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【推薦図書】1ミリの後悔もないはずがない

今までの私は自分の好きな物、感動したものなどは自分の中だけでとどめておきたかった。
それが最近は誰かと共有したい、同じものを見たり、読んだりした人の感想を聞きたいという欲求にかられていた。

しかし、友達や周りの人達に話したりするのは気恥ずかしい、なのでそのものの口コミやレビュー記事を読むことで欲求を満たしていた。
会ったこともない人の感想や視点に感動したり共感したり、新しい視点の発見をしたりするのが快感でとても性に合っていた。

そして、今回推薦図書として紹介するのはこちらの

【1ミリの後悔もない、はずがない】
著者  一木けい

5編の物語からなる連作短編集。
1つ1つ年月の違う物語を様々な登場人物の目線で描かれている。

椎名林檎さんがこのように絶賛しております。

私が50分の円盤や90分の舞台で
描きたかった全てが入っている。

こんなに潔く負けを認めるように、作品を絶賛出来る椎名林檎さんの人間性も素晴らしいです。


たくさん推薦したい本はあったがこの本を選んだ理由は3つ。
1つ目ははネットに少ししかレビュー記事がないこと。このnoteを書くことで少しでも色んな方の感想に触れたい。
2つ目は作中のなかで辛い場面や、激しい場面が伝わって来る中でも何故か心の中に穏やかな気持ちを残したまま読める言葉遣いと表現方法に感動を覚えたから。
3つ目は様々な登場人物の目線で書かれているなかで皆さんは誰に1番共感したのか、また誰と1番かけ離れている感覚を持っているのか。


この本を推薦することにより少しでも色んな感想が私の目に入って欲しい。色んな価値観に触れたい。私は今まで自分の中の価値感で長く生きてきてしまったので様々な価値感に触れて自分を成長させたい。
そしてこの本は読む人によってかなり感想が変わってきそうな本のような感じがしている。


本のタイトル通り1ミリの後悔もない人生があるだろうか。必ずと言っていいほどに人の人生には後悔がある。恋愛であったり家族のことであったり。
そんなことがありながらももがき苦しんで生きていかなければならない。
一緒にいたい人と離れなければならない。
信じていた人が自分から離れていくこともある。
そして、どんなに辛いことがあっても人との出会いであったり、出来事でこれからの人生の流れを変えられると信じれるようになる。
辛かった過去も受け入れるようになる。
過去は変えられないようで、未来を信じ強く生きることで過去の感じ方を変えられるのである。
きっと作中に書かれているようなことが自分の人生で起きていれば人には話さないで隠し続けるであろうことばかりだ。
誰かの決して語ることの無い人生の1ページ、いや一節を覗き見してしまったような。

そんな1冊だった。

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