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世代を超えて、まちの未来を考える。〜つくまち、キックオフイベントを開催しました!〜
2022年7月3日(日)13時半〜、『つくろう!みらいのまち、キックオフイベント』を行いました。
「20年後の京丹後市」という大きいテーマを掲げ、高校生や大学生、地域で長く暮らしてきた方、移住者、市役所職員も混ざって行った、4時間にわたるワークショップの様子をお届けします。
「まち」をつくる、という選択を。
その想いを胸に集まってくださった方々と、熱い議論を交わしました。
内容がたっぷりで少し長くなりますが、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。
「つくろう!みらいのまち」について
20年後、ここはどんな「まち」になっているのか。
どんな「まち」だったら、たのしく暮らしていけるだろう。
そんな話を、未来を担う若い人たちでしてみようと、京丹後市では令和4年度「都市拠点等の在り方検討会議」の若者ワークショップを実施しています。
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京丹後市総合計画及び京丹後市都市計画マスタープランに掲げる都市拠点等の整備に向けて、高校生から30代までの若者が、京都大学大学院 大庭哲治准教授のアドバイスのもと、企画会議やフィールドワークを通して、企画提案をまとめます。
①このエリアの未来のまちづくり
②こんな施設・場所の機能があったらいいな
③このエリアと他の地域との接続を考えた公共交通網
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
2回の説明会を経てメンバー募集を行い、若者ワークショップのメンバーには17名(オブザーバー1名)が確定!
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プロジェクトメンバーには、高校生や、京丹後市出身の大学生、移住者の新卒社会人なども多い中、エントリー文には強い想いが書かれていました。
京丹後市をみんなが住みやすく笑顔に過ごせる街にしたいなと思います。それだけでなくて新たに移住者の方や移住まではいかなくても週末に町外の人や他府県の方が訪れて町が生き生きとしてほしいなと言う思いがあります。そのために大人の方と協力して次の世代の人たちのためによりよい京丹後市を作りたいです!
現在、私は丹後を離れ京都市内の大学に通っています。そこで、都市計画や町づくりの講義を受け丹後は、今後どうしていくのか気になりました。また、丹後にいる頃から丹後は良いところもあるが不便であると感じていました。特に公共交通が不便であると感じていました。財源のことも考えることが必要でありますが、この問題を少しでも改善できないものかと考えていました。そのため、本プロジェクトに参加させて頂き、丹後の将来や車や公共交通の在り方について話し合いしたいと考えています。
もし私が動くことで、地域が変わって、孤独な移住生活を送る人が少しでも減ったら。丹後の素晴らしさが伝わって、移住者が増えたら。
(中略)
居場所づくりに興味があります。子ども、大人、障害者、高齢者、海外にルーツを持つ人も、ごちゃまぜで暮らしていけるまちに、京丹後はなりうると思います。そのためにできることをしたいです。
キックオフイベント、開催!
熱い想いで集まったプロジェクトメンバーですが、若者ばかりということもあり、まずは幅広く地域の方の意見を聴く機会を作りたいと考え、キックオフイベントはプロジェクトメンバー以外の方にも参加していただく開かれた場にしました。
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「都市拠点等の在り方検討会議」の委員の方も参加いただき、今年度から行う若者ワークショップへの理解の場にもなりました。
場所は、京丹後市峰山町の「まちまち案内所」。
”みんなが集まる・なんでも話せる・アイディアが膨らむ”というコンセプトの通り、日々まちの人たちが集まって、さまざまな取り組みをされているこの場所を選びました。元木材屋さんをリノベーションした建物で、とっても気持ち良いんです。
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続々と人が集まってきます。今回プロジェクトに参加してくれている大学生は、京丹後市出身で京都や大阪に進学。お土産まで持ってきてくれて、感動しました。後輩たちとの再会もあり、顔がほころびます。
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いよいよ、イベントスタート!
