見出し画像

政治(心理)講座ⅴ1300「歴史的な経済崩壊と『他人の不幸は蜜の味』」

 中国の経済崩壊を誰も助けようとは思っていないのであろう。寧ろ「他人の不幸は蜜の味」と世界中では喜んでいるのではなかろうか。内憂外患で子供じみた嫌がらせで哀れであるが、イチャモン外交、戦狼外交報道を目にするたびに、「中国の経済不況は蜜の味」に感じる。鄧小平の三顧の礼で企業誘致したことで発展した中国経済であることを忘れて、恩を仇で返すようなイチャモン外交、戦狼外交の結果は反感と憎しみを与えるのである。日本の失われた30年は日本企業の中国進出による企業活動が中国のGDPを世界2位に押し上げたことは間違いない。であるから、恩を仇で返す中国に関しては同情より「中国の不幸は蜜の味」となるのである。
しかしながら、中国の歴史は、日本に沢山の教訓を与えてくれた。吾輩は中国の歴史に興味が尽きないのである。

     皇紀2683年8月23日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

恒大破綻、輸出急減、融資大収縮……中国で地滑り的経済大崩壊始まるが、「逃げの一手」習近平、全く対策打つ気なし

石 平 によるストーリー •

歴史的な崩壊が起きている

中国当局が8月に公表した一連の経済数値からは、今年7月において中国経済が崩れていることはよりいっそう鮮明となり、地滑り的崩壊が現実に起きていることが分かる。

江蘇省准安の恒大集団の開発案件  by Gettyimages© 現代ビジネス


まずは中国指数研究院が7月31日に発表した数字だが、7月において、中国では「百強房企」と呼ばれる、売上上位100位内の不動産開発大手の売上総額は前年同月比で34.1%減。前月比では33.8%減。それは、不動産市場の崩壊が加速化していることを鮮明に示した数字である。
中国税関総署が8月8日に発表したところでは、7月、中国の対外輸出(ドル建て)は前年同月比で14.5%減となり、2020年3月以降で最大の下落幅なのである。今年1~7月の中国の輸出は前年同期比で5%減となっているから、中国経済を牽引する「三大の馬車」の一つとされる対外輸出は完全に失速している。その一方、7月の輸入も12.4%減となっているから、国内需要は大変な勢いで落ち込んでいることは分かる。
そして中国国家統計局が8月9日に発表した数字では、今年7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.3%下落した。それは。21年2月以来、2年5カ月ぶりの低下である。同じ9日の国家統計局発表によると、7月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比で4.4%下落となったという。CPIとPPIの同時下落、特に生産者物価指数の10ヵ月連続下落は当然、中国経済がすでにデフレに入っていることを示している。
中国人民銀行(中央銀行)は8月11日、一つびっくり仰天の重要数字を発表した。7月の新規人民元建て銀行融資は3459億元(478億ドル)であって、6月の3兆0500億元からは89%減となったという。「89%減」とは、中国人自身の言葉で言えば、まさに「断崖絶壁からの飛び降りのような急落」である。
中国政府が経済刺激策として金融緩和を実行している最中にもかかわらず、銀行新規融資が前代未聞の9割減となったことは、国内企業が一斉に生産拡大や投資拡大をやめたことの結果であって、無数の企業が生産停止・廃業・倒産に追い込まれたことの結果でもある。それは当然、今後における中国経済の歴史的な転落の発生を意味するのであろう。

そして本命の不動産も火がついた

こうした中で、8月10日、不動産開発大手の碧桂園は今年1~6月期の純損益が最大550億元(約1兆1000億円)の赤字になるとの業績予想を発表。それと同時に、碧桂園はまた、発行したドル建て社債2本総額2250万ドル(約33億円)の保有者に対し今月7日が期限だった利払いを履行できなかったことは明らかにされた。
同じく不動産大手の遠洋集団も14日、今年1~6月期の純損益が最大200億元(約4000億円)の赤字になる見通しだと発表。同時に、利払いが滞った遠洋集団の米ドル建て債券の取引が停止されたことも明らかになった。
そして8月18日、売上では業界2位の不動産開発大手の恒大集団とうとう、約48兆円の負債を抱えてニューヨックの裁判所に破産申請を出した。それはかつてのリーマンショックとは同様。中国不動産バブルの崩壊を告げる歴史的大事件である。
このようにして、今年7月から8月中旬にかけ、対外輸出の激減、銀行新規融資の絶望的な急落、そして恒大破綻が告げる不動産バブルの崩壊など、中国経済の地滑り的な総崩れを意味する重大事態が集中的に発生し、「中国経済崩壊」という世界史的大事件が目の前で起きているのである。

