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『ギフト』『エノグ屋の言葉集』『世界遺産の物語』『モカと幸せのコーヒー』_つきこ文庫2021年12月

友人のカフェに贈る毎月4冊の本たち。
12月は2021年の締めくくり。
クリスマスに新年へのカウントダウンと
師走だもので慌ただしい。

そんながんばってる自分へのご褒美にカフェへ訪れる方へ、
「ご褒美」な本を選んでみました。


*つきこ文庫 12月選書*

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*文庫/名著
 『 ギフト』
  原田マハ 著
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8101414.html
 
*言葉/ 本
 『エノグ屋の言葉集
  月光荘(Gekkoso) 著
  https://www.shc.co.jp/book/14526

*建築/科学/アート
 『世界遺産の物語
  監修 村山秀太郎 本田陽子
 http://ec.shop.mapple.co.jp/shopdetail/000000004032/ct291/page1/order/

*絵  本 
 『モカと幸せのコーヒー
  刀根里衣 著
  https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000361232016.html

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*文庫/名著
 『ギフト』原田マハ 著

『ギフト』っていいタイトルだな、と思い手に取ると、
表紙や挿絵に優しい色が散りばめられた文庫で嬉しくなっちゃった。

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いつものダークスーツじゃない。
藤田さんは、薄紫のワンピースをふわりとまとって現れたのだ。
灰色の会議室に、まるで大輪のあじさい。(P17)
土曜日の夕方、アパートの郵便受けに届いた、
紫がかったピンク色の封筒。(P32)

女性を中心にしたショートストーリーがいくつも織りなす文章も、
天気や景色、衣服に手紙、思い出の場所やもの、
言葉で描かれる世界の中にいろいろな色が溢れてて、
なんて色彩やかな本なんだろうと感動。

小さな箱の片隅に、ぽつんと座った、
たったひとつのイチゴのショートケーキ。
その夜、私の心を灯すささやかな光になった。(P123)

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*言葉/ 本
 『エノグ屋の言葉集』月光荘(Gekkoso) 著

月光荘は、歌から生まれました。(はじめに)

本のまえがきの最初の一行に私の心は跳ね上がり、
中を見てさらに舞い踊る。

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わたしのまわりは
こんなにも
いとおしい(P33)

愛しい人への思い溢れる絵葉書のような本。
ユーモアあふれるイラストとささやかなな言葉が優しくて、
思わず笑顔になっちゃう一冊。

創業者が大事にしてきた「大切な人を思う心」が、
世代を超え、いつまでも続いていくことを願って。(P5)

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*建築/科学/アート
 『世界遺産の物語』監修 村山秀太郎 本田陽子

誰が何の目的で建造したのか、
現代の最新科学をもってしても解明されない
ミステリアスな遺跡。(はじめに)

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と、美しい世界遺産の風景とともに素朴な問答が綴られた一冊。
時を越えて残った人の営みと自然の融合が建築のおもしろさで、
そんな本を探していたら、旅本で素敵な本に出会えました。

写真に感動し、楽しく学ぶ。
本書があなたにとっての、特別な物語になれば幸いです。(はじめに)

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*絵  本 
 『モカと幸せのコーヒー』刀根里衣 著

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続いてしまいましたが今月も刀根さんの絵本を贈る。
というのも、
本を置いているカフェ 【O-katte LABO】 @o_katte ) https://okatte.amebaownd.com/pages/3750701/page_202004150022 では
12/20(月)〜27(月)〈定休日除く〉に【Rina coffee week】。

今年店主が一番感動した飲食No.1、
超直感手煎り焙煎士の理奈さん
【@rinasato_coffee】 https://rinacoffee.shop/about の珈琲を、
この週だけここで飲める、スペシャルサンクスweekを開催するとのこと。

がんばった自分へのご褒美に、
美味しいごはんと最高のコーヒーを飲む。

そんなしあわせな時間を過ごす場所に置くなら、
『モカと幸せのコーヒー』しかないじゃない。

「やあ、モカだよ」
「さあ、きみのために幸せなコーヒーをつくろう!」
モカがそう言うと、とりカップや豆たちがおどりながら集まってきた。


☆刀根さんの書籍の紹介はこちらもご参照ください
出会って5分で一目惚れ『きみへのおくりもの』

https://note.com/tsuki5/n/n909395086c42

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今月もまた、いい本に出会ってしまった。

「心を言葉に乗せて行動する」とは祖父の遺言。

いろんな場所でいろんな人と出会う度に心は動くのだけど、
まず、その心の動きを感じとるのに私は時間がかかる。
そして、そうして感じきった心を言葉にするのにもまた時間がかかる。

なにせ「感じ」を言葉にするほどの言葉を私は知らない。
だから私は本を読む。

人や本を通して言葉を知って、
心のうづきと照らし合わせながら、
心で感じたものを言葉というかたちにしていく。

このプロセスが楽しくて、私は本が大好き。
だから私は文章を書く。

この喜びが誰かの喜びに繋がっていくならと、
想像するだけで心が躍る。

紹介する本が、たくさんの人に読んでもらえたらいいなと願い書いてます。
気になる本があったらぜひ読んでみていただけたら嬉しいです。

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