まずは、京丹後市市長公室の川口公室長に開会の挨拶をしていただきました。
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とてもフランクに話しかけてくださり、「考えることを楽しんで、若い人たちも自信を持ってアイデアを出してほしい」という言葉に、まだまだ緊張はあるものの、少し場の空気がやわらかくなりました。
その後は、プロジェクトを運営しているまちの人事企画室から簡単にプロジェクトの説明をし、スタッフ紹介を。
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東京都檜原村出身、地域おこし協力隊として新卒で京丹後市へ移住。高校と地域をつなぐ、地域コーディネーターとして清新高校に勤務。テーマ①ついて考えるチームのファリシテーターを務めます。
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茨城県出身で、まちの人事企画室メンバー。6年前に京丹後市へ移住。テーマ②ついて考えるチームのファリシテーターを務めます。
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京丹後市出身で、まちの人事企画室代表の川渕さん。テーマ③ついて考えるチームのファリシテーターを務めます。
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イベントの司会進行や、高校生のフォローは、この記事を書いている稲本が務めます。普段は、京丹後市未来チャレンジ交流センターrootsで相談員をしています。
スタッフ紹介に続いて、参加者同士のアイスブレイクとして、近くの人で集まって自己紹介をしてもらいました。高校生も、大学生や社会人を前に頑張って話をしてくれていました。
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場があたたまったところで、京丹後市の井上さんと楊川さんから、より詳しく「都市拠点の在り方検討」について、ご説明いただきました。
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「京丹後市の歌を知っていますか」という質問に、パラパラと手が上がる参加者。
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総合計画の意義や意味、都市拠点の周辺のお話などを詳しく知る時間となりました。
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前半の最後には、今回アドバイザーとして関わってくださる京都大学大学院 大庭哲治准教授が奈良から駆けつけてくださり、ワークショップに臨む姿勢を教えていただきました。
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また、3つのテーマについて、それぞれのテーマを「なぜ考えるのか、どのように考えていけばよいのか」や、他地域の事例などをお話いただきました。
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ここまでで、なんと約2時間。
頭がパンクしそう、、一旦休憩です!
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当日の様子をグラフィックレコーディングにまとめてもらっていました。
前半の振り返りに、ご活用ください~!
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グループに分かれてワークショップ
後半は、5つのグループに分かれて、意見交流のワークショップを行いました。
短い時間の中で、より多くの人の意見が交流できるようワールドカフェ方式で行いました!
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ここからは、各グループの意見をご紹介していきます。
グループ1
高校生が2人、大学生が1人、大人が2人というグループでした。
もともと知ってるメンバーがいたこともあり、わきあいあいと話を進めていました。
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発表も高校生2人と大学生がしてくれました。
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テーマ①の「未来のまちづくり」については、「交流」「世代を超える」「若者」というキーワードで、多様性を大切にしたいという想いと楽しい雰囲気を作っていきたいということが伝わってきました。
テーマ②の「施設・機能」については、「娯楽施設」「第3の居場所」「気楽」というキーワードで、丹後には雨の日に楽しめる場所が少ないという課題感から、新しい場所を作りたいという想いを共有してくれました。
テーマ③の「公共交通網」については、「シェア」「mobiの拡大」というキーワードが。実は、京丹後市には日本で渋谷区と京丹後市だけに走っているというシェアタクシー「mobi」が走っています。高校生も利用していますが、まだその範囲は狭く、拡大することを期待するという話でした。
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発表について、大庭先生から「まさに若い人の視点を活かした素晴らしい意見」だとフィードバックをいただきました。
グループ2
高校生1人、大学生1人、大人が2人で、それぞれが想いをしっかりと持っているグループでした。
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高校生が学校の探究の授業で、峰山にある御旅市場の空き店舗の活用を考えているということもあり、その話を中心にしてくれました。遅くまでやっているお店やスターバックスが欲しいという若者の意見に、せっかくなら自分たちオリジナルで丹後カフェを作るのはどうかという意見が出ていました。
