運動会と障がい受容【前編】

次男ao(発達障がい・支援学級)の5年生1学期が無事に終わろうとしている。

1学期の大きな行事といえば、
aoの苦手とする運動会。

これまでの運動会といえば
あまり良い思い出がなく、
なんとか参加する。その場にいられる。
という最低限の目標しかなかった。

その理由は、

・練習が苦痛
 (何度も何度も繰り返す為いつ終わるのか、今何をしているのかがわかりにくい)
・暑いのが苦手
 (体に汗をかきにくい為体温調整が困難)
・初めて取り組むことに苦手意識がある
・気持ちの状態によって感覚過敏が増す

(音、体操服拒否、地べたに座れない等)

これだけの理由と今までの経験からも、
「無理はさせない」
ということが大前提にあるものの
aoはもう5年生...
残り少ない行事をなんとか少しでも
本人の自信に変えて欲しい!
という私の願いもあった。

5年生から支援級の担任が替わり、
今までの流れで...
というより、心機一転新たに
チャレンジ出来ることを増やしたい!
という担任との目標も共通理解であった。

いよいよ練習が始まり、
予想されていたことが次々と起こる。

練習の場には行くものの参加しようとしない
暑さからすぐに帰りたがる
過敏さも出てきて家でも不安定

心構えはできていたものの、
やっぱりこうなるのか...

本人もしんどくて辛そうだけど、
こうなった時、支える側も結構きつい...

でも、今までとは少しだけ違う様子も見られた。

嫌がりながらも、
本当はやりたい!参加したい!
と葛藤する本人の複雑な想いを
担任も私も感じていた。

回数を重ねるごとに参加できる部分が
少しずつ少しずつ増えていった。

練習に行けないときは教室で
DVDを見ながらダンスの練習をした。

徒競走は誰もいない運動場で
先生と二人でコースを歩く(走る)練習をした。

さらに!!
一番驚いたのが、
家でラジオ体操の自主練習を始めたこと!

YouTubeでラジオ体操の動画を自ら出してきて、動画を見ながら一日に何度も体操をしていた。
多分、学年で、、いや学校中で一番
ラジオ体操の練習をしたのは
aoじゃないかと思う...笑

今までに見られない
そんな姿を見たものだから、
私の中で少しずつ期待値が大きくなっていった。

練習も終盤に入り、
仕上げの段階に差し迫ったところで
担任から相談を受ける。

「暑さが増してきて疲れも出てきているのか練習に行くのをすごく嫌がります。本番も暑さやいつもと違う雰囲気から本人の負担を減らすために、出場する競技を減らす、又はしんどい場合はテントの下で参加するのはどうですか??」

私は担任の提案を素直に受け入れることが出来ず

「今までとは違って、せっかく頑張ろうという気持ちが出てきているので、できれば全競技に参加してなんとか最後まで頑張って欲しい」

という気持ちを伝えた。

そこからちょっとした悪循環が始まった...

練習に行くのを嫌がるaoを
「1回だけ頑張ろう!」と手を引き

その手をなんとか振りはらおうと
担任への他害が出始めた。

頑張って参加することで自信をつけて欲しいと思っている母➡母の期待に応えようと一生懸命参加させようとする担任➡頑張りたい気持ちとは裏腹に暑さや体力の限界を感じているao

誰も悪くないしみんな一生懸命だった。

そんな負のループを断ち切ってくれたのは
2年生から利用している保育所等訪問支援の担当ST(言語聴覚士)だった。



長くなったので、【後編】に続きます..

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?