは、気づくことって大事ですよね。気づかなければ見逃してしまうため、どこに注意して観察するのか?基礎疾患をどこまで理解できているのか?が記載されています。次に気づいた後、誰に繋ぐのか?適職はだれか?から、どのように妊産婦を支えるのか?と、一つの症例に対し「気づいて・つないで・支える」の流れに沿って細かく記載されています。助産師のみではなく、行政の保健師さんにもお勧めの一冊です。


⑥周産期のこころのケア 親とこの出会いとメンタルヘルス 速見書房

この本は、メンタルケアに関する論理的な内容が記載されています。母子関係に関する歴史から、死産・流産、NICU、ボンディングについて詳しく知りたい方にはお勧めです。3つの質問表の事は記載されてません。

⑦産後メンタルヘルス援助の考え方と実践ー地域で支える子育てのスタート 岩崎学術出版社

事例毎にDSM(精神障害の診断・統計マニュアル)に基づいて分類されているため精神科の看護師さんにお勧めの本です。一般向けではないです...。産後うつだけではなく、その他の産後に発症しやすい疾患(アルコール乱用、パーソナリティ障害など)に関しても詳しく記載されています。もっと詳しく学びたい方にはお勧めです。


⑧周産期からの子ども虐待予防・ケアー保健・医療・福祉の連携と支援体制 明石書店

コロナ禍で「虐待」率が急増しました。今私達に何ができるのでしょうか?連日流れる「虐待」のニュース。虐待の前兆は妊娠期から始まっています。「特定妊婦」に関する事について書かれてます。行政の保健師さんや助産師さんに向けの本です。

⑨助産師雑誌 周産期メンタルヘルスのために助産師ができること、すべきこと(2017,4) 医学書院

 助産師雑誌は、今現在の社会の流れに沿ったテーマを元に特集が組まれています。この雑誌は2017年なのですこし古いのですが、基礎が書かれていますので読みやすい内容かと思います。病院勤務の方は、病院の図書室にバックナンバーがあるかもしれませんので探してみてくださいね。

 ⑩ペリネイタルケア 周産期メンタルヘルス 助産師の関わりと服薬指導(2019,7) メディカ出版

ペリネイタルケアは、新人助産師さん向けの月刊雑誌です。この号は服薬について書かれています。助産師も服薬に関する正しい知識を持つことが求められています。産婦人科で使用する薬(特にメンタルケア)はそんなに数はありません。自分の働いている病院の内服薬を正しく把握することで、対象者を守る事ができます。疾患の知識と合わせて、薬の知識も増やしていきましょう。

いかがでしたでしょうか?

まだまだあるのですが、今回は知識に関しての本をご紹介しました。

これから学ぶ方や、学びを深めたい方の参考になれば幸いです。
気に入った本が見つかった方は、本の所をクリックするとアマゾンで購入できます。



\うつうつ産後よサヨウナラ/
産後うつ発症を減らしたい!!ママに笑顔を!!
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