それでも習近平は何もしない

しかし、このような重大事態の発生に対し、中国の習近平指導部、とくに習近平主席本人はほとんど無反応にして無策、逃げの一手の「駝鳥政策」に徹している。

by Gettyimages© 現代ビジネス


  • 8月1日から16日までの16日間、習主席はいっさい公の場で姿を見せることなく、中央財経委員会主任として経済問題に対して発言したり・指示を出したりすることもいっさいない。おそらくその間、習主席が大水害の発生経済崩壊の事態を横目にして避暑地の北戴河に雲隠れしていたと思われる。
    8月16日、同じ北戴河で避暑していたと思われる李強首相はやっと動き出して、経済対策を講じるための「国務院全体会議」を開いた。会議には国務院幹部全員と各中央官庁の責任者が参集した以外に、各地方政府(省、市)の責任者たちもオンラインで参加。今年最大の規模の経済対策会議となった。
    しかし、危機的な状況下で開かれたこの肝心の経済対策会議に対し、習主席が出席せずに、何からのメッセージや指示を送ることもなく、いっさい関与せずの姿勢をとった。それは、8月15日に開かれたエコ関連の全国会議に対し、習近平が側近の丁薛祥政治局常務委員を通して「重要講話」を行ったとの好対照である。
    結果的には、李首相主宰の全国規模の経済会議は経済危機に対して有効な対策をいっさい打ち出せずにして国内外からの注目はほとんどない。習近平個人独裁体制が確立した今の中国では、習主席自身が動かなければ何も起こらないのである。

政権はこの先も経済危機を見て見ぬフリ

習主席が避暑地から帰京して会議に出たのは8月17日。彼は政治局常務委員会会議を主宰し、「重要講話」を行った。関連の報道は翌日の人民日報の一面を大きく飾ったのだが、肝心の会議のテーマは「経済」ではなく「水害対策」だった。
しかし、8月17日の時点では、河北省を中心に発生した大水害はすでに一段と収まった。水害が収まった後の「水害対策会議」とはいかにも間抜けにして頓珍漢な話であるが、結局それは、喫緊の経済問題から逃げようとする習主席が「仕事をしているフリ」をしてみせるためにとった行動の一つに過ぎない。
そして週明けの21日からは習主席は今度、国際会議参加のために外遊を開始した。彼はあくまでも、危機的な状況下にある国内の経済問題から逃げ回る一方である。
おそらく今後においても、ますます深刻化していく経済問題に対し、習近平はいっさい関与せずの姿勢を貫いて責任回避を続けることとなろうが、問題は、今の習近平個人独裁体制の下では、独裁化した最高指導者がこのような無責任な態度を取り続けると、政権が何の有効な対策も打ち出せないだけでなく、政府全体、そして共産党政権の幹部集団全体においては経済危機を見て見ぬ振りして問題解決を放棄するのは一種の風潮となっていくのであろう。
今まで、中国の若者たちの「寝そべり」は大問題とされてきているが、これから起きてしまうことは、「政府の寝そべり」であって、特に経済問題に対しては政権が責任を放棄して全くの機能不全となろう。
そしてそのことの結果、中国経済が落ちるところまでに落ちていき、完全に崩壊していく以外にない。今、すべての中国問題の根元にあるのはまさに「習近平問題」であるが、習近平個人独裁体制が存続する限り、中国の衰退と破綻は避けられないのである。

