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政治(技術)講座ⅴ1796「昆虫ロボット開発と電動トゥクトゥク通学の学生アイデア実験」

 
「人間は考える葦である」とパスカルは言う。尊厳ある人間でいるためにも、自分で考え、自分の意見を持つことは大切といえる。吾輩は、彼らの考える力を称賛する。
 今回は興味深い研究開発と学生アイデア実験を紹介する。

     皇紀2684年5月27日
     さいたま市桜区
     政治研究者
     兼理論物理研究者 田村 司

中国の研究チーム、体長2センチの自走式昆虫ロボット開発―国営メディア

Record China によるストーリー

中国の北京航空航天大学の科学研究チームが無線で操作できる昆虫サイズ(体長2センチ)の自走式ロボットを開発した。生体工学に基づく「バイオニック昆虫」とされる。写真は自走式昆虫ロボット。© Record China

中国の北京航空航天大学の科学研究チームがこのほど、無線で操作できる昆虫サイズ(体長2センチ)の自走式ロボットを開発した、と国営メディアが報じた。生体工学に基づく「バイオニック昆虫」とされ、研究成果は国際学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。

国営新華社通信によると、「昆虫ロボット」を開発したのは、北京航空航天大学エネルギー・動力工程学院の閆暁軍教授らの研究チーム。

閆教授によると、この昆虫ロボットは体長2センチ、幅1センチ、重量1.76グラムで、垂直投影面積は指の爪2枚分しかなく、高速移動、高耐荷重性、無線操作が可能という特徴がある。

中国の研究チーム、体長2センチの自走式昆虫ロボット開発―
国営メディア© Record China

通常のロボットはモーターで駆動するため、高いエネルギー供給が必要だが、マイクロロボットの内部は大容量のバッテリーを搭載するのに十分な空間がなく、電力を継続供給するには外部配線が必要なため、自由な動きが制限される。研究チームは長年の研究の末、直線式駆動やフレキシブルヒンジ伝動に基づく新動力システムを開発し、マイクロロボットからモーターと外部配線を取り除くことに成功した。

研究チームのメンバーで同大学の劉志偉・助理教授は「昆虫ロボットの内部にエネルギーや制御、通信、センシングシステムを組み込んだ」と説明。「直線式駆動装置が内部の小型電池からの電気エネルギーを機械エネルギーに変換し、機械振動を外部に出力する。フレキシブルヒンジ伝動メカニズムが機械振動を昆虫の脚の周期振動に変換し、その振動で昆虫全体を動かし、高頻度の跳ねる動きを実現した」と語った。

研究チームのメンバーで同大学博士課程に在籍する詹文成さんによると、研究チームはバイオニック走行も設計し、昆虫ロボットの歩調や歩幅を適応調整することで、高荷重状態での高速爬行(はこう)を実現した。運動軌道を正確に制御するため、昆虫ロボットの両脚の振動数の差に基づく制御方法を採用しているという。

閆教授は「このマイクロパワー技術の開発に成功したことで、災害時の捜索・救助活動、大型機械設備やインフラの損傷検知など、マイクロロボットの開発と応用が幅広く進むことが期待できる」との見通しを示した。(編集/日向)

法政大キャンパス、「電動トゥクトゥク」で通学……学生アイデア実験「割り勘ならバスより安い」

読売新聞 によるストーリー

 法政大の多摩キャンパス(東京都町田市)で、学生たちが電動車両をレンタルして通学するユニークな実証実験が始まった。31日まで続けられ、事業化の可能性を検証するという。


電動トゥクトゥクで法政大多摩キャンパスに着いた学生たち(22日、東京都町田市で)© 読売新聞

 同大の「ソーシャル・イノベーションセンター」の教育プログラムで、昨年度の最優秀賞に輝いた社会学部3年の山田嘉脩さん(20)のアイデアを大学側が採用。3人乗りの電動小型マイクロモビリティー「電動トゥクトゥク」を観光地などで運用する「eMoBi」(中央区)が車両を貸し出すなどして、今回の実証実験が実現した。

 同キャンパスは町田市と八王子市の市境付近にあり、約9000人の学生が学んでいる。同大によると、キャンパスまでの距離はJR中央線西八王子駅から7キロ超、同横浜線相原駅から4キロ超あり、多くの学生が両駅から路線バスに乗るなどして通学しているため、キャンパスと両駅との間での活用が決まった。

 学生らは片道600円などの料金で車両を駅やキャンパスでレンタルし、係員に運転操作の説明を受けた上で乗車する。22日に友人2人を乗せて西八王子駅からキャンパスまで運転した社会学部4年生(22)は「試しに乗ったが、自然の風が気持ちいい。3人で割り勘すればバスより安く、毎日でも使いたい」と喜んでいた。

 また、発案した山田さんも実験に参加し、「提案が採用されてうれしい。本格実施につながれば」と期待を寄せた。乗車できるのは同大の学生のみで、運転には普通運転免許が必要となる。


参考文献・参考資料

中国の研究チーム、体長2センチの自走式昆虫ロボット開発―国営メディア (msn.com)

法政大キャンパス、「電動トゥクトゥク」で通学……学生アイデア実験「割り勘ならバスより安い」 (msn.com)

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