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敵地上陸、やはり精神科は敵


敵とみなしていた精神科に足を踏み入れました
およそ6年ぶり


17時半に予約し、記入するものがあるから15分前には来院してほしいとのことだったため、その通り17時15分に到着

そして診察室に入ったのが18時半

それなりに待つことは覚悟していたつもりだったけど、当然の顔して1時間かあ

この1時間あれば家であれとかこれができたなあ


そして診察室を出たのが18時35分

診療費3000円超

診察室でまず話したのは私の過去と現在の症状
先生はパソコンを見ながらカタカタと何かを入力
聞いているのか聞いていないのか

一通り話し終わったあと、先生の顔を見つめる私
私の状態に何かしらのコメントをくれるだろうと思い待っていると先生の口が開いた

「お薬は飲みたくないだろうからカウンセリングだね。自費だけど。一回7000円ね、最低4回話してもらってから病状について説明になるかな。お金かかるけどね。」

予想外の答えに少し間が空き、返答をする

「そもそも私の話を聞いた上でカウンセリングが必要なほどなのでしょうか?自分がどのくらいのものかわからなくて…」
「んー、あなた次第ね」

「…どのくらいの頻度で通うものなのでしょうか」
「あなた次第ね」


は?!?!!!?!?!?

はらわたが煮えくり返るとはまさにこのこと

診察以前にキャッチボールが成立していない感覚

黒髪銀縁メガネのくそばばあからは終始「カウンセリング」「あなた次第」という言葉のみで、私の状態については一切触れず診察(という何か)は終了した

詳細全てを把握していない状態で下手なこと言えない、とか、精神科は1時間待ちが普通(なのか⁉︎)とか、色々事情はあるのかもしれないが、
やっとの思いで通院を決め、1週間前から予約し、1時間待たされたこっちの身にもなってほしい
精神科よりも内科の医者の方がよっぽど優しい


酷く憤りを感じながら帰路に着く

そして
もう誰も頼れないんだな、と思った
自分でやっていくしかないんだな、と


それで、「境界性パーソナリティ」「愛着障害」「見捨てられ不安」「アダルトチルドレン」今の私に当てはまりそうな書籍を一通り読んでどうにかしよう…
と、思って、

辞めた

その日の朝、こんな本を読んだ

「求めない」というタイトルの本

とても、しっくりきた
ゆっくりとしたリズムを刻みながらわたしの中に入っていくのを感じた
求めない世界が鮮明にイメージできた

そんな朝を思い出した

私はもう病状名と向き合うフェーズにいないんだ

ここからは、信じることと、わたしをやっていくことに集中したらいいんだ

私の不安を増幅させているのは私の不安なんだ

そう思ったら、なんだか途端に筋肉もりもりの包容力たっぷりの男性に優しくされても抱きしめられても、もう不安にならない気がした

抱きしめられる強い安心と、私自身は別物なんだと、理解したからだ

境界線を引くのが苦手ですぐ同一化をしてしまう私 

すごく前向きな孤独を感じた

一昨年の秋から幾度も孤独について頭を唸らせてきたけど、ようやく、やっと孤独の片鱗をこの目で捉えた気がする



精神科は相変わらず敵だった

けれども敵地に足を踏み、自身を新たな視点で見直すきっかけになったので、3000円はくれてやろう

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