中国・不動産テコ入れの新政策、まず手始めは購入補助金

AFPBB News によるストーリー •4 時間

【東方新報】不動産の購入は中国人にとってまさに一生の一大事だ。中国で不動産は長年値上がりが続き、一般庶民にとってはとても容易に買えるものではなくなっていた。またその一方で、最近の不動産市場は各地で失速が目立ち、不動産会社の急速な経営悪化も顕在化してきた。

 このような複雑な状況の中で、中国の地方政府が不動産購入者への支援政策を打ち出し始めている

 江蘇省南京市の「住房保障・房産局」の8月4日公式ウェブサイトによれば、同市は「住宅市場の平穏で健康な発展のためのさらなる最適化政策」を発表し、新築の不動産購入に対する補助金を提示した。

 河南省鄭州市も、南京市より1日早く15か条の不動産調整政策を発表、そのうち3か条が青年人材や子だくさん家庭の不動産購入への補助金と不動産契約時の税制優遇に関するものだった。

 中国共産党中央政治局会議が7月24日、「不動産政策を適宜調整し最適化する」と決定し、中央政府の方針がはっきりすると、地方政府の動きも活発になった。

関連するビデオ: テレ朝news
「マンションを返せ!」 中国不動産危機 未完成の現場は…

ウォッチで表示

 8月1日江蘇省句容市は、8月1日、子だくさん家庭の新築不動産購入や新築「商住房(店舗兼住宅型の建物)」購入時の不動産取得税への補助金を発表、同日に四川省雅安経済技術開発区も新築住宅購入補助金を発表した。また8月4日には江西省贛州市が購入補助金と取得税の段階的優遇を発表した。

 北京中指信息技術研究院の情報では、23年上半期に50以上の都市で補助金政策が始まっている。

 同院の陳文静総監は「短期的視点から見れば、需要サイドの政策としては住宅購入コストの低減と購入ハードルの引き下げの方向に向かう。また地区ごとの事情を反映した個別施策や『出生政策』と組み合わせた政策などが重要な方向性となるだろう」と分析する。

 しかし「不動産購入補助金は短期的に購入を刺激するだけの政策で、購入者の決定的な判断に影響を及ぼすほどのものではない」という声も上がっている。不動産と住宅用品などの総合的なインターネットプラットフォーム「楽居網」が発表した「2023年住宅購入意向白書」では、税制優遇や購入補助金は、購入の意思決定への影響力は大きくないという調査結果が示されている。

「どの優遇措置があなたの住宅購入決定に影響しますか」という質問に対し、税金やローン利率引き下げが影響すると答えたのは4.81%、大きな購入補助金と答えたのは11.12%のみであったという。

 現在全体的に緩みが見える不動産市場において、不動産購入補助金はおおむね各地方の不動産規制緩和の一環として打ち出されたものに過ぎないという見方もある。

 不動産業界の総合情報サイト「58安居客房産研究院」の張波院長は現在の補助金政策について「この政策単体では市場への影響力は限定的なものに過ぎないその他の刺激策と組み合わせた総合力で、市場に一定の影響力を及ぼすことが可能となる」との見方を示す。(c)東方新報/AFPBB News

【翻訳編集】(c)東方新報/AFPBB News

「他人の不幸は蜜の味」は科学的証明済み

PRESIDENT Online

「他人の不幸を喜ぶのは不謹慎」ではない

「他人の幸福は飯がまずい」という表現があります。底意地が悪いように聞こえる言い方です。しかし、それは、人間本来のありのままの自然な姿なのです。

ハーバード大学のエルゾ・ラットマー教授(経済学)も2005年に論文でこう述べています。
隣人達の収入が上がることは、自分の収入が減ることと同じ程度の不幸をもたらす
おそらくこうした心理は古今東西の人間の真相なのではないかと思います。

