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仕組みを正しく導入・運用するには


こんにちは。辻です。


僕は日頃飲食業界を中心に

組織の仕組み化や組織改革などを行っています。


特に評価制度など教育や人事に関わる

仕組み化が中心で

コンサルティングや人事顧問などを行なっています。


今日のテーマは仕組み化について

全3回ぐらいに分けて

ご紹介できればと思います。


飲食業界に携わっていると

人材不足が加速している中

会社の仕組みを作っていきたい

と言われる会社さんが多くなったように感じます。


仕組みを作ることで

継続的安定的に人材の成長が見込めたり

効率的に人の配置や活用ができたり

企業文化を醸成したり


仕組みを作ることでの

効果は大きいものがあります。

一方で仕組みがすごく

ハードルが高いものになっている気もします。



評価制度

ビジネスモデルの構築

DXやシステムの導入

経営戦略の策定

問題解決プロセスの構築

・・・


仕組みと言われると

こういったものを作らなければと

企業で思われている方も多いです。


もちろんこうした仕組みは

正しく行えば大きな効果を

もたらしてくれるものではあります。


ですが、こうしたものだけが

仕組みというわけではありません。


先述した仕組みや制度を

自分達で作ろうとすると


どうしても時間がかかりすぎてしまったり

結局正解が分からなくなって

途中で頓挫してしまったり、


それっぽいものを作ったものの

正しく運用ができる形になっていなかったり。。


従業員に仕組みを作ってもらおうとするときは

基準が明確でなかったり

手段に拘りすぎてしまって

尚更そのリスクが高くなります。



それでも自社で構築できるように

なっていきたいのであれば

もう少し簡単な仕組みを作ることを

おすすめしています。


そこで今日はその一部でもある

仕組みを導入するときに

気を付けるポイントを

お伝えできればと思います。


仕組みを適切に導入するためには

入口と出口が必要です。


企業内でうまく運用できなくなっている

仕組みはどちらかが不足しているか

どちらかが正しく機能していない

のどちらかです。


もちろん両方が機能していないものも

中にはありますが。


入口と出口とは何かというと

実践や学習・経験を促す機会(入口)

狙った成果を得られているかの検証・改善機会(出口)

の2つです。


評価制度を例に挙げてみます。


評価制度をせっかく作ってもらったのに

うまく運用できていないとき

(運用できていない会社の方が多いですが。。)


よく見かける問題点の中で

こちらではその要因の1つ

入口がない状態をご紹介します。



入口がないというのは

評価制度で期待する能力や行動を

明確にしたものの、


その内容を正しく理解する学習機会や

そうした内容を実践する時間や機会を

提供していないケースです。


中小企業では特に

教育機会がなかったり


日々の業務に追われていて

新しいことに取り組む時間がなかったり


やってほしいことは明確にしたけど

それに取り組む土壌が整っていない

というケースをよく見かけます。


例えるなら畑を耕さず、手入れもせずに

良質な作物を手に入れようとしている状況ですね。


評価制度の場合で言うと

あくまで制度は出口でしかありません。


評価されるよと言われながらも

内状との乖離があると一貫性が保たれず


「評価項目をいつやれって言うんだ!」

「やり方も教えてくれないくせに・・・」

と、逆に会社への不信感の高まりに

つながることも少なくありません。


独立支援を促していきたいなら

それができる・学べる環境を作ってあげるべきだし


FC展開していきたいなら

店長頼りの店舗運営からは離れ

業態力の向上と誰にでも運営できるカタチを

作っていかなければいけませんよね。


自社が得たい成果を

誰か任せにしてしまうのって

やっぱりうまくいかないなーと


恥ずかしながら最近僕自身も

改めて実感させられました。


スーパー店長が運よく入ってくれるまで

店舗の成長を待つのか


能力の高いマネージャーが入社してくれるまで

店舗展開を待つのか


これはもう宝くじが当たるのを

願う状況と変わらないですよね。


『人は適切な機会が与えられれば

 相応の成長をする』

と僕は考えます。


その適切な機会が思いつきではなく

会社として継続的に提供できるのも

仕組みの力だったりしますが。


話は少し脱線してしまいましたが

学習やそれを実践する機会を作るのが

入口を用意すると言うことです。


難しく考える必要はなく


例えばタイムカードなんてものも

入口の取り組みにあたります。


時間を守る・遅刻しない・約束を守る

ことを根付かせるために

出退勤のタイミングで打刻する


そうすることで

自分の出退勤の時間が可視化され

自分の出勤時間を振り返ることができる


ちなみにこの件でいう

出口は給与や明細になったりしますが

長くなってきたので出口の話はまた次回。



入口で必要なのは


何を目的

どのような行動や状態を習慣化させたいのか

習慣化のためにどのような機会があれば

継続的に意識・行動し続けられるのか



この辺りを設計し準備してあげるのが

仕組み化を適切に運用するための

入口の部分です。


自社で導入した仕組みには

今導入を検討しようとしている仕組みには

目的に合った適切な入口が

用意されているでしょうか?



次回以降で仕組み化の

その他のポイントについても

ご紹介させていただきます。



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長文に関わらず最後まで

読んでくださりありがとうございました。

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