見出し画像

「かっちゃん≒ヒソカ説!?」の話

つくねの夫、かっちゃんは悩み無用。

かっちゃんはストレス0。

何故だろうな。

恐らく……

自分は自分。

他人ヒト他人ヒトと思っているから。

世の中の常識やルールに縛られていないから。


小さい事は気にしない。

気にならない。

と言うよりも……

そもそも気付かない。

大抵の事は聞き流せる。

聞き流せない時は言い返す。

言い返して、話し合いをして、通じなければ

(この人はこういう考えなんじゃな)

と淡々と受け止める。

もしくは

(あ、オレ、無理)

と諦める。

かっちゃんの世界には敵がいない。

かっちゃんは屋根職人である。

ある時、ご近所の人が

「うるさい」

とクレームを言ってきたので、仕事がストップしたらしい。

そして。

次の日、両手いっぱいの野菜を抱えて帰ってきた。

「どーしたん、これ?」

「クレーム言ってきた人に、コーヒー買ってお話しに行ったんよ〜。

『あそこの仕事始まる前に近所に挨拶行った?』

って親父に聞いたら

『行ってない』って言うから……

『ウチの親父が挨拶もせずに、スミマセン〜』ってお話してたら

『ええ人じゃなあ……これ持って帰って〜』

っていっぱいもらった〜」

その次の日もいっぱいもらってきた。

眠りたい時に眠る。

食べたい時に食べる。

人の言葉を額面通りに受け取り、言葉の裏の意味を察する事はない。

つくねが妊娠中。

つわりで心身共にしんどかったある日。

会社の人とご飯に行くと言う。

「大丈夫?おった方が良かったら、断るよ?」

と言われた。

「大丈夫……行って来て……」

としんどそうに言った。

すると

「そっか。分かった。じゃあ行ってくるね!」

え……

嘘じゃろ……

こんなにしんどそうにしてるのに……


かっちゃんが帰ってきてから、涙ながらに訴えた。

「何で出かけたん……本当は行ってほしくなかった……」

「行っていーよって言ったから……」

「じゃあ!行かんでくれって言ったら、行かんかったん?」

「行かないよ〜。いてほしいんでしょ?」

「えっ?」

「つくねが大事だから結婚したんだよ。行かないよ〜」

「えぇ……」

「オレは空気読めんし……言葉を信じるから」

「あんなにしんどそうにしとったのに!?」

「大丈夫って言ったから……」

会話をしていて……

かっちゃんのリアクションが微妙で対応に困った時。

「えーと……」
 
「あれ?今の答えは何点?」

「うーん……100点中、60点かな……」

「やったー!すごい!高得点!」

「高得点じゃないじゃろう」

「60点は……100点でしょ!」


チガウトオモウヨ。


この世の全ての人に好かれるのは不可能。

この世の全ての人を好きになるのも。

味方じゃないけど敵でもない、曖昧な所を曖昧なままにして。


かっちゃんは語らない。

かっちゃんは過去を語らない。

過去の記憶がほぼないからだ。

おそらく1時間後にはさっきの話さえ忘れているだろう。

かっちゃんは属さない。

かっちゃんはつくね以外の誰にも属さない。

自分が夫だと理解しているからだ。


そろそろ寝るか…♠  ( ˘ω˘ )スヤァ…

気が向けばサポートして下さると、大層嬉しいです!頂いたサポートは私自身を笑顔にする為に、大事に大事に使わせてもらいますゆえ、以後よしなに(๑•̀ㅂ•́)و✧