ただ、前回の私の原稿に対して読者の皆さんからかなり強い反発がありました。

他人の不幸を喜ぶのは不謹慎だし、自分はそんなことはしない
他人が優れたものを持っていることについて、嫉妬することはいけないことだし不道徳だと思う

あるいは、宗教的な観点から、

妬みは7つの大罪のうちのひとつであり、そのような感情は死に至る罪だ

というものが多かったです。

これらについて僕は2点ご指摘したいと思います。

1点目は、「高収入貧乏の谷」周囲に負けない生活レベルを目指すあまり多くの支出をして、貧乏家計に転落)を乗り越えるためには、自分には妬みの感情があるという事実を道徳的・倫理的に覆い隠してはいけない、ということです。自己欺瞞をするのではなく「正面から受け入れなければならない」。そう強く訴えたいです。

自分には嫉妬などの悪しき心はない」と問題を覆い隠してしまえば、嫉妬の存在とそれに対する自己欺瞞の葛藤の中で、問題を解決することが不可能になってしまいます。

まずは、自分の中に嫉妬心という感情があるという事実を認める。ただ、その嫉妬心をあからさまに表明することは社会生活上の軋轢の元であり、好ましくありません。だから、どう適切に対処するべきかをよく考えることが大切です。

嫉妬心を見てみぬふりして、他人に勝とうという感情に任せて競争的消費を繰り返せば「高収入貧乏の谷」に落ちることは必然です。

2点目は、「集団とか社会的序列の中で生活する動物の脳には妬みの感情を抱く回路が組み込まれており、人間もその例外ではない」ということです。これは、犬などペットを飼っている方は動物の嫉妬する場面に出くわすことがあるためよくお分かりかもしれません。

しかし、前述したように人間が妬みの感情を持っているからといって、それは悪い心であるわけではありません。進化の過程で、生物は生存競争のために互いに食物や異性を奪い合ってきました。結果的に見れば、他者の不幸は自分の幸福につながり、自らが子孫を残す可能性が高まるため、他者を妬み、他者の不幸を喜ぶことが必要でした。だから、妬みは本能といってもいい。否定するものではないのです。

「他人の不幸は蜜の味」は視覚的に実証されている

とはいえ、ここまでお話ししても、反論する人も少なくないでしょう。

「自分には他人の不幸を喜ぶ感情などない。他人の成功を祝福する感情があるだけだ。妬みの感情を目に見える形で証明できるのか?」と。

今までは、目に見える形で証明することは不可能だったので、もしそう質問されたら、ぐうの音も出ません。即議論は終了。人間の性善説または宗教的・倫理的主張の勝利に終わりました。

ところが、以前にマシュマロ・テストの回(過去記事参照 http://president.jp/articles/-/17376)でお話ししたfMRI(機能的磁気画像共鳴法)の出現によって、「心」を直接見ることができるようになったことで事情は大きく変わりました。

さあ、この「心」をダイレクトに見ることができるfMRIとはどんな装置か。

ヒトの脳が働いている部位では大量に酸素が消費されることで、それを補うために血液量(酸化型ヘモグロビン含む)も増え、相対的に還元型ヘモグロビンが少なくなります。そのようにして血液中の酸素濃度に変化が起こります。この変化がMRI信号に影響を与えることを利用して脳の活動を視覚化する。それが、fMRIの仕組みです。

1秒間に10枚を超える高速で脳の断層写真を撮影した場合、血流動態反応が画像化できて、これによって脳のどの部位が活動しているかが分かります。そして脳のどの部位がどのような感情や欲求をつかさどるかを特定することで心がビジュアル化されるというのがざっくりとした考え方です。

人間に妬みの感情が起きた場合、このfMRIを使うと脳のどの部位にどんな反応があるのか。

京都大学大学院医学研究科の高橋英彦淳教授は以下のシナリオを使って、妬みの感情をfMRIで観察しました(『なぜ他人の不幸は蜜の味なのか』高橋英彦著)。

【被験者】
●主人公(男) 学業は平均的男子大学生、野球部で補欠、貧乏で寮暮らし、恋人なし
●一郎 学業優秀、野球部でエース投手、経済的に豊か、女子学生にモテる
●花子 学業優秀、ソフトボール部でエース投手、経済的に豊か、男子学生からモテる
●並子 学業は平均的、ソフトボール部で補欠、男子から人気なし

