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BRICS時代の選択:敢えて、流動的な社会を選ぶ

こんにちは。@tsukasahiranoです。

前回まではブラジルに移り住んだ経緯について記しましたが、実際に住んでみて、そして日本社会を外から眺める中で考えたことのうち、ヒントとなり得る考え方について記してみたいと思います。


現代の日本社会の硬直化と行動のしづらさ

近年、スマートフォンのような先進的なコミュニケーション手段が浸透してきたことにより、情報の流れや社会の変化のスピードは格段に上がってきています。

インターネット登場以前の社会も知っているだけに、そのペースは明らかに加速しており、そのため、未来がどう変わっていくかの予測も一層難しくなっています。

日本社会も、これまで歴史的にも多くの変化を経てきたし、今でも大きく変化していると思うものの、どうも現代の日本社会は硬直化、固定化しているとの認識が多くの人々にあるようです。それが、日本社会全体を覆っている閉塞感を生んでいるように見えます。

転職が以前よりは一般的になったとは言え、日本では未だに年功序列制度が多くの組織で色濃く残っています。これにより、若手の社員の給料がなかなか上がらず、キャリアの成長も制限される傾向が見受けられます。もちろんちょっとずつ変わっていますが、新卒の給与が高額になったことがニュースになる程度にしか、未だ珍しいことでしかないのです。

このような社会の背景が、変化を望む若い世代の活動を制約しているのかもしれません。

若者の動きづらさと周囲の影響

若者が動いていないと言いたいわけではありません。いざ動いてみると実際にはフットワークは軽いかもしれないのに、周囲の目や意見に惑わされて動く決断をとることができなかったり、成功事例が身近になく動いても仕方ないと考えてしまったりというような、環境による影響によるものが多分にあると思うのです。

そのような環境で生活をし続けていると、感受性が鈍り、不感症になり、受け身になりやすく、例えば自分の不足感を満たすための行動が、安直なエンターテイメントを消費する方向に向かってしまったりします。

まずは、自分がそのような状況にあることに気付くメタ認知ができるかどうか。そしてもしそれができた場合に、どういう手を打てばいいのか?

凝り固まった固定化された社会を自分と相対的に見ることができるのなら、打つべき手の1つとして考えられるのが、日々の変化が絶えず、柔軟な対応が求められる発展途上国のような場所で生活してみる、ということでしょう。

先進国は、日本ほどではないにせよ社会の固定化の度合い途上国に比べると相対的にも高く、また多くの人が目指すので、特別な目的がないのであればあまりオススメしません。

どういう身分で行くか?旅行、留学、インターン。方法はいくらでもありますが、現地への入り込み方を考えると、後の方の手段ほど生々しいものが見られるのでオススメです。

しかし、最終的な移住を勧めるわけではありません。一度その経験を積んでおけば、個人の成長や視野の拡大に非常に役立つのではないか、といういち意見です。

途上国ならではのマインドを身につける

こうした環境で心身ともに鍛えておけば、来るべき日本の大変化時代にも、柔軟な発想を持って対応できるようになると思います。

現に、途上国の1つに住みながら日本のニュースを見ていると、自分の住んでいる国が日本のような先進国に近づいているというよりは、日本の方が自分の住んでいる途上国の環境に近づいていると感じることがあります。

ある意味では、来るべき社会を先取りしていると言えるのかもしれません。

でも、社会が途上国に近づくことは悲観するべきことでもありません。そんな中でも、周囲の環境と自分とのギャップにこそ、よりよい生活を得るためのヒントが隠されていると思って、楽しみながら生活していけるものだと思います。

そういうマインドこそ、途上国ならでは身につくものだと考えるのです。

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