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「喫茶 竹の熊」での新嘗祭という祝祭。

阿蘇・南小国町に2023年5月にオープンした「喫茶 竹の熊」。

喫茶竹の熊は美しい里山に囲まれた熊本県・南小国町の田園風景の中にあります。開放的な店内から臨む四季折々の風景と、地域の旬の幸でつくった食事と飲み物で、心安らぐ穏やかな旅のひとときをお過ごしください。

喫茶 竹の熊(@kissa_takenokuma

多くの畏敬や哲学を込めて作られたこの場所は、「喫茶」というよりも「禅寺」という表現の方が正しいのでは…という気がします。
それほどに意匠が詰まりに詰まった建築やメニューになっています。

新嘗祭の喫茶の一部。

開店から約半年となる2023年11月23日に、新嘗祭が執り行われました。

喫茶竹の熊の前に広がる田圃も無事収穫を終えました。毎年11月23日は宮中祭祀の中で最も重要な「新嘗祭」が執り行われます。今年の新穀をすべての神々に供え、五穀豊穣・収穫を祝い神様の恵みに感謝を表すお祀りです。

私達もこの時を祝い新嘗祭を行います。喫茶目の前の田圃を会場に、新米を使った特別メニューや、お飲み物のご用意(御飲食は事前予約制)、吉原岩戸神楽の奉納や新米等の販売も予定しています。ご参加をお待ちしております。

喫茶 竹の熊(@kissa_takenokuma
新米のパッケージ「新嘗」。

事前のチケットは完売とのことで、一般参加も可能な吉原岩戸神楽から見学に伺いました。
会場はすでに多くの人で賑わっていて、町外から来られた方もかなりいらっしゃったのでは。

田んぼが会場。

そもそも吉原岩戸神楽とは?という話。

明治27年10月、大分県竹田市拝田原地区より神楽を習い受け、「吉原里楽連中」が創設されました。それから120年もの間、「吉原神楽」は当時と変わらぬ形で継承され続けています。 毎年9月20日の吉原神社例大祭と10月18日の小国両神社の大祭時に奉納されています。
国選択重要無形文化財
県指定重要無形文化財
2015年10月 イタリアミラノ万博出演
2017年1月 くまもと県民文化賞本賞受賞

吉原神楽
吉原岩戸神楽の幕。

写真も吉原岩戸神楽がメインになるのですが、会場内のその他のコンテンツも可能な範囲で載せておきます。

小国杉の可能性を探る「Dr.杉太郎」こと、地域おこし協力隊の寺世風雅氏の「どこでも杉パーク」。

小国杉で制作された三面卓球台や、小国杉製ブロックピース「BRDO(ブルド)」などが設置され、子どもたちが自由に遊んでいました。

こちらも寺世氏の作品で、ショップボットで制作された「コーヒー豆が挽ける自転車」。

飲食店も出店していて、購入できるものも一部ありました。

あばら骨の丸焼き(?)。

そして、吉原岩戸神楽。

演奏は喫茶内で行い、舞は喫茶内と田んぼとで行われていました。
今回の演目は観客を巻き込むものも多い印象。
子どもにとっての通過儀礼。
この竹を上り、上方に設置された籠から餅などを投げます。

この衣装でこの長さの竹を上り切れることにただただ驚きます。
視界も限られている中で細い竹を上って餅を投げるハードルの高さ。

大団円として餅投げ。

このような「祭り」が地域にあること。
それも当然ながら大事ではあると思うけれど、それよりも「そういうことをしようと思い立ってする人がいる」ことの方が重要なのでは。
ということを改めて考える契機となりました。
これだけの規模の祭りを開催することの大変さは想像するに余りあります。

参加させていただき、ありがとうございました。

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