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#26 チャレンジを成功させるには

札幌でちいさな貿易商社を経営している、つじけ(tsujikenzo)です。noteでは、Tweet以上、技術ブログ未満の、アウトプットを行っています。

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今日は、チャレンジを成功させるにはについて、文字にしてみたいと思います。


チャレンジについて

以前のnoteで、「チャレンジへの感度はあるか」という記事を書きました。

現代では、世にチャレンジに溢れかえるので、誰かがチャレンジしていることに、感度よくしておいた方がいい。というお話でした。そして、そもそもチャレンジとは、自分本位のものでなく、チャレンジの影響が他者にまで及ぶものがいい。というお話でした。

わたし自身、2023年10月の通関士試験受験というチャレンジをしたことで、アップデートされたことがあったので、書き留めておきたいと思います。

目標のマトリクス

まずは、目標について、整理してみましょう。

絶対的目標と相対的目標達成

人が何かにチャレンジをするとき、目標を達成した状態が明確であればあるほど、達成が楽になります。状態が明確であるというのは、目標(ゴール)が数値化されていることや、大学への入学前と入学後のように、ハッキリと線引きできるということです。これを「絶対的目標達成」とでも呼ぶことにします。

一方で、「いつも笑顔でいる」とか「太らない体質になる」などは、目標を達成した状態を明確にすることがむずかしいため、自分が変化すると目標も絶えず変化します。これを「相対的目標達成」とでも呼ぶことにします。

「人間関係をよくしたい」などは、相対的目標達成になるでしょう。これは、人生の後半に差し掛かるにつれて、幸福度を測る重要な指数となるため、達成するのに時間が掛かる目標でしょう。信頼関係のように、焦ることなく、ゆっくりと時間を掛けて醸成されるものでしょう。

つまり、相対的目標達成は、達成するのがとてもむずかしく、しんどいチャレンジとなります。

絶対的目標設定と思考停止

今回、わたしが通関士試験を受験しようと覚悟を決めたのが、試験日2.5カ月前のことでした。これは通常ならハナから無謀と思えるチャレンジです。(一般的に、合格には300~500時間の学習が必要と言われています。)
このチャレンジをどう評価すべきか、批判的に内省したところ「覚悟を決めたときの思考停止」というキーワードが頭に浮かびました。

わたしは、通関士という国家資格があることは知っていましたが、まさか自分が受験することになるなんて思っていませんでした。しかし、その選択を選んでしまったことは、覚悟を決めた瞬間に思考が停止してしまったのではにないかと思いました。

恐らく、絶対的目標設定と思考停止は相性が良く、「よし!3か月で10㎏ダイエットするぞ!」という決意をすることは、力がみなぎるし、勇気が出るし、正しい判断をしていると、思いこめる力を持っています。そのパワーで目標達成まで走り切る人もいますが、挫折する人も多くいます。

大切なのは10㎏ダイエットしてどうなりたいのか、(もし恋人に振られたというのがきっかけだとしたら)問題の解決方法はダイエットではないのではないか、ということを考え、「なりたい自分になるためにはどうしたらいいのか」「意識しなくても常に健康でいられるためにはどうしたらいいのか」を考えることかもしれません。

思考停止状態に陥っていないかチェックするためには、チャレンジについて、知人友人に話してみることや、コーチングを受けることが効果的です。

POINT:1人でチャレンジ(目標設定)するときは、絶対的目標が楽だけど、
思考停止状態に陥っていないか注意が必要である。

POINT:チャレンジする前に、第3者に話したり、コーチングを受けるといいかも。

組織の目標設定

では、組織がチャレンジするときには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

組織にも同様に、絶対的目標と相対的目標があると考えられます。絶対的目標は、KPIやKGIと呼ばれる数値目標設定が挙げられるでしょう。そのほかにも「○○の賞を受賞する」、のような目標も考えられます。期限が決めやすく、コストを見積もりやすく、組織として導入しやすいです。

組織のばあい、絶対的目標が思考停止であるとは言えないと思います。どちらかと言うと、組織を管理する側がマネジメントするときに便利である(MBOという手法です)ため、導入されるのでしょう。しかしながら、目標管理が「目標達成を報酬と連動させた年次評価」のみであることは危険です。現代ではOKRで目標達成する手法がありますので、ぜひ組織に取り入れてみましょう。

組織の相対的目標こそリーダーの示す目標

個人であれ組織であれ、相対的な目標設定がないまま設定された絶対的目標は、達成したあとに更なる絶対的目標を設定しなければいけないという、ラットレースに足をツッコむことになります。

登録者数100万人を達成したYoutuberが、「次は200万人、次は300万人」という苦しい道を選んだ過程を見たことがあります。とても疲弊していたように思えます。これを、今回の記事に当てはめると、思考停止してしまったのかもしれませんし、配信チームとして目標管理するのに楽だったので、そうしたのかもしれません。

順番はどちらが先ということでもないですが、相対的目標設定ができていると、自然と絶対的な目標を達成できるのがいいのかなと思います。もちろん、絶対的目標を達成したからこそ見える景色もあると思います。わたしはどちらかと言うと、絶対的目標を立てるのが苦手なタイプです💦

もしあなたがリーダーなら、相対的目標を示しているか、振り返ってみましょう。これは、リーダーにしかできない仕事ではないかなと思います。相対的目標の達成を目指すことで、自然と絶対的目標や個々のチャレンジの成功につながっていくかもしれません。

POINT:組織においては、絶対的目標設定の方が楽。しかし疲弊してしまうので、OKRを導入しよう。

POINT:絶対的目標と相対的目標の順番はないが、相対的目標はリーダーにしか設定できないもの。

今日言いたかったこと

「チャレンジすることはすばらしいことだよ!」というのはもちろんです。しかし、チャレンジについて、もっと言語化できたり、再現性が出せたら、働くことの価値を楽に上げることができるかもしれません。

次回は、「幸福度について」をお届けします。

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