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季節をこえて思いは届く『はるとあき』

3月は絶対これ、と決めていた。
親友のお店に置いてもらう本。
嬉しさと優しさと、ちょっぴりの切なさと。


はるとあき
作/斉藤 倫 作/うきまる 絵/吉田尚令

はるとあき (2)

https://www.shogakukan.co.jp/books/09726850

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いつか おあいできる ことを

わたしは はる
わたしが めを さますと
さむさは だんだん やわらいでいきます
『はるとあき』
あき?
そういえば わたしは
あきに あったことがない
「そうだ あきに てがみを かこう」
いい おもいつきです
ねえ あなたなら どんなことを かく?

こうして
季節をこえて始まった
はるとあきのお手紙交換。

はるはなつに、
あきはふゆに、
手紙を託し返事を待つ。

春にはあって秋にないもの。
秋にはあって春にないもの。
似ているようで真逆の季節。

いつか おあいできる ことを

会えないけれど思いは一緒。

四季それぞれの豊かさと
交わし合う言葉が優しくて心地いい。

そんな
穏やかな幸せが伝わる絵本。


:::

手紙効果はすさまじい

はると おてがみ することで
じぶんにも いいところが あるって きづけたよ


自分がどこに向かって努力したらいいのか、
悩んでしまった私に親友が教えてくれた。

石垣積みと一緒。
次に積む石は、下の石を見たらわかる。
自分が次にどこへ向かったらいいかは、
自分が何を積み重ねてきたかを見たらいいよ。

なるほど。
できるだけわくわくすることが大事と聞き、
私から私へ、手紙を書いてみることにした。

好きな便せんを用意して、
親愛なる大槻亮子様なんて書き出して、
手紙を書いてる私と手紙の先にいる私でおしゃべりスタート。


これは楽しい。


1通目は、何だか優しい私が出てきて、
私のいいところと残念なところを教えてくれた。

2通目と3通目は、これまでの出来事を振り返った。

4通目と5通目で、今心から望むことを書きだした。

結局5通で心は落ち着いて、あとはやるしかなくなった。

ひるむ心も、怠ける心も、逃げたい心も、手紙に書いた。
挑戦したい心も、応援する心も、わくわくする心も、手紙に書いた。

今、改めて読み返し、
最大の味方がいると気づいたよ。

手紙効果はすさまじい。

誰かに思いを向けて手紙を書く。
そんな時間もたまにはいいね。

いつも おてがみ ありがとう
わたしが みられないものを 
たくさん みせてくれて うれしい


:::

思い合えるしあわせ

ずっと あえなくても 
こころの なかには
いつも すてきな はるが います

今のご時世、
行きたい場所に行くことも、
会いたい人に会うことも、
制限がかかることがある。

だからこそ、
行きたい場所に行けること、
会いたい人に会えること、
それって奇跡以外のなにものでもない。

だからこそ、
行きたくても行けない場所、
会いたくても会えない人がいることも、
同じくらい尊いものと思えるようになってきた。


ちょっと窮屈さを感じる時、
ちょっと淋しさを感じてる時、
ちょっと春の気持ちを味わいたい時に、
おススメの1冊です。

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不思議と本を選んだり読んだりするときは雑念が消えていく。
著者の意識レベルに引き上げられるからかな。

本は時間と空間を超えて出会える人との出会い。
心に響く光る言葉を知る機会。

たくさんの人に読んでもらえたらなと思い
本の紹介しています。
気になる本があったらぜひ読んでみてくださいね!

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