みずほ銀行を苦しめた「悪夢の記録」が異例のベストセラーになったワケ(2)
勧銀・興銀・富士銀それぞれの思惑同行のシステム統合プロジェクトは、1999年8月から2004年の暫定期、2004年から2011年3月までのシステム刷新前期、2011年6月から2019年7月までの後期、この3つに分けられる。システム障害の1度目は暫定期、2度目はシステム刷新前期に起こっている。
企業の経営統合の際、使用しているシステムを統合するのは必然だが、みずほ銀行がつまずいた原因は、まずシステム統合の指針がぐらついたことにあるようだ。
1999年8月の経営統合発表時点で