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楽しむ秘訣は、誰かと一緒にお金をかけずに工夫すること

おはようございます。昨日、フォロワーさんが「楽しめる思考を知りたい」「けれども、本の内容はなかなか頭に入ってこない」というつぶやきをしておりまして。何かお役に立てないかなぁと思い、筆を執っております。

有名どころですと、精神科医・樺沢紫苑先生の『毎日を楽しめる人の考え方』という書籍がございます。

とても充実している内容なのですが、300ページを超える分量ですので、読むのには体力がいるかもしれません。そういうわけでして、今回は私が「おもしろいな」「参考になったな」というところを、私の言葉でまとめてみます。どうなるのかわかりませんが、書籍1冊読んだ気持ちになってもらい、読者の方の毎日が少しでも楽しくなればいいなぁと思って進めてまいります。

さて、さっそくまいりましょう。本書のエッセンスを一言でお伝えすると「誰かと一緒にお金をかけないで工夫して楽しみましょう」ということ。あの、実際にはもっと脳科学的な大事なことが書かれていますし「アウトプットしよう」や「自己成長しよう」など、仕事や生活に役立つことが盛りだくさん書かれているのですが。今回はあえて「学び」については割愛させていただきます。

みなさんはいかがでしょう。「楽しむ」ってお金がないとできないような気がしていますか?ちなみに私は、人生を楽しむためには、お金が必要だと思い込んでいました。だから、仕事を辞めて主婦になるとき「これからは楽しいことを我慢して生きていかなきゃ」と、本気で思っていたんです。

でも、本書を読むとその考えが覆されます。クスリと笑ってしまったのが「カップラーメンを工夫して食べよう」です。ベストセラー作家もカップラーメンを食べるのね?と、ちょっと驚きましたが。塩ラーメンならバターを、味噌ラーメンならチーズを入れる。自宅で栽培している豆苗をトッピングしてシャキシャキ感を堪能する、といった内容です。

全くお金がかからないですよね(笑)でも、確かに楽しいかもしれないなぁって。私はあまり食べることに関心がないので、カップラーメンにトッピングなど考えたこともありませんでした。反対に夫は常に食べることばかり考えているので「麺は硬め、2分30秒で」とか「ネギ切ってー」とか、あれ、工夫して楽しんでいるな…と振り返りました。

そう考えると、些細なことでも楽しめるような気がしてきたのです。娘のお友達を自宅に招待するときに、みんなで白玉粉を丸めておしるこを作りました。ぜーんぜんお金なんてかからなかったけど、半年経った今も娘のお友達が「また、おうちにいっておだんごづくりしたいなぁ~」と言ってくれるのです。白玉粉って100円くらいで買えます。それがもっと高価であれば首を縦に振るのもためらいますが、そうではないので「うん、またつくろうね~」と笑顔で返答することができます。

そこからは、「なんか楽しいことないかなー」から「さてどうやって楽しいことをつくろうかなー」と考えるようになりました。それほど裁縫は得意ではないのですが、娘のつんつるてんになった指定ジャージの裾を切って、ミシンで縫って短パンにしました。

実際、指定ジャージをそのように再利用しているのは、全児童の中で1%くらい。ミシンを出すのは、ちょっと手間ですしね。でも、作っている時間はとても充実しています。朝起きて娘が喜んでくれるのも嬉しいですし、端切れを使って掃除をしているときも、モノのありがたみを感じたりします。

わりと私はお金を出して解決しようという考えの持ち主でした。お金があれば、とりあえずのことは解決するでしょって。もちろん今もその考えはゼロではませんが、そこには「楽しむ」というものの存在は薄いのかもしれません。モノで溢れ、豊かになればなるほど、楽しむ力が鈍化してきているようにも、私の体験を通して感じています。

学生のころ、仕送りだけでなんとかやっていたときは、お金がないながらも楽しい毎日を過ごしていたような気がします。「一つの染粉を分け合って2人で髪染めしよう!」「鍋しよう、鍋!」「浴衣の着付け、手伝って~」とか、どうにかこうにか、みんなで力を合わせてやりくりしていましたね。大人になるにつれて、だんだんとその感覚は失われていったような気がします。

そんなことを、本書を読んで思い出しました。忙しくなって、人との関りが煩わしくなって、関わらずに解決するにはお金を出すことだと、一時期は孤独まっしぐらに過ごしていたときもあります。孤独になるためにお金を稼ぐなんて、ねぇ。

楽しむには、たくさんのお金は必要ない。ほんの少し工夫して何かを作ってみて。そして、誰かと一緒に取り掛かれば、楽しい1日の完成です。そんな日々を、日一日と積んでいければ、それはもう、楽しい人生なのだと思います。


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