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【ツクルバ個人投資家向け会社説明資料解説Vol.3】カウカモの競争環境
こんにちは。IR担当の重松です。
前回のVol.2では、カウカモのビジネスモデルの概要と、それによりどのような価値を売主・買主に提供しているかを説明しました。
今回は、カウカモの競争環境について説明します。
なお、競争環境については、バフェットコードさんと作成した会社説明資料についての解説記事でも解説しています。今回は、内容が重なる部分もありますが、改めて競争環境を解説するとともに、競争環境について良く聞かれる質問についても記載していきます。
・この記事は約5分で読めます・
1.カウカモの競争環境
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上記が競争環境についてのスライドです。
左側に売主、右側に買主を配し、左から右に物件が流れていく様子を示しています。必ずしも売買の流れではなく、仲介や記事掲載なども含んだ流れであることにご留意ください。
カウカモの競合は、上記の図の中で色のついた四角で囲まれた事業者、すなわち①不動産ポータルサイトと、②-1 財閥系大手仲介会社・中小の仲介会社、②-2 リノベ+仲介会社になります。
競合他社とどの点で競合するかに着目して描いたのが下記のスライドです。
![](https://assets.st-note.com/img/1660282328116-jsWDrvaD5Y.png?width=800)
不動産ポータルサイトとは、買主が物件を探すメディアとして競合しています。また、不動産仲介会社やリノベ+仲介の会社とは、売買の仲介を行う又はリノベのサポートを行う点で競合しています。
2.他の不動産ポータルサイトとの違い
カウカモと従来型の他の不動産ポータルサイトと大きな違いは、従来型の不動産ポータルサイトは不動産仲介会社から広告掲載料を得るビジネスモデルであるのに対し、カウカモはユーザーから仲介手数料を得るビジネスモデルであるということです。言い換えれば、従来型の不動産ポータルサイトは不動産仲介会社を顧客とするのに対し、カウカモはユーザーを直接的な顧客としているという点で異なります。
具体的には以下のような違いがあります。
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上記のように、ユーザーを直接の顧客として、自社編集チームがユーザー目線で欲しい情報をストーリー調の記事で掲載することによって、あたかもオンラインで内見しているかのような顧客体験を提供し、「見るだけで楽しい」という顧客体験を創出しています。
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これは、それなりに人の手間がかかることなので、テクノロジーを用いた記事作成ツールの内製化や経験の蓄積によるオペレーションの仕組化等により効率化を図っており、他社が模倣をしようと思っても一朝一夕には困難であると考えています(下記ツイート参照)。
共感。
— シゲマツ|IR×弁護士|TSUKURUBA (@omatsujapan) August 8, 2022
実はカウカモの強みもここにあると思っています。
①自社で書くストーリー記事(手間かかるゆえ模倣難。テック導入・長年のオペレーションによる効率化)
②売物件獲得から成約・リノベまでの長いバリューチェーンの統合
③登録会員数35万人超の蓄積(潜在買主基盤構築は手間と時間がかかる) https://t.co/ckwranQsuc
また、このようなユーザーに寄り添って「見るだけで楽しい」という顧客体験を提供することにより、中古・リノベーション住宅に興味があるデザイン感度が高いユーザーが登録会員で35万人超蓄積されています。このような潜在的な購買層となる会員の蓄積も競合優位性の一つであると考えています。
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3.他の不動産仲介会社との違い
他の不動産仲介会社さんとは、仲介を行うという点で競合しています。
この点について、カウカモの競合優位性は登録会員数35万人超の強力な自社メディアを持っているというところにあります。これにより、売主はデザイン感度が高い蓄積されたユーザー基盤に対し効果的な訴求を行うことができ、早く適正な価格での売却・マッチングが可能になっています。
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![](https://assets.st-note.com/img/1660543358848-DyhXKvWaCJ.png?width=800)
また、カウカモは、メディアと仲介の両方で顧客と接点を持っていますので、以下のように両方からデータを得て蓄積をすることができます。
メディア:どこのエリアで、どのような物件が、どのような人達からの問い合わせが多いか等
仲介:ユーザーからの生の声を聞いて、物件のどのような点が評価されて、実際にいくらで売れたのか、追加のリノベーションの動向など
このような、メディアと仲介の両方から得られたデータを活かして、売主に対してリノベーションの提案などを行うことが可能です。実際、下記の通り、自社仕入れや他社との提携による自社企画商品は直近増加しています。このようなデータ活用もカウカモ独自の強みです。
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4.よくある質問と回答
Q1 投資用不動産の販売会社は競合ではないのですか?
カウカモは「実需」、すなわち購入者が自ら住む物件の売買仲介を行うのがメインになります。ですので、投資用不動産をメインに取り扱う会社様は、競合にはあたりません。
Q2 他社が資本を入れて同じようなことを行ってきたらどうしますか?
まず、既に広告型の不動産ポータルサイトを運営している場合、自社で仲介を始めるのは、既存の顧客である不動産仲介会社と競合することになるので、なかなか難しいところがあると思います。
また、一般的に、プラットフォーム事業はシステム自体をつくることはそこまで難しいことではありません。しかしながら、プラットフォームを成長させていくためには、買い手と売り物をバランス良く増やして取引を増加させていく必要があります。
これには優れたユーザー体験提供のための戦略や地道なマーケティング戦略が必要です。仮に他社が同じようなビジネスモデルをつくろうとしても、実際は、メディアの記事制作や実際の仲介、潜在買主の獲得、売り物件の獲得など、非常に面倒で時間がかかることが多々あり、一朝一夕にできるものではありません。
また、他社が年月をかけて同じようなことを行ってきた場合には、当社も先行者優位性を活かしつつ、さらに成長していくことになります。ですので、先行者としての優位性はそう簡単には崩れないものと考えています。
Q3 買主からみた、リノベ+仲介の会社さんとの違いは何でしょうか?
リノベ+仲介の会社さんは、施工会社から始まった施工に強みを持っている会社さんが多いと認識しています。カウカモは施工機能自体は持っていませんので、お客様のニーズに合わせて設計士や施工業者をご紹介し、お客様の希望する暮らしを叶えていく過程をエスコートするということになり、これが強みであると考えています。
つまり、フルリノベ前提で物件を購入する選択肢だけでなく、リノベ済を購入してそのまま住む、リノベ済を購入して部分リノベを追加する、物件を購入してフルリノベをする、など幅広い提案ができ、設計士や施工業者も固定せずにお客様の希望するリノベに強みを持つ方をご紹介できるという選択肢の幅広さが強みとなります。
5.編集後記
IR担当の重松です。
個人投資家向け会社説明資料・解説記事連載の第3回目いかがでしたでしょうか。
競合についての質問は良く聞かれることの一つです。ですが、色々考えると結構書きにくいことでもあります。前回の競合関係の記事もそうですが、今回の記事では、その中でもざっくばらんに書いた感が個人的にはあります。
念のため付言しておきたいのは、記事では「競合」として書いてはいますが、仲介の現場では、他社仲介さんもお客様の売買を成立させるために協力して調整などに奔走していたりします。ですので、実際はギスギスした競争みたいなものとは少し違うのかなと個人的には思っています。最近も「不動産テック飲み」ということで、上場・未上場を含めた不動産テック企業で集まって飲み会を開いたりということもありました。
色んな不動産事業者様と力を合わせて、不動産業界をより良くしていきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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