*女性の被験者の場合には、主人公を女性として性別を入れ替えたシナリオにします

ご想像のように、主人公は一郎を最も妬ましく思い、次に花子を妬ましく思いました。並子は妬む理由がないため無関心でした。主人公が一郎や花子のプロフィールを見た際に、脳で活動した領域は、前頭葉の前部帯状回の上の部分でした。この部分は、身体の痛みの処理に関係している部位。つまり、「妬みとは心が痛いことである」ということができるかと思います。

このシナリオを使ったfMRIの実験で、「他人の幸福は飯がまずい」ということが、人間の本性であることがはっきりしました。

似た属性の人に不幸が訪れると、脳が「喜ぶ」

この実験には続きがあります。

相手が、不幸に見舞われたとき、人は同情してあげられるでしょうか。

・一郎の高級外車は故障ばかりします。昨夜、高級フレンチで外食して食中毒になりました
・並子の中古の軽自動車は故障ばかりします。昨夜カップラーメンを食べてお腹を壊しました

一郎の不幸を見たときに、被験者(主人公)の脳で活動した領域は、脳の深い部分にある線条体という部分でした。線条体はおいしい食べ物やお金を得たときに報酬に反応する報酬系という部位です。一方、並子の不幸を見たときには、線条体は活動しませんでした。かわいそうですからね。

妬ましい他人に不幸が起こった場合には、前部帯状回の心の痛みがやわらぎ、それと同時においしい食べ物やお金を得たときのように、無意識に自然と喜びが湧き上がってくるのです。これは、理性を司る部位よりもずっと深い部分にあり、無意識的に喜びが沸き上がるため理性による制御は難しいです。本能的な反応と言えます。

これで、宗教的・倫理的にどのような主張をしようが、「他人の不幸は蜜の味」というのは、自己欺瞞によって覆い隠しようがない厳然たる事実だということがはっきりしたのではないでしょうか。

結局のところ、ここが高収入貧乏の谷を渡る命綱なんですよね。

人間には妬みがあります。そして、妬みを感じると心が痛いため、それを和らげるため自分の社会的地位を示すために衒示的消費(誇示的消費、みせびらかしの消費)を衝動的に行いがちです。

ママーカースト”で女性たちが身につけるものや持ち物を競い合い、タワーマンション族が同じマンションの中で広さや階数、方角、持っている車などで互いを格付けします。実は前述の実験で、被験者には次のような条件がありました。

●一郎:主人公と趣味、価値観、人生目標など共通点が多い。
●花子:主人公とは趣味、価値観、人生目標が異なる。
●並子:主人公とは趣味、価値観、人生目標が異なる。

主人公が最も妬んだのは、前述したものと同じで、自分と趣味、価値観、人生目標など共通点が多い一郎。その次に妬まれたのが花子でした。つまり趣味など「属性」が同じ(もしくは近い)者同士は妬み合いやすいのです。そして、並子のように、主人公と全く異なる価値観や人生目標を持つ者は妬む理由がないため、無関心です。

自分の中の「妬み」を認めねば富裕層は遠い

蓄財のプロセスで重要なのは、たとえ自分に妬みの感情が生じても、その妬みの感情が存在していることをあえて認識して(覆い隠さず)、「みっともなく生きること」(競い合いによる浪費を防いで質素に生きる)によって種銭を作ることです。

妬みの感情こそが、自分自身が感情に任せ消費によって周囲と張り合ってしまう原因になることを十分に認識し、質素倹約を貫き通すのです。

そのためにも種銭を作る段階では、なるべく周囲に高所得者が多いブランドエリアではなく、低収入の街を選び生活をダウングレードすることをおすすめします。ブランドエリアに住み続けながら必死に種銭を作ろうとすると、自分が惨めな思いをするなど不快感を感じやすい。その不快感を軽減するためにも低収入エリアを選んで住むことがベターなのです。

そうやって無理せずにトップランクの位置財(周囲との比較によって満足を得るもの)が入手できるような環境(周囲が自分より低収入の街)に暮らすことで、相対所得のメリットを享受しやすくなります。4つの財布(事業収入、不動産収入、給与 収入、配当収入)が揃って節税を兼ねた消費ができるようになった段階であれば、なおさらです

