見出し画像

ジャパニーズウィスキーを世界へ!前人未到の挑戦を始める仲間にインタビュー(CXO押山④/4)

TSUKURUグループ会社であり、ジャパニーズウイスキーを専門に取り扱う「TisTa」のCXO、押山茂樹さんへインタビュー企画、いよいよ最終回!

これは4回のシリーズものとなっており、これまでのインタビュー記事はこちら↓からご覧いただけます!!

最終回の今回は、押山さんとTisTaのこれからについて伺いました。

変化し続ける世界の中に、押山さんはどのような社会を描いているのでしょうか。

1.今後の若者を応援するという道

yuri) 押山さんは今後、どんな社会をつくっていきたいですか。

押山)今の世の中でベンチャー企業を立ち上げる方も多くいますが、大多数の方は学業を修了した後はビジネスパーソン、会社員になるのだと思います。現代の株式会社という制度は世界的に見ても第二次世界大戦後に発達してきたもので、まだまだ未成熟な領域だと思うんです。そのなかでどう進めていくかは難しいところです。
それで、いろんな大学の先生は経営論とかリーダーシップの理論を作られたりしているわけですが、
自分も若い方たちに伝えられるような仕事がしたいなと思いました。

昔は生活の糧を得るためには、畑を耕したり職人さんになることが当たり前のような世界でした。まだ会社員と言う概念がなくて、農業や職人さんが圧倒的な世界です。
株式会社が始まるずっと前、まだ個人商店がいっぱいあった時代ですね、個人個人で経験や技能を磨き上げてきた職人さんがいて、跡継ぎの息子や弟子に仕事を伝えていた時代。
農業でも、種を植えたり刈り取りの時期を個人の経験で判断してきた時代。
このしくみはたとえば平安時代なんかよりもっと昔からずっと続いてきたものですね。

しかし近年になってそのような個人の技を、たとえば分業制にして多くの人の得意技を一つにまとめることでいっそうレベルの高い仕事が達成できるということがわかってきました。それがいわゆるテクノロジーだと思うのです。知恵から智惠を生み出し、その智惠と智惠を繋ぐこと。

つまり、人間社会のすばらしいところは、データをインフォメーションやナレッジからウィズダムにできること、生み出されたウィズダムを繋ぐこと、本や映像などにしてきちんと次の世代の人に残してあげられる社会になっていることだと思うんです。

若い方たちと積極的に接する中で、若い方たちが活躍できる社会を作っていきたいし、若い方たちが生き生きと仕事をできるようなベンチャーを作って社会貢献できるような、そういう社会を実現したいです。

yuri) 「1000年続く仕組みをつくる」という辻さんの”伝承”を大事にされる考え方ともつながっていますね。

押山)そうですね。企業の中でも、昔の職人さん的に次世代に繋ぎ若い方たちに伝えられるものを持つべきだし、積極的に引き継いでいってほしいなと思っています。

押山茂樹3

押山茂樹さん

2.庶民の問いから、答えを見つける

yuri) 押山さんはnoteでの発信もされていますね。

押山)自分の考えを多くの人に広めたいとか、そんな大それたことは考えていませんが、たまたま読んでもらった人に少しでも伝えられたらな、何か形に残しておきたいな、という思いで始めました。

yuri) 私も読ませていただきました。取り上げられている様々な事例も面白いですし、それに対する押山さんのビジネス観点からの解釈が興味深くて、とても勉強になります。

押山)ありがとうございます。
ビジネスのことを考えるときに、ビジネスの世界だけで語るのは堅苦しくなってしまう気がしていて。だから、いろんな事例に視点をおくようにしています、音楽とか小説とか。

以前、NHKのEテレ番組「100分de名著」で、吉本降明の『共同幻想論』が取り上げられていました。
知識人が偉いことを言うことではなく、庶民がどう考えているか、が大事だと吉本は考えていました。
庶民がちょっとおかしいなと思う、そういう感覚が大事だという思想だそうです。
偉い人になるほど、現実的にふさわしい、社会全体にとっていい答えが出しにくい。
庶民の考えの裂け目、変化をみつけだしていく、つまり問いを探すということを吉本は訴えていたようです。

例えば、”アベノマスク”で、国民が不信感を抱いていましたが、そのようなふと思った疑問をとりあげるということです。

今の世の中はVUCAとも言われるように、不確実な世界で、単純に「こうだ」と区分けできない部分が多い。こんななかで生きていかなきゃならない若い人たちは大変だと思います。

noteで発信して、若い方たちに答えを提示するのではなく、皆さん自身が問いを考えていく、マニュアルや教科書から答えを期待するのではなく、正しい問いを見いだしていく、その際の選択肢のひとつになったらいいな、という思いがあります。

押山さんのnoteはこちら↓


独自の視点から問う、生きるうえでのヒントがたくさん!
ぜひ訪れてみてください♪

3.さいごに

yuri) 今後、TSUKURUや辻さんに期待することはありますか?

押山)意識も高いし、熱意はあるが、残念ながらTisTaには、まだ売上がありません。まずは、ビジネスの世界でよく言われるんですが、「スモールサクセス」、「アーリーサクセス」を目指してほしいです。
小さくても第一歩だけでも、早い時期に成功体験をするのが大事です。
この積み重ねが、大きい成功につながると思います。
”これをやって、こういう成果が出ました”みたいなのがあると、みんなの安心材料にもなりますね。
具体的に実行できればいいなと思います。

yuri) 最後に、辻さんへ一言!

押山)やはりスモールサクセス、アーリーサクセス、実績作りをしていきましょう。インターンとして関わってらっしゃる学生さんにも「辻さんと仕事できてよかった」と後々思ってもらえるように。

yuri) 大変貴重なお話、ありがとうございました!

4.総括

全4回にわたって、TisTaの事業を全面的にサポートされている押山さんに、お話を伺ってきました。

押山さんのお話から学ぶ部分は多く、インタビュアーということも忘れて聞き入ってしまいました。

ご経験豊かなキャリア人生で得たものを、若い人にも伝承し続けていくという姿勢はすばらしく、とても素敵な生き方をされていらっしゃるお方だと、思いました。

私も、生きていく中で抱く疑問を大切に、人生を歩んでいきたいなと思います。

【SDGs関連事業相性診断はじめました】

弊社では、SDGsに関連した事業やCSRに関する取り組みについて、ご興味のある方を対象にSDGs関連事業の相性診断をはじめました!

3分程度で答えられてしまう相性診断、答えきった後には弊社からのささやかな”お返し”も待っていますのでぜひチャレンジしてみてください!

SDGs事業関連相性診断はこちら

【お仲間募集も年中無休でやってます】

弊社ではSDGsに関わる事業開発を進めていくにあたって、弊社のお手伝いをしてくださるお仲間を年中無休で募集しております。

職歴や学歴、性別は不問です。「まずは週末だけのコミットから...」というのも大歓迎なのでご興味ある方は、ぜひ下記のアンケートフォームからご応募いただければ幸いです。

TSUKURUお仲間募集アンケート

頂いた情報は、当社プライバシーポリシーに準じ、取扱いさせていただきます。

* * *
この記事を書いた人は
yuri

早寝早起き朝ごはん!
ピアノが弾きたい今日この頃...



この記事が参加している募集

最近の学び

もしよろしければ、サポートも宜しくお願い申し上げます。 この記事を通して、貴方とご縁を頂けたことに感謝です(^^)/ 頂いたサポートは、発信させて頂くコンテンツの改善に活かさせて頂きますm(__)m