現場の自立性・創造性を高めるための最初の一歩
こんにちは。企業や組織の個性を見つけ潜在力を引き出す、オートパイロット経営(自動運転経営)コンサルタントで中小企業診断士・司法書士の小野司です。
オートパイロット経営(自動運転経営)で最も重要なのは、現場の自立性・創造性を高めること、そして会社や組織の個性を活かした事業計画(設計図)を作ることです。
リーダーが現場に行かなくても現場をまわるようにしたい、経営を自動化したいという、若手リーダー、経営者様にそのヒントをお届けしています。
自動運転に5つのレベルがあるように、自立性・創造性にもレベルがあります。最初から完全に自立したり、高い創造性を発揮できるような組織を作ることは難しいのです。
そのため、一つ一つレベルアップしてゆきます。
最初は、まねることができるレベルを目指します。
他の人や他の会社がやっていることをまねることです。
例えば、先輩がやっている切削作業、伝票整理作業などをまねるとします。
まねるのは誰でもできるとは限りません。
まねをする当人は、初めての経験ですから、小さな勇気が必要になります。
この時、リーダーは、初めてする経験であることに共感して、
そのための勇気づけをしてあげるとうまくいくことが多いです。
次は、類似の業務をできるレベルを目指します。
例えば、5kgの袋詰め作業ができる作業員が、
500gの袋詰め作業を初めて行うことで考えます。
自立性・創造性の高い作業員は、難なくできるかと思います。
一方、自立性・創造性の高くない作業員は、
「初めての作業なので教えてください」とリーダーにヘルプを
出すかもしれません。
これは、組織にもあてはまります。
自立・創造の高い組織は、自分たちで考え作業を進めてゆきます。
自立・創造の高くない組織は、リーダーがいないと固まってしまいます。
リーダーからすれば、500g詰めの作業を分解して、
同じようにできる作業、変える作業を区別する。
そして、変える作業は、どのように変えるか(アイデア出し)を
「自分で(自立)」「考える(創造)」ことなどを
してほしいと思うものではないでしょうか。
自立・創造の高くない人や組織は、これができないことが多いのです。
作業分解→区別→アイデア出しをせず、
最初から、「初めての作業なのでできるかな、、」と
”思考停止”してしまうことが多いのです。
この思考停止をなくすためには、リーダーは何に気をつけるべきでしょうか。
その一つは、心理的安全性を高めることです。
心理的安全性が高い組織では、
・失敗しても大丈夫と思えたり、
・困ったら仲間が助けてくれると思えるようです。
また、
・困っている人がいれば助けてあげるという雰囲気もあります。
助け合いの雰囲気、お互い様の雰囲気があります。
なお、この雰囲気は、傷の舐め合いやなまぬるい関係とは異なります。
心理的安全性は、組織の財産です。
会社の貸借対照表に現れない”無形資産”ともいえると思います。
リーダーや経営者は、この雰囲気を高めることを意識してゆきます。
みなさまの参考になりましたら、ありがたく思います。
参考:心理的安全性については、拙著『ちっちゃな「不」の解消から始めるカイゼン活動』p200でも触れています。
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