【10分で読めるショートストーリー】OLが最強のメンタル回復薬を手に入れた話
『絶対アヤカも気に入るから買った方がいいって』
アヤカがそんなメッセージが届いているのを見たのは、疲れた体を電車の座席に沈ませた時だった。親友のナミからだ。
またか、とアヤカはうんざりした気持ちで返信を打つ。正直、親指を動かすのも億劫なほど疲れていた。
『もう分かったってば。いいよ、私は。何だかそういうの怖いし・・・』
アヤカの返信を待っていたかのように、すぐに既読がつく。しまった、と思ったが遅い。ナミからまたメッセージが届いた。
『またそんなこと言って。乗り遅れる