『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』雑感
紀伊國屋書店から紀伊國屋じんぶん大賞のパンフレットが送られてきた。
今年の大賞受賞作は、『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(小野寺拓也+田野大輔著 岩波ブックレット──ブックレットといっても2段組で新書1冊分くらいの分量あり)である。
ナチス政権の権力掌握過程、経済政策、労働政策、家族支援、環境政策、健康保健政策について、「事実・解釈・意見」の3層構造で分析していく。
受賞パンフレットに載っている著者による「じんぶん大賞特別寄稿」には「確かに事実の確定は重要です。でも