資産形成において、生物の本能として自然に湧き上がって来る嫉妬の感情と社会的適応の間に折り合いをつけることは極めて重要なポイントなのです。なぜなら、たいていの人は、ここでつまずいて、「富裕層手前」で力尽きているのですから。

中国また〝イチャモン外交〟処理水、台湾マンゴー、日米韓首脳会談…「内憂外患で子供じみた嫌がらせ、哀れ」石平氏

1 時間


台湾産マンゴー© zakzak 提供

習近平国家主席率いる中国がまた、「イチャモン外交」を展開している。日本には、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出計画をめぐり、風評被害を煽るかのように「核汚染水」と呼び、拡散予測が困難になる「大気放出」を要求してきた。台湾には、害虫が見つかったとして台湾産マンゴーの輸入停止を決定した。米ワシントン近郊の大統領山荘「キャンプデービッド」で開催された日米韓首脳会談にもケチをつけている。中国経済の危機が顕在化するなか、他国に八つ当たりしているのか。

「(海洋放出は)隣国や世界に不必要なリスクをもたらす」「海洋放出以外の選択肢を議論し、責任あるやり方で福島核汚染水を処置すべきだ」

中国外務省の汪文斌副報道局長は21日の記者会見で、こう語った。ロシアと共同で、大気への水蒸気放出の検討を求めたことを念頭に置いたとみられる。

福島第1では、多核種除去設備(ALPS)では除去できない放射性物質トリチウムの濃度を、国の規制基準の40分の1、世界保健機関(WHO)の飲料水基準の7分の1に希釈して流す計画だ。

国際原子力機関(IAEA)も、日本の海洋放出計画に問題点はなく、科学的観点から妥当であると評価している。

中露の大気放出案について、日本政府は「拡散の予測が困難であり、放射性物質のモニタリングに課題がある」と両国に伝えている。

そもそも、世界各国の原発施設でもトリチウムは薄めて放出している。中国の秦山第3原発によるトリチウムの年間排出量は、福島第1が予定する6・5倍に上っている

台湾に対しては、経済的な締め付けを行っている。

中国政府は21日、中国税関総署が台湾産マンゴーの輸入を同日から停止したと表明した。中国国営中央テレビ(電子版)が伝えた。有害生物が検出されたことを受けた措置としているが、見つかったのは今年に入ってからという。

台湾メディアによると、マンゴーの主要生産地である台湾南部地域は与党の民主進歩党の基盤といい、頼清徳副総統が今月中旬の外遊で、米国に立ち寄ったことへの対抗措置の一環とみられる。

中国は2021年にも、台湾産パイナップルなどを害虫検出を理由に輸入を停止した。蔡英文政権への圧力とみられた。台湾農業部(農業省)は「科学的な対話のないまま貿易を絶つやり方で遺憾だ」と批判している。

台湾海峡の安定の重要性を再確認した日米韓首脳会談(18日)に対しても、中国は「中国の内政への粗暴な干渉」と批判しているが、台湾を取り囲むような軍事演習を繰り返している中国の方が「粗暴」ではないか。

評論家の石平氏は「中国に対する国際的包囲網が強化されるなか、習政権は対抗策を取ることができないため、低レベルの嫌がらせを仕掛けているのだろう。国内の不動産バブル崩壊にも有効な手を打てず、まさに内憂外患だ。メンツを保つため、子供じみたことをやっている。哀れに思える」と語った。

参考文献・参考資料

恒大破綻、輸出急減、融資大収縮……中国で地滑り的経済大崩壊始まるが、「逃げの一手」習近平、全く対策打つ気なし (msn.com)

「他人の不幸は蜜の味」は科学的証明済み | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

中国・不動産テコ入れの新政策、まず手始めは購入補助金 (msn.com)

中国また〝イチャモン外交〟処理水、台湾マンゴー、日米韓首脳会談…「内憂外患で子供じみた嫌がらせ、哀れ」石平氏 (msn.com)

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?