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ほっとトーク

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築地書館社員が語る、日常のあれこれ話です。(月1回予定)
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記事一覧

『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』雑感

紀伊國屋書店から紀伊國屋じんぶん大賞のパンフレットが送られてきた。 今年の大賞受賞作は、…

築地書館
3週間前
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鬼平犯科帳 雑感

健康診断のたびに、太りすぎ、といわれて、保健師さんに別室に呼ばれて食生活改善を命じられる…

築地書館
1か月前
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冬の南房総逍遥

年末の晴れわたった早朝、南房総市の烏場山(カラスバヤマ)に登った。岩崎元郎さんによる新日本…

築地書館
2か月前
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山本周五郎『町奉行日記』雑感

山本周五郎の小説というと、大河ドラマにもなった長編『樅ノ木は残った』や、黒澤明の映画やテ…

築地書館
3か月前

金比羅尾根を歩く

拝島で流れが合わさる多摩川と秋川。この大きな川に挟まれた山域にはたくさんの山道が通ってい…

築地書館
4か月前
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人口爆縮

日本の人口がどんどん減っている。毎年、人口規模の大きくない県の人口が消えてなくなっている…

築地書館
5か月前
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魔法のカップ

柳沢峠から、東京都水道局の管理するコケの森を歩いて大菩薩嶺に登る途中に丸川峠がある。丸川峠からは、裂石の登山口に下ることも、泉水谷を歩いて三条新橋を渡り丹波山村に抜けることもできる。この峠からは、森が切れて、富士の秀麗な姿が望める。 峠の端には電気も水源もない小さな山小屋がある。丸川荘だ。水は、ペットボトルで担いであげるそうだ。その貴重な水で淹れてもらったコーヒーを飲みながら小屋守の只木さんに話を伺う。 最近、麓の古民家を解体したら梁に使われていた松から、肥松(こえまつ)

奥日光逍遥2023

子どものころの家族旅行や修学旅行、のんびりした観光旅行から、厳冬期の森の中でのテント泊・…

築地書館
8か月前
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三峯神社にオオカミを訪ねる

秩父、奥武蔵、奥多摩の山を歩いていると、山腹や山頂に、江戸時代の古いオオカミの石像を祀っ…

築地書館
8か月前
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青木ヶ原樹海から大室山、長尾山

2022年秋に、精進湖畔から青木ヶ原樹海を歩き、大室山に登った。大室山山頂からの大きな富士山…

築地書館
10か月前

丹沢の県境山稜を行く

2023年アースデイは、道志川のほとり、「道の駅どうし」から、丹沢山地の西端である山梨・神奈…

築地書館
11か月前
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梁瀬義亮著『生命の医と生命の農を求めて』雑感

1952年から奈良県五條市の開業医であった著者が、自分の家族や地域の人々の農薬による健康被害…

築地書館
1年前
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山を歩くスピードについて考える

山歩きをするときのスピードは、どのようなコースを、どのような行程で歩くのか、何人のパーテ…

築地書館
1年前

夜の北千住西口逍遥

東京の玄関口と言えば、南は東海道の品川、北は中山道の板橋、西は甲州街道の新宿、そして、東は日光街道の北千住だろう。江戸時代、ともに日本橋起点の主要街道の第一の宿駅だった。16世紀末、隅田川に最初にかかった橋が、千住大橋だが、物資の集積地として、また日光街道の第一の宿駅としての賑わいは、多くの鉄道路線が乗り入れる現在でも変わらない。 仕事場の築地からは地下鉄日比谷線で20分足らずだが、なぜか、北千住駅で下車して、街歩きをしたことがなかった。この新年、機会があって、夜の北千住を