#067 国語のススメ。
さて、noteはたまに書いていますが、教育系の掲示板などに書き込んだことは一度もありません。不特定多数の人に、自分の経験や考えをわざわざ書いて、賛同されたり、非難されたり、バカらしいな、と思うからなのですが、よく考えたら、noteに書くことだって、同じことじゃん、って思ったのですが、一体、何が違うのですかねー?
というより、この文章によくたどり着けたなー、とさえ思います。
私は、独り言を他人にうまく説明できる下書きのような感覚で書いてます。
いや、実際には、子育てのことや、今だと受験のこと、色々と友達や知り合いから聞かれたりすることも結構あるので、知りたいことにうまく答えたいと思います、素朴に。そのために、とっさに文章を紡ぎ出さなくても良いように、正しくは、その場しのぎの思考にならないように、思考を整理整頓するために、一度、Noteに思ったことを書いてみています。
さて、次男の受験編も第三弾です。
長男のときも、次男のときにも、それよりももっと前から考えていたし、分かっていたことがあります。「国語」が超大事ってこと。
国語と言っても、具体的には何?という話ですが、まずは「読める」ことです、それは字が読めること、漢字が読めること、慣用句の意味が分かること、接続詞の意味が分かること、時代背景や状況が読めること、言葉に出していない行間の意味が読めること。ここまでいって、一人前。12歳では、0.8人前くらいになっていないと、たぶん、受験に勝てません。「読める」ためには読書が一番ですね。マンガでも良いと思います。歴史や地理にも興味が出るとなお良いと思います。
次に、「話せる」こと。これが一番、難しいかもしれません。
おしゃべりであることではありません。伝えたいことがあって、それを伝えられることです。伝えたいことが無いと終わってしまいます。伝えるときには、主語と述語、目的語も必要です。それがあれば、だいたい伝わるでしょうか。でも、程度やタイミングなどを表す形容詞や副詞をうまく使えると、もっと伝わりやすくなるでしょう。擬態語や擬音語を使っても、分かりやすくなるかもしれません。子どもにとって、伝わる工夫は書くことより話すことのほうが取り入れやすいように思います。私は息子たちには、小さい頃から、自分の頭に浮かんだ絵をそのまま話してね(説明してね)、と伝えています。相手に伝えるためには、自分の中で伝えたいことを具体化=ビジュアル化できていないと、うまく伝わらないと思っています。だから、自分が絵に出来ない言葉を使って話すのはダメだよ、と伝えています。これは大人の新人コンサルタントに話すときもそうで、「管理する」みたいに絵に出来ない単語を使うと相手にも伝わらないよ、と話してきました。
さて、最後に「書ける」こと。これはさっきの「話せる」こととは反対のことです。ビジュアル化して、言葉にする、とは反対の、具体の事象を抽象化した言葉で説明することがとても大事です。前回の#066にも書きましたが、私は、家族の中で、地頭の良さを、抽象化して理解し、それを別のことに展開する時に、改めて具体化して考えることができること、と定義しています。
この抽象化する技術は、書くことで鍛えられます。話すときには、具体の話をいくつか並べることで、相手が勝手にこういうことかな、と理解してくれることが多いですが、文章だと、きちんと構造化して、文章を並べてあげないと、何を言っているのか(言いたいのか)よく分からんな、となってしまいます。例えば、まず結論を書いて、その理由を2つ書いてみて、1つくらい懸念点を書いてみて、最後に、もう一度、結論を書いてまとめてみよう!文章を書くことは、話すときよりも精密に構造化する必要があります。この訓練を繰り返し行って、一度、体得してしまえば、エッセイ問題なんて、なんも怖くはありません。
ということで、受験するかしないかは別にして、子どもの年齢にあったレベルとスピードでまったく問題ないので、読める、話せる、書ける、の3技能をコツコツと積み上げると、受験も突破できるはず!
次男の受験編はまだ続きます。
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