7日間ブックカバーチャレンジ 「映画音楽」4月創刊号

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facebook 7日間ブックカバーチャレンジ 1日目は「映画音楽」4月創刊号ーーってったって何年の4月か分からない。1961年はそれでもいいじゃん、という時代だったのでしょう。当時、全盛だった洋画の簡単な紹介ページの間に映画音楽をソノシート4枚に収録して中綴じ、という珍しい雑誌でした。

発行は東京・新宿歌舞伎町にあったソノブック社で、毎月1日付で発行していたようです。家電製品がやっと一般家庭に入り始めたころ、まずは炊飯器というのに、どういうわけか我が家にターンテーブルが付いたラジオ(たぶんラジオ付きのステレオ)があって、毎月本屋さんが届けてくれていたのか、さっぱり記憶がありません。これがわたしの手元にあるのは、つまり中学生になったほんのひととき、表紙の彼女(ドリス・デイ)のファンだったことがあるからでした。

表紙裏は「並木道」(ジュリアン・デュヴィヴィエ監督)、見開きは「素晴らしい風船旅行」(アルベール・モラリス監督、★は観た)、ソノシートに収録するのはシート1「日曜はダメよ」、シート2「遥かなるアラモ」(★)、シート3「エデンの東」(★)「慕情」(★)、シート4「道」「第三の男」(★)、執筆陣は志摩タ起夫、大藪春彦、鬼頭麟兵、長田寿雄、関光夫。志賀信夫、河野典生、紹介されている映画は「ローマで夜だった」「広場」「真実」「ゆすり」「嬉し泣き」「日曜はダメよ」「ラインの仮橋」、裏表紙は「ペペ」。

登場するスターはブリジッド・バルドオ(ドーじゃないところに注目)、ナンシー梅木、クラウディア・カルディナーレ、カトリーヌ・スパーク、ローバト・ミッチャム、ドリス・デイ、マーロン・ブラント、モンゴメリー・クリフト、バート・ランカスター、ポール・ニューマン、シャルル・アズナブール、メリナ・メルクーリetc。

BOOKOFFに持ち込んでも一山いくら二束三文だろうし、いつかきっとちょっと自慢できる日がくるかもな~と蔵書整理箱に入れてあったのを、「7日間ブックカバーチャレンジ」のお声がけで引っ張り出したところ、横須賀の米軍基地報道カメラマンと日本人女性がすったもんだの末に結ばれる「嬉し泣き」が封切りだったことを知ると、筆者9歳のころはまだまだ「戦後」をひきずっていて、Usa as No.1+ヨーロッパがオシャレだったんだなぁなどと感慨しきりのコーヒータイムでありました。

▼裏表紙もなかなか味わいがあります。

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