丹後を京都市内から調査に来られている大学教授の方もいらっしゃって、キャラの濃い人が集まるまちだから、まずは面白い人を探して話をしてみたら良いのではないかと。
テーマ③の公共交通網の話では、若者がもっとまちに出て行きやすいように乗り合いの文化が出来たらよいのではないかという意見がありました。
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大庭先生からは、「すでにあるものを活用するという姿勢が良い」「ご当地ならではを作ることで、観光客の来訪も見込める」というお話をいただきました。
グループ3
高校生1人、大学生1人、大人2人(20代)というグループ。若い人の意見をまとめてくれました。
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発表をしてくれたのも高校生。若者が集まる場所が今もあるのだろうけれど、もっとにぎわいが見えたら広がったり大きくなったりするのではないか言ってくれました。
高校生にとっては、学校終わりに集まれる場所がコンビニくらいしかないという現状で、都会に憧れもあるけれど「程よい田舎感」と「都会感」を融合させられたらという発表でした。
また、交通費が高く、高校生は特に遊びに行く選択肢が狭められているという課題も浮き彫りになりました。
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大庭先生からは、高校生目線がとても良いと言ってもらい、「まちにメリハリをつけて、都会感はあるエリアに持たせることもできる」というアドバイスをいただきました。
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グループ4
こちらは大人の女性4人(途中から5人)で、女子会のような雰囲気で大変盛り上がっていました。丹後に新卒で移住してきた方もいれば、プロジェクトに興味があって神戸から参加してくださった方、「都市拠点等の在り方検討会議」の委員の方もいます。
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発表も、とても楽しそうにしてくださいました!多世代の人と話すのは楽しい、それを体現しながら、地域の中でこんな関係性を作っていけたら良いなと。
テーマ②の「施設・機能」ついては、気軽にと言われても初めての人には入りにくいことが多いことから、を伝えてくださいました。
テーマ③の「公共交通網」については、駅を地域交流の拠点にするというアイデアで、今ある駅をみんなで綺麗にすることで愛着が持てたり、SNSでは得られない情報が集まる仕組みが作れたら良いのではないかという意見が出ました。
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大庭先生からは、「コミュニティの重要性」の話をしていただきました。気軽に、というのはコミュニティありきの考え方で、「関わりしろを複数用意することで、広がっていくのではないか」というアドバイスをいただきました。
グループ5
高校生2人、大人2人のグループ。コツコツと付箋をたくさん書いていたのが印象的でした。
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まちのエリアにテーマを持たせることで「丹後と言えば〇〇」というブランディングを行っていきたいという意見。マニアックなものも面白いが、立ち寄りやすさも重視したいという意見でした。
テーマ②の「施設・機能」については、都会感のある大きな図書館を作りたいというアイデアもあり、そこに子どもが遊べるスペースや市民同士の距離が縮められる場にしたいと話してくださいました。
面白かったのは「あえて、僻地に行くバスを運行して観光化する」というもの。多世代で話し合ったからこそのアイデアだと感じました。
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大庭先生からは、「まちの中にテーマを持たせることの必要性」と、「それが京丹後らしいものであればなお良い」というアドバイスがありました。僻地へのバスは、普通は考えないからこそ、そこから新しいアイデアにつながるかもしれないと言っていただきました。
いよいよプロジェクトスタートへ
各グループの発表のあと、簡単に振り返りを行い、参加してみての感想を共有しました。
グループ発表でマイクを持っていなかった高校生と、「都市拠点等の在り方検討会議」の委員の方に、感想をお聞きしました。
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高校生からは、「自分たちだけでは思いつかないアイデアや意見があって、少しでも理解できたので参加してよかった」という感想や、「高校での探究の授業にいかしていきたい」という感想がありました。
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「都市拠点等の在り方検討会議」の委員の方からは、とても楽しかった!と。若い人たちと意見を交わすことは楽しかったし、これからもこういう機会を持っていくことが大切だという感想をいただきました。
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とにかく、楽しかった!!!
運営サイドも自信をもってそう言える時間でした。
それぞれが、それぞれに、まちの未来を想い、
自分の未来をつくっていくこと。
さまざまな世代の人たちと意見を交流しながら、
アイデアを形にしていくこと。
きっとこれが「まちづくり」なのだなと感じる会となりました。
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集合写真の素敵な表情!
いよいよ、ここからプロジェクトメンバーは3チームに分かれて、チームMTGを重ねていきます。
今後のプロジェクトの動向も発信していきますので、またご覧いただけますと幸いです。
それではまた!
お問合せ:有限責任事業組合 まちの人事企画室 担当:川渕
メール:k.kawabuchi@machi-jinji.co.jp
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