福岡まで珈琲を飲みに行った話

昨日の夕方から今朝にかけての話です。こんなご時世ですが手元に航空券があったので、マスク装備・折りに触れた手洗いで用心しながら行ってきました。過度な自粛より経済回す派の人間です。

福岡に行く理由

2017年来、福岡に年1〜3回ぐらい行きます。以下の理由からです。

1. 福岡に住んでいた時期があるから
2. その頃に知り合った友人がいるから
3. ジェットスターが激安セールをやるから

1. 福岡に住んでいた時期があるから
2016年の3月から9月にかけて、わずか半年程の期間ですが福岡市に住んでました。転職＋移住のためです。

2. その頃に知り合った友人がいるから
福岡という土地には地縁が全くなかったので、なんとか地縁を作ろうと入った飲み屋で知り合った人が、まるで大学のゼミの同期のような感覚で波長が合って意気投合。その友人や、その人がつなげてくれた別の友人、そして知り合った店の大将夫妻など、会いたい人たちがいるので、今でもたまに福岡に行きます。ちなみにお店は大濠公園から港に向かって歩いた方にあるムーンサイドベイというお店です。

ムーンサイドベイ (大濠公園/バー)

大将が壱岐など近海で自ら仕入れてきた鮮度抜群の魚やゴーヤの塩昆布あえを振る舞ってくれます。これから福岡に行くという人にはことごとく勧めています。でも掲題の珈琲の話はここじゃないです。

3. ジェットスターが激安セールをやるから
名古屋（中部国際空港）から福岡まではLCCのジェットスターの路線が就航してますが、ジェットスターはわりと頻繁にセールを行うので、それで航空券を取ると東京に行くよりよっぽどお得に福岡に行けてしまうのです。年に数回は異常な破格でセールをすることがあり、今回の航空券は片道888円でした。

六本松の珈琲ひいらぎ

いつもなら名古屋発の最終便で夜に福岡到着→友人と飲んで翌日の朝に福岡出発→名古屋着という、ほんとにただ「飲みに行く」ためだけに福岡行くんですが、今回はちょっと行きたいお店があったのでそちらに。

こちらの記事で紹介されてた珈琲ひいらぎへ。自分がコーヒーを好きになったのはコーヒー文化の盛んな福岡でスペシャルティコーヒーに関する取材をしたことがきっかけだったんですが、当時はひいらぎのことを聞き及ばず、今に至って初めて知ったという。

飛行機が遅れて友人を予定より一時間待たせて、やっとこさ入店。その間、マスターは先に着いた友人のオーダーをずっと待っていてくれたという……入店して早々、申し訳ないやらありがたいやらの気持ちで。

「お好きなカップを選んでください」ということで自分が選んだのはこちら。お店ではあんまり感じなかったけど、今写真で見ると青がめっちゃ綺麗だこの器。珈琲も大変美味でした。「コロナ不況でございます」とはマスターの談。みんな珈琲飲みに行こう。

友人はフリーランスの先輩でもあるので、いろいろ話をして元気や勇気をもらいました。ありがてぇ〜。

これは余談なので読み飛ばしていただいて結構なんですが、六本松は、福岡の会社の面接を受けに行ったときに当時まだ民泊規制前だったAirbnbで泊めてくれたホストが住んでいた街でした。福岡に移住した当初、地縁を作るつもりでシェアハウスに住んだものの、その管理人と折り合いが悪く三ヶ月で急遽シェアハウスを出る羽目に。賃貸を借りたけど入居まで二週間ほど住む家がない状態になり、その間その六本松のホストが再び泊めてくれたお陰でホームレス状態を回避することができました。六本松は自分にとってそんな思い出の土地なので、久々に訪ねる機会ができて嬉しかったです。

福岡市の勢い

朝の地下鉄空港線は通勤者で比較的混んでいたのですが、いま福岡市は新型コロナウイルスの感染対策として、地下鉄の前日の混雑状況を市のウェブサイトで毎日公開しているそう。

高島宗一郎

私が福岡に住んでよかったと今も感じることの一つとして、全国でもトップクラスに優れた首長である高島宗一郎市長が牽引する成長都市・福岡市の空気感を身を持って体感できたことがあります。あの市政を目の当たりにすると、自治体の趨勢を左右するのは首長のパワーが全てだと痛感します。

都市中枢の目と鼻の先に立地する福岡空港から福岡の地に降り立つたびに感じる、あの謎のエネルギーに満ちた空気感を味わうたびに今も福岡に行っているフシはあります。

ちなみに今回航空券を取った888円のセールは先月頃に無予告で突発的に始まったタイミングに居合わせてしまい衝動的に買ったもので、実はそれ以前にもっと値下げ幅の小さいセールで買っていた5月の航空券がまだありまして……なので2ヶ月後にまた行きます。はい。