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伊豆文学賞の授賞式、はじめての熱海

このたび大変ありがたいことに、
第27回伊豆文学賞、掌編部門にて優秀賞に選んでいただきました。

審査員の先生方、ご準備いただいた関係者の方々に深く御礼申し上げます。


というわけで、授賞式に出席するため、はじめての熱海に行かせていただきました。

熱海駅から会場の起雲閣まで歩いて向かいます。
側溝から湯気が噴きでていて、まさしく温泉街という趣。
坂が多いので、スニーカーで正解でした。

道が分からないのにずんずん進むので、もちろん迷子になる。
海に出たいのになかなか出られない……。
右往左往し、ようやく海へ通ずる道を発見。
なんとも、いいお天気でした。
熱海城も見えました。
桜が満開。
山側の景色。
あじの干物。
三島由紀夫ゆかりのお店は定休日でした。
会場の起雲閣に到着。まずは見学させていただきます。
起雲閣は太宰治が『人間失格』を執筆した場所なのだとか。ひや~。
すばらしい庭園でした。


集合の前に昼食をすませておこうと、近くの公園でお弁当のフタをひらいたら、突然、手に持っていたお弁当にバンッと衝撃が走った。おかずが瞬時に、地面に飛びちる。

上空から下降してきたタカにやられたのかと気づいたコンマ一秒後、次は鳩とカラスの大群が、どこからかどっと足元に押しよせてきた。

わ、わたしの昼ごはんがっ!

何だったかわからないフライに、れんこん、にんじん、がんもどき。地面に落ちたおかずはのきなみ、鳥に啄まれて消えていく。何でも食べるのな、とおどろきながらも、手元に残ったごはんだけは絶対に奪われてはなるまいと、上空を警戒しながら必死で食べた。表彰式前だというのに、わたしはいったい何と闘っているのか。

やや落ち着いたあとの写真。鳥たちの連係がよすぎて、感心さえした。
そんなこんなで会場へ。


式中、講評をいただいたところで、感極まったというか、ありがたすぎて、心がこれまで経験したことのない動きをしていました。この歳になっても、こんなにうれしいことがあるのですね。まだまだ未熟なのですが、ここでいただいた栄養を糧に、地道に書きつづけたいと思います。

立派な賞状に目録、ありがとうござます。


3月11日には優秀作品集が発売されるそうです。


わたしのはちょこっとですが、受賞者の方々のすばらしい作品がいくつも収録されております。もし機会がありましたら、お手にとっていただければうれしいです。 

そして、いつもここでお読みくださる皆さまに、いつもでなくとも読みにきてくださった皆さまに、ほんとうに感謝しています。

ありがとうございます。





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