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掌ー編ハウアー

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主に過去に書いたものを。掌編、短編、ショートショートの違いがいまいちよくわかりません。
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#掌編小説

私の筆箱壊された【#創作大賞2023#オールカテゴリ部門】

2015年9月3日 2015年9月3日『アイリの反省文』 わたしはさらさんのふでばこをこわし たから、…

爪毛川太
11か月前
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選択型人生遊戯【ゲームブック風】

 人生には選択肢がある。  私、佐藤翔太 (二十七歳)は都内在住の独身男だ。今日はSNSを通…

爪毛川太
1年前
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君に決めた!

爪毛川太
1年前
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か細いイノチ【掌編】1,372字

「お母さん、助けて!」娘が叫びました。何事かと思い駆けつけると、両手に何かを包んでいます…

爪毛川太
1年前
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持ち帰るところだった【掌編】1,733字

モノよし、ビジュアルよし、場所よし。肝心の中身はどうか。まあこればかりはお持ち帰りして見…

爪毛川太
1年前
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信長のタイキョク【掌編】604字

高い場所は偉い人の特権だったという。こんな本当かどうかわからない情報が頭をよぎった。天守…

爪毛川太
1年前
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【訳ありボツ話】『嚢中の月長石』『告白』

今回も他サイトには載せたものの、noteに転載するに当たり、ボツにした話を敢えて読んでいただきたいと思います。 多くは書き始めてから1、2か月の物が多いです。 『嚢中の月長石』723字「はい、これ」 ブルーのストライプ柄の袋を手渡す。 ミキはそれを嬉しそうに受け取り素朴な笑顔を俺に向ける。チェーンのカフェでバイトをしている大学一年の女の子。俺と出会ったのもそのカフェだ。 「ごめんな、安物で悪いんだけど」 口ではそう言うが、ミキが喜ぶことは知っている。ミキだけじゃな

【訳ありボツ話】『卒業写真SP』『誼譟の中の沈黙』

今回のボツ理由はシンプル! どっちも同じ理由です。 『卒業写真SP』643字時折こうして卒業し…

爪毛川太
1年前
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【訳ありボツ話】『ギャンブルは好きじゃない』『小弁慶の八卦飛び』

今回もボツにした初期二話を理由付きでみていきます。 『ギャンブルは好きじゃない』1,732字 …

爪毛川太
1年前
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【訳ありボツ話2本】『ちょっとした家出』『成功した男』

今回も初期に書いてボツにした二話を読んでいただきたいと思います。 一本目はおふざけなし、…

爪毛川太
1年前
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【訳ありボツ話】『シュガーなきみの歌をオーイェーイ!』『男子中学生が書いた異世界…

今回もボツにした過去話2本を紹介していきます。 奇しくもどちらも中学生が書いたという設定…

爪毛川太
1年前
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『山下「小説を書こうと思う」』『らいおんさん』【訳ありボツ話2本】

今回もボツにした初期のお話2本を紹介してきたいと思います。 なぜ、ボツにしたか理由も書い…

爪毛川太
1年前
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「話下手の怪談」「チハルの冒険」【訳ありボツ話2本】

他サイトに投稿していたものの、訳あってnoteには転載しなかった話を載せます。 ボツにした話…

爪毛川太
1年前
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江戸版「鉄仮面の男」【掌編小説】833字

十七世紀後半のフランスにおいて、「鉄仮面の男」が牢獄に囚われていた。 面会時には仮面の着用が義務付けられ、誰も彼の素顔を知らなかったという。 素性も不明であるが、時の指導者の息子だとか、名のある貴族の縁者だとか噂されていた。 彼の死後も様々な憶測が飛び交い、彼を題材にした小説や映画が数多く作られている。 さて、時を同じくして、日本にも「鉄仮面の男」がいたことをご存知だろうか。 江戸時代、とある場所に面を被せられた男が囚われていた。 名をヒョードルと言った。 国籍不明であるが