「10人で挑んだ夏」 柏木農業7人と聖愛高校3人が「チーム柏愛」になった日
世界中の子どもたちをワクワクさせる!
メンタルプロコーチの津村柾広(つむちゃん)です👍
「チーム柏愛(はくあい)」こんな素敵なネーミングがあるでしょうか!
この夏、高校野球青森県大会に挑んだ、
柏木農業高校7人と聖愛高校3人のチーム名です。
このチームの目標は「夏1勝」。
練習試合を含めてまだ勝ったことがありません。
柏木農業の選手7人の内訳は3年生二人、2年生五人、1年生二人。
3年生の一人はピッチャーでキャプテンの村田くん。チームの大黒柱です。
もう一人の3年生は外野手の古本くん。昨年秋に野球部に入りました。
古本くんは部員数が足りない野球部のために、男気入部した野球未経験者です。
春の段階で5人しかいなかった野球部に二人の新入生が加わって7人。
しかし、7人では野球ができません。
連合チームを探しても見つかりませんでした。
そこで、派遣選手を募る制度を利用しました。(単独廃校ルールというらしい)
柏木農業の窮状に、救いの手をさしのべたのが聖愛高校でした。
早速、聖愛高校から4人の2年生が柏木農業に加わりました。
派遣選手を加えた場合、チームの上限数は10人です。
聖愛の4人のうちの一人、佐々木くんはサポート選手として
チームに帯同することになりました。
「チーム柏愛」が揃うのは土日だけです。
聖愛の選手は「津軽から日本一」を目指している
ハイモチベーションな高校生です。
一方、柏木農業の選手は1勝が遠く、目標を見失っている状態でした。
なので最初は、チーム内が少しギクシャクしていたようです。
実は聖愛の選手から「どうしたら、やる気を引き出せるか?」
という質問を受けました。
私の答えは「柏木農業の選手たちの言葉をたくさん聴くこと」でした。
彼らの思いに耳を傾けて、彼らの気持ちに共感してみることが、
チームづくりの一歩目だからです。
夏の大会の初戦は7月14日。対戦相手は青森商業高校です。
青森商業は公立の雄と呼ばれる県内の伝統校です。
チーム柏愛にとっては強敵です。
試合は15時プレーボール。気温30度を超える猛暑の中でした。
先制したのはチーム柏愛でした。
聖愛の菅野くんと柏木農業の村田くんでチャンスを作り
聖愛の成田くん、柏木農業の松田くんの連打で2点を取りました。
守っては、100キロ前後のボールを駆使してエース村田くんが好投。
ショートを守る聖愛の奈良くんが再三の好守備でもり立てました。
中盤に1点を取られましたが、7回に待望の追加点を取り、3対1になりました。
チーム柏愛にとっては、悲願の1勝が視界に入ってきました。
ところが、野球の神様は彼らに大きな試練を与えました。
攻守でチームを引っ張ってきた菅野くんが故障しました。
熱中症からの足の痙攣。本来なら選手交代が必要な症状でした。
しかし、チーム柏愛の控え選手は経験不足の1年生が一人だけです。
センターの菅野くんは足を引き摺りながら、
動きの少ない一塁の守備につきました。
代わりにセンターのポジションには1年生の葛西くんが向かいました。
センターに経験不足の1年生。
ライトには秋から野球を始めた古本くん。
不安は的中しました。
外野へ飛んだ打球はことごとく長打になり、あっという間に同点。
試合は延長タイブレークに入りました。
1点を取られた10回裏、
4番成田くんがタイムリーヒットを打って追いつきました。
しかし、一塁ベースを駆け抜けたところで、成田くんが動けなくなりました。
またしても、熱中症からの足の痙攣でした。
チーム柏愛には控えの選手がもういません。
11回表、肩を抱えられながら、成田くんが一塁の守備につきました。
成田くんが守っていたキャッチャーのポジションには
1年生の木村くんが入りました。
まったく動けない一塁手。おそらく初めてやったであろうキャッチャー。
猛暑の中、ずっと投げ続けた村田くんは今どんな気持ちなのだろう?
野球の試合というより、「プロジェクトX」を観ているような気持ちでした。
守備が乱れて1点を取られた後、
次のバッターの打球がライト線に高々と上がりました。
その打球を懸命に追うのが3年生の古本くんでした。
古本くんは必死にダイビングキャッチを試みましたが、
打球はその先に落ちました。
試合を決める2点目、3点目が入りました。
11回裏、2アウト満塁で打席には1年生の木村くん。
「どうしたら、やる気を引き出せるのでしょうか?」
という問いの答えがそこにありました。
絶対にあきらめない。まだやれる。まだまだ・・・。
打席の木村くんの姿には、そう感じさせるものがありました。
三振、ゲームセット。
試合終了の挨拶には、選手が8人しかいませんでした。
負傷した菅野くんと成田くんは、もう一歩も動けなかったのです。
チーム柏愛の夏が終わりました。
地方大会の2回戦。
だけど、この経験は彼らの一生の宝物になるでしょう。
柏木農業7人と聖愛3人は、本当のチームになりました。
まばらになった夕方の球場に、津軽の爽やかな風が吹きました。
この試合のこと、チーム柏愛のこと、私は生涯